今期見通し未定、コロナ終息後の経済回復に対応
旭化成は12日、2020年3月期の連結業績を発表した。売上高は前年度比1%減の2兆1516億円、営業利益15%減の1773億円、経常利益16%減の1840億円、純利益30%減の1039億円となった。
同日のウェブ会見において柴田豊取締役兼副社長執行役員は、「不動産部門が堅調に推移した住宅領域と、クリティカルケアが伸長したヘルスケア領域はそれぞれ増収増益となった。ただ、マテリアル領域は
2020年5月13日
2020年5月12日
2020年5月12日
東海カーボンの2020年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比23%減の528億円、営業利益は同68%減の68億円、経常利益は同69%減の66億円、純利益は同65%減の46億円となった。
セグメント別では、黒鉛電極事業の売上高は同58%減の115億円、営業利益は同86%減の21億円。昨年から継続している世界的な景気減速に伴う鉄鋼市況の悪化と黒鉛電極の在庫調整の長期化のため、黒鉛電極販売量が減少し販売価格も下落した。
カーボンブラック事業の売上高は同23%減の210億円、営業利益は同49%減の17億円。対面業界であるタイヤメーカーの需要低下と新型コロナによる操業停止などの影響を受け販売量が減少した。また原料油価格変動や生産量減少の影響から減益となった。
ファインカーボン事業の売上高は同6%減の78億円、営業利益は同1%増の19億円。半導体、太陽光発電向け生産・出荷は堅調に推移した。一般産業用向けは顧客の生産・在庫調整および新型コロナの影響などにより販売量が減少した。
新たにセグメントに追加した精錬ライニング事業は、売上高は67億円、営業利益は2億円。アルミ精錬用カソードおよび高炉用ブロックの契約船積み時期は下半期を中心に計画されている。なお、第1四半期のTokai COBEXの営業利益は、24億円となっており、セグメント会計において取得原価配分に伴う評価差額に係る償却費12億円、のれん償却費10億円が発生している。
工業炉及び関連製品事業の売上高は同47%増の32億円、営業利益は同48%増の9億円。その他事業の売上高は同26%減の26億円、営業利益は同46%増の2億円だった。
通期の業績予想については、新型コロナの影響を現時点で合理的に算定することが困難なことから前回予想を据え置いている。
2020年5月12日
東洋紡は11日、2019年度(2020年3月期)の連結業績を発表した。売上高は前年度比1%増の3396億円、営業利益5%増の228億円、経常利益1%増の180億円だった。また、純利益は、2018年9月に敦賀事業所第2・敦賀機能材工場で発生した火災事故の、受取保険金106億円を特別利益に計上したこともあり、138億円となった(前年度は6億円の純損失)。
同日に電話会議で行われた決算説明会で、楢原誠慈社長は「米中貿易摩擦による自動車などの減産、加えて一昨年に起きた敦賀での火災事故や、4Q(1-3月期)からは新型コロナウイルス感染症の影響を受けた」と、厳しかった事業環境を振り返りながらも、
2020年5月11日
2020年5月11日
2020年5月11日
2020年5月11日
日鉄ケミカル&マテリアルは8日、2020年3月期の連結業績(IFRS)を発表した。売上高は前年度比13%減の2157億円、事業利益は26%減の184億円と減収減益となった。ROS(売上高利益率)は、8.5%と前年度から1.6ポイント低下している。
セグメント別で見ると、コールケミカル事業は売上高9%減の490億円。上期まで堅調に推移してきた黒鉛電極向けニードルコークスの需要は下期に陰りが見え始め、第4四半期には新型コロナウイルス感染拡大の影響も受けて、より厳しい環境となった。
化学品事業は売上高18%減の930億円。低迷を続けてきたスチレンモノマーの市況が、新型コロナウイルス感染拡大および原油価格下落の影響を受けて、年度末に向けて大きく下落した。
機能材料事業は売上高7%減の560億円。スマートフォン向け材料や半導体関連材料の販売は厳しい一方で、自動車や電子機器向けの絶縁・放熱材料として使用される球状アルミナの販売は堅調に推移した。
複合材事業は売上高5%減の180億円。補修・補強用途を中心に土木・建築分野向け炭素繊維複合材料の販売が伸長した。
2020年5月11日
東亞合成の2020年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比3%減の343億円、営業利益は16%減の34億円、経常利益は27%減の32億円、純利益は43%減の17億円となった。
セグメント別に見ると、基幹化学品事業は売上高3%減の154億円、営業利益13%減の14億円。電解製品は、カセイソーダをはじめ全般的に販売が軟調に推移した。アクリルモノマー製品は、アクリル酸エステルの販売数量が減少。工業用ガスは、ガス関連機器の販売が増加した。
ポリマー・オリゴマー事業は売上高2%減の70億円、営業利益は3%増の9億円。アクリルポリマーはタイ子会社からの製品販売が順調に伸長したことに加え、LIB向け製品の販売が堅調に推移した。アクリルオリゴマーは、海外での販売数量が減少した。高分子凝集剤は輸出が減少した。
接着材料事業は売上高9%減の25億円、営業利益68%減の2億円。瞬間接着剤は、国内販売は堅調だったが、新型コロナ感染症拡大の影響から海外での工業用用途の需要が低迷。また、海外子会社の操業が一部制限された。機能性接着剤は、自動車関連用途向け製品の需要が低調に推移したことに加え、一部不採算製品の販売を縮小した。
高機能無機材料事業は売上高1%増の22億円、営業利益11%減の6億円。高純度無機化学品は、コロナの影響から半導体向け需要は堅調に推移したが、その他向けの需要が低迷した。無機機能材料は、機能性衣料向けの消臭剤や電子部品向けイオン捕捉材が順調だった。
樹脂加工製品事業は売上高4%減の62億円、営業利益は18%減の2億円。管工機材製品は国内景気の停滞から販売数量が減少した。建材・土木製品は、受注物件が減少。ライフサポート製品は販売競争が激化した。エラストマーコンパウンドは一部製品の需要が回復した。
なお通期業績については、前回予想を据え置いている。
2020年5月11日