[AGC/12月期決算](5日)単位100万円、カッコ内は対前期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上高1,412,306(▲7.0%)、営業利益75,780(▲25.4%)、税引前利益57,121(▲25.0%)、純利益32,715(▲26.4%)。
AGC 12月期決算(5日)
2021年2月8日
2021年2月8日
2021年2月8日
クレハは5日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比微増の1057億円、営業利益44%減の146億円、税引前利益43%減の149億円、純利益43%減の118億円となった。機能製品事業の販売回復の兆しなどで売上げは前年並み。原燃料価格の低減と新型コロナ感染拡大に伴う活動経費の縮小でセグメント営業利益は増加したが、前年同期計上の本社別館の土地売却益93億円のため減益となった。
セグメント別にみると、機能製品事業は減収減益。機能樹脂分野は、PPS樹脂とシェールオイル・ガス掘削用途向けPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品は減収だが、リチウムイオン二次電池用バインダー用フッ化ビニリデン樹脂の増加で増収。PGA事業の損失増加と持分法適用の米国合弁事業の利益減少などで減益。炭素製品分野は、自動車部品用摺動材と高温炉用断熱材向け炭素繊維の売上減少で、減収減益となった。
化学製品事業は増収増益。医薬・農薬分野は、慢性腎不全用剤が減少したが、農業・園芸用殺菌剤の売上増により増収増益。工業薬品分野は、無機・有機薬品類の売上減少で減収減益だった。
樹脂製品事業は減収増益。コンシューマー・グッズ分野は、家庭用ラップとフッ化ビニリデン釣糸の売上増で増収増益となり、業務用食品包装材分野は、熱収縮多層フィルムなどの売上減少と、前年度のブローボトル事業の譲渡により減収減益だった。
建設関連事業は減収増益。建設事業は、公共工事の増加と民間工事の中止や延期の結果、営業利益は前年同期並みだった。
その他関連事業は増収増益。環境事業は、産業廃棄物処理と処分の増加で、増収増益となった。運送事業は売上、営業利益とも前年同期並み。病院事業は売上が減少し、営業損失が増加した。
なお、通期連結業績予想を上方修正した。LiB用バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂と環境事業の増加、販売費と一般管理費の減少などで、売上収益は20億増の1400億円、営業利益20億増の165億円、税引前利益25億増の170億円、純利益18億増の133億円を見込んでいる。
2021年2月8日
デンカは5日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比9%減の2620億円、営業利益17%増の280億円、経常利益20%増の273億円、純利益13%増の189億円となった。成長分野製品の伸長や固定費の削減などで、営業利益と経常利益は第3四半期連結累計期間として過去最高だった。
セグメント別にみると、エラストマー・機能樹脂部門は減収減益。クロロプレンゴムは回復傾向に転じたが減収、MS樹脂はTVやモニターの導光板用途などで堅調だが、スチレンモノマー、ポリスチレン樹脂、MS樹脂の原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しで減収減益となった。クロロプレンゴムの需要回復が続くと見込むが、通期では減益の見通し。
インフラ・ソーシャルソリューション部門は減収減益。農業・土木用途のコルゲート管は堅調だが、セメントや特殊混和材、肥料、耐火物・鉄鋼用材料の販売は感染症と天候不順の影響で減収減益。第4四半期も価格の維持やコスト抑制に努め、通期での営業黒字を目指す。
電子・先端プロダクツ部門は増収増益。5G関連やデータセンターの需要拡大で電子部品・半導体搬送用部材の高機能フィルムや半導体封止材向け溶融シリカフィラーが堅調、xEV関連の球状アルミナ、高純度導電性カーボンブラックが伸長し、増収増益となった。xEVと半導体関連製品の好調継続を見込み、通期では増益の見通しだ。
生活・環境プロダクツ部門は減収増益。プラスチック雨どいと合繊かつら用原糸、工業用テープは回復基調だが数量は前年割れ。一方、テイクアウト需要の増加で食品包材用シートとその加工品の堅調な販売に加え、原材料価格下落や固定費削減が増益に寄与した。原材料価格上昇の恐れもあるが通期では増益の見通しだ。
ライフイノベーション部門は増収増益。インフルエンザ診断キットの出荷は前年割れだが、インフルエンザワクチンの増販と新型コロナウイルス抗原迅速診断キットの販売開始で増収増益。通期でも抗原迅速診断キットの寄与などで増益を見込む。その他部門は減収だった。なお、通期の連結業績予想の変更はない。
2021年2月5日
2021年2月5日
2021年2月4日
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2021年2月3日
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