住友化学の4-9月期 特殊要因などで利益項目が減益に

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2018年11月1日

 住友化学は31日、2019年3月期第2四半期の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年度比8%増の1兆1221億円、コア営業利益20%減の1021億円、営業利益33%減の919億円、親会社の所有者に帰属する当期利益20%減の615億円。海外売上高比率は同1.2%増の64.6%と過去最高となった。

 野崎邦夫専務執行役員は「利益項目は減益となったが、

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東亞合成の1-9月期 増収減益も基礎化学品は増収増益

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2018年11月1日

 東亞合成が31日に発表した、2018年12月期第3四半期の連結業績は、主力の基礎化学品事業のカセイソーダ販売量増や値上げが寄与し増収となったが、高付加価値製品の価格是正の遅れや同社グループの積極的な設備投資、設備更新による固定費の増加などが利益を圧迫し減益となった。

 売上高は前年同期比3%増の1095億円、営業利益は同10%減の118億円、経常利益は同8%減の127億円、純利益は同9%減の90億円。

 セグメント別では、基礎化学品事業の売上高は同4%増の507億円、営業利益は同5%増の45億円。電解製品は、販売数量が堅調に推移するとともにカセイソーダの値上げが寄与し増収。アクリルモノマー製品は、シンガポール子会社での一部製品の生産停止影響などから販売数量は減少したが、販売価格の是正を行い増収となった。

 工業用ガスは、好調な需要が続き増収。また営業利益は、アクリルモノマー製品の減販や国内での大型定修の影響などが減益要因となったが、カセイソーダや工業用ガスの増益により、全体としては増益となった。

 ポリマー・オリゴマー事業の売上高は同5%増の218億円、営業利益は同32%減の24億円。アクリルポリマーは、粘接着剤や二次電池向けなどに使用される高付加価値製品の販売が拡大、アクリルオリゴマーは、国内外の市場で販売が好調に推移し、共に増収となった。

 高分子凝集剤は、販売数量の増加と販売価格の是正により増収。一方、営業利益は原燃料価格の高騰による変動費上昇に加え、アクリルポリマーの増産対応や、タイ子会社での操業開始関連の費用が増加したことなどから大幅な減益となった。

 接着材料事業の売上高は同3%減の88億円、営業利益は10%減の19億円。高機能無機材料事業の売上高は同6%増の六十億円、営業利益は同10%増の19億円。樹脂加工製品事業の売上高は同1%増の197億円、営業利益は同27%減の9億円。

 なお、通期の業績見通しについては、国内経済は引き続き底堅く推移すると期待されるものの、米国と中国間の貿易戦争激化や原油価格の変動による先行き不透明感などの理由により、前回予想を下方修正した。

トクヤマの4-9月期 原料高で営業減益も進捗は想定通り

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2018年11月1日

 トクヤマは31日、2019年3月期第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比4%増の1526億円、営業利益は同10%減の170億円、経常利益同1%減の154億円、純利益は特別損益が改善したことで128億円と大幅に増加した。

 同日開催された決算会見で横田浩社長は「カセイソーダの価格是正や半導体関連製品の販売数量増により増収となったが、製造コストが増加し減益となった」と総括した。

 化成品の塩ビ樹脂は、

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日本ゼオンの4-9月期 売上高は過去最高も減益に

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2018年11月1日

 日本ゼオンの2019年3月期第2四半期連結決算は増収だったものの、エラストマー素材事業部門の減益が響き、営業利益と経常利益が減益となった。31日に開催した決算説明会で、田中公章社長は「売上高は半期として過去最高だった」と述べた。

 売上高は前年同期比1%増の1690億円、営業利益は同10%減の180億円、経常利益は同6%減の203億円、四半期純利益は同1%増の145億円。

 エラストマー素材事業部門の売上高は同18億円増の1002億円、営業利益は同18億円減の95億円で、増収減益だった。ゴム事業では、国内販売は堅調に推移し、海外子会社も米国を中心に好調だったが、天然ゴムの市場価格低迷の影響から、輸出販売は前年同期を下回った。

 ゴム販売数量は

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AGCの1-9月期 ガラスと電子は減益も化学品好調で増収増益に

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2018年10月31日

 AGCの2018年12月期第3四半期連結決算(IFRS)は、ガラスと電子セグメントが減益になったものの、化学品セグメントの増益が上回り、増収増益となった。各事業の出荷数量は増加したが、原燃材料価格の上昇などにより、増益幅は縮小している。

 売上高は前年同期比6%増の1兆1262億円、営業利益は同6%増の870億円、税引前四半期利益は同13%増の九百十億円、四半期純利益は同7%増の649億円だった。

 営業利益の増減要因を見てみると、増益要因は販売数量品種構成がプラス93億円、売値がプラス39億円。一方、減益要因は原燃材料価格がマイナス76億円、コストその他がマイナス10億円となり、トータルで前年同期に比べ46億円の増益となった。

 セグメント別業績のうち、化学品の売上高は3549億円で同425億円の増加、営業利益は503億円で同75億円増加した。

 増収要因としては、クロールアルカリ・ウレタンは、国内と東南アジアでカセイソーダの販売価格が上昇し、昨年3月から連結したビニタイ社がフルに寄与した。フッ素・スペシャリティでは、半導体関連製品向けのフッ素樹脂をはじめとする、フッ素関連製品の出荷が堅調に推移。ライフサイエンスでは、昨年2月から連結したCMCバイオロジックス社がフルに寄与。バイオサイエンス事業は順調に拡大した。

 増益要因については、ビニタイ社とCMCバイオロジックス社のフル寄与に加え、クロールアルカリ製品のマージン増加、フッ素製品の販売価格の上昇があった。

 なお、通期の業績見通しに関しては、天然ガスや重油など原燃材料価格上昇に起因する製造原価や輸送費の増加、クロールアルカリ製品のスプレッド縮小、ディスプレイ用特殊ガラスの一部製品の在庫処分、北米市場での自動車用ガラスの販売構成悪化などの理由により、前回予想を下方修正した。