東亞合成の1-3月期 一部製品の生産停止が響き減収に

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2019年5月7日

 東亞合成の2019年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比4%減の352億円、営業利益は同1%減の40億円、経常利益は同9%増の44億円、純利益は同1%減の30億円。昨年上半期にシンガポール子会社で実施した、一部アクリルモノマー製品の生産停止の影響などから減収となった。

 また、エレクトロニクス製品やモビリティ材料に使用される高付加価値製 品の減販や、電力料をはじめとした原燃料価格の上昇が収益を圧迫し、営業減益となっている。

 セグメント別では、基幹化学品事業は電解製品が増収となったが、アクリルモノマー製品と工業用ガスが減収となり全体として減収。営業利益はカセイソーダ・次亜塩素酸ソーダの価格是正などにより増益となった。

 ポリマー・オリゴマー事業では、アクリルポリマーは減収だったが、アクリルオリゴマーと高分子凝集剤が増収となり、全体として増収。 営業利益はアクリルポリマーの減販などで減益となった。接着材料事業は瞬間接着剤と機能性接着剤のいずれも減収となり減収。営業利益は機能性接着剤や海外での瞬間接着剤の減販の影響などから減益となった。

 高機能無機材料事業は、高純度無機化学品と無機機能材料のいずれも増収となったことで増収。営業利益は高純度無機化学品と無機機能材料の増販が寄与し増益となった。

 樹脂加工製品事業は、管工機材製品、建材・土木製品、ライフサポート製品は増収となったが、エラストマーコンパウンドは減収となり、全体としても減収。営業利益は管工機材製品の生産体制再構築に関する固定費の増加などによって減益となっている。

トクヤマの2018年度決算 原燃料などコスト増で減益

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2019年5月7日

 トクヤマは26日、2018年度(2019年3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年度比5%増の3247億円、営業利益15%減の353億円、経常利益8%減の334億円、純利益74%増の343億円となった。

 決算会見において横田浩社長は、「カセイソーダの価格是正が進んだことなどにより増収となったが、石炭や国産ナフサの価格上昇による原燃料コストの増加などにより減益となった。純利益は

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日本ゼオンの2019年3月期 営業減益も売上高は過去最高に

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2019年5月7日

 日本ゼオンの3月期連結決算は、売上高が前期比1%増の3375億円、営業利益は同15%減の331億円、経常利益は同11%減の363億円、純利益は同41%増の185億円となり、売上高は過去最高を達成した。

 26日に行われた決算説明会で、今井廣史取締役常務執行役員は「17年度と18年度にシンガポールの固定資本の減損を行ったが、

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信越化学の2018年度決算 経常益4153億円

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2019年5月7日

 信越化学工業は26日、2018年度(2019年3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年度比11%増の1兆5940億円、営業利益20%増の4037億円、経常利益22%増の4153億円、純利益16%増の3091億円となった。

 金川千尋代表取締役会長は、「当社が積み重ねてきた経営努力が実り、売上高・利益のいずれも過去最高を更新することができた。業績を大きくけん引したのは、

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帝人フロンティア 独スポーツ機能素材展に環境配慮型素材など出展

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2019年4月26日

 帝人フロンティアは25日、ドイツのミュンヘン見本市会場で589日に開催されるスポーツ機能素材を中心とした素材展示会「Performance Days」に出展(ホール:C6、展示ブース:№I-10)すると発表した。

 今回は、着用時の快適性を追求して開発したスポーツウェア向けの高機能素材を紹介するとともに、環境負荷低減に貢献するリサイクル繊維や植物由来原料を活用した素材、非フッ素耐久撥水加工素材などを展開していく。

 主な高機能素材は、物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型新素材「デルタ」、中空糸に8本の突起を放射線状に配列した高異型特殊断面ポリエステル繊維「オクタ」を生地のパイル面に用いた「オクタCPCP」、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を使用し、ソフトな新感触と快適なストレッチ性をもつ「ソロテックス」など。「オクタCPCP」では春夏向けの軽量タイプを、「ソロテックス」では日本製品に加え、新たにタイのグループ会社で開発・量産化したテキスタイルを展示する。

 また、非フッ素耐久撥水加工素材では、フルオロカーボンフリーの地球環境にやさしい耐久撥水加工を施した、「デルタ」「カラット」「フリーモPRO」などの主要素材を提案していく。

 

ショット 超低膨張ガラスなどで日本の宇宙市場開拓へ

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2019年4月26日

 ドイツの特殊ガラスメーカーであるショット(マインツ市)は、宇宙・天文分野での日本市場参入へ本格的に乗り出した。欧米州での数々の実績を背景に、大型望遠鏡や人工衛星をはじめ、日本での幅広い用途開拓を加速していく。

ELTの主鏡に使われるセグメント鏡の5分の1縮小モデル(右)と、軽量化反射鏡基板
ELTの主鏡に使われるセグメント鏡の5分の1縮小モデル(右)と、軽量化反射鏡基板

 同社は、パシフィコ横浜(横浜市西区)で26日まで開催の光技術総合展示会「OPIE19」内の「宇宙・天文光学EXPO」に出展中だ(ブース番号:C26)。

 今回は、同社が注力製品の1つに位置づける超低膨張ガラスセラミック「ZERODUR(ゼロデュア)」を主軸に展開している。

「ゼロデュア」が採用された超大型望遠鏡(ELT)の完成予想イメージ(写真提供 ESOL. Calçada)
「ゼロデュア」が採用されたELTの完成予想イメージ(写真提供 ESOL. Calçada)

 同製品は極めて低い熱膨張係数を実現した製品で、温度変化による膨張はほとんど起きない。この優れた特性によって最高の精度が保証される点が評価され、現在チリのセロ・アマソネス山に建設中の超大型望遠鏡(ELT)の反射鏡基板に採用された。

 展示会に先駆けて行われた記者向け勉強会で、ゼロデュア事業部のトーマス・ヴェスターホフ部長は、開発から50年が経つ今もなお、利用分野を拡大し続ける「ゼロデュア」の魅力について、 “ショット 超低膨張ガラスなどで日本の宇宙市場開拓へ” の続きを読む

積水化学の2019年3月期 純利益が6期連続で過去最高に

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2019年4月26日

 積水化学工業の3月期連結決算は、売上高が前期比3%増の11427億円、営業利益は同4%減の956億円、経常利益は同1%減の931億円、純利益は同4%増の660億円となった。

 売上高については、戸建て住宅や車輛・輸送分野、ライフサイエンス分野を中心とした高機能品の販売拡大、新規連結の影響により増収となった。営業利益はスマートフォン関連製品や中国・欧州の自動車関連製品などの市況悪化に加え、成長に向けた施策(戦略投資・研究開発)に伴う固定費の増加、原材料価格上昇の影響を受けて減益となったが、上半期の自然災害影響を挽回し、下半期としては過去最高益を確保。純利益は6期連続で過去最高益を更新した。

 カンパニー別では、住宅カンパニーは戸建住宅の受注・売上とも堅調に推移したことに加え、リフォーム事業の収益体質強化が進み増収・増益となった。

 環境・ライフラインカンパニーは、売上高は集合住宅着工数減少などの影響を受け、汎用品の販売数量が減少した一方、国内の重点拡大製品などの販売拡大により前期並みとなった。営業利益は原材料価格上昇や固定費の増加を、重点拡大製品の販売拡大でカバーし、カンパニーとしての最高益を更新した。

 高機能プラスチックスカンパニーは、売上高は戦略投資やポートフォリオ改革の効果などにより高機能品の販売が拡大し前期を上回った。営業利益は、戦略投資に伴う固定費の増加や原材料価格の上昇、市況の急激な悪化の影響を受け減益となった。

 20203月期の通期予想は、売上高が同3%増の11750億円、営業利益は同8%増の1030億円、経常利益は同7%増の1000億円、純利益は同4%増の690億円を見込んでいる。