出光興産 脱炭素経営EXPO共同出展、ソリューション紹介

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2021年9月28日

 出光興産とソーラーフロンティアは、東京ビッグサイトで開催される「第1回 脱炭素経営EXPO」(9月29日~10月1日)に共同出展する。

出光とソーラーフロンティア:「脱炭素経営EXPO」展示ブース(イメージ)
出光とソーラーフロンティア:「脱炭素経営EXPO」展示ブース(イメージ)

 両社は、出光グループとして蓄積した長年のノウハウを最大限に生かし、企業の脱炭素化に向けた取り組みをサポート。今回、企業向け脱炭素ソリューションが一堂に会する同EXPOに共同で初出展し、ESG経営を推進・検討している企業向けに、①自家消費型太陽光発電システム、②再エネ電力、③O&M(オペレーション&メンテナンス)サービス、④陸屋根用架台、⑤太陽光パネルのリサイクル技術開発など、企業の価値向上につながる同社グループの各種ソリューションを紹介する。

マイクロ波化学 ケミカルリサイクル実証設備を完成

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2021年9月28日

 マイクロ波化学は27日、マイクロ波プロセスを活用した汎用プラスチック分解技術の開発を目的とするケミカルリサイクル(CR)の小型実証設備を大阪事業所内に完成させたと発表した。

ケミカルリサイクルの実証設備

 同社はマイクロ波によるプラ分解技術の開発を独自で推進。「PlaWave」と名付けられた分解技術は、①様々なプラスチックに適用でき熱分解にも解重合にも対応可能、②ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)ではオイルとガスの作り分けが可能、③マイクロ波の直接・選択加熱により従来技術と比較し省エネや設備コンパクト化によるコスト低減が可能、といった特長がある。マイクロ波は、カーボンニュートラル達成のために不可欠である電化技術。再生可能エネルギーなどの脱炭素電源を利用することでグリーンなプラ循環を可能とする。

 昨年12月には、同社の研究開発テーマ「マイクロ波プロセスを応用したプラスチックの新規CR法の開発」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の中小・ベンチャー企業対象「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に採択され、今回の小型実証設備の開発に至った。

 この小型実証設備は1時間当たり5kg程度の処理能力があり、ポリスチレンをはじめとした様々なプラで実証を重ねていく予定。2022年秋には年産数百t規模の大型実証プラントを建設し、2025年頃までに同1万t規模までスケールアップする計画で、廃プラを油化する技術開発を進めるとともに、これまで難しいとされてきたPEやPPのガス化実証を行う。

 同社は今後、「PlaWave」を国内外の企業に導入することで、サーキュラーエコノミーを推進していく。

「PlaWave」のロードマップ

アジア石化市況 エチレン4週下落で940ドル

2021年9月28日

芳香族3製品は大幅安、原油・ナフサ安が背景に

 アジア地域の8月第3週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル安の940ドル/tでの取引となった。4週連続で下落基調が継続している。新規設備の立ち上げや停止していたプラントの再稼働により供給が増えてきたものの、誘導品需要に力強さが見られず、市場では静かな動きが続いている。スプレッドについては

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宇部興産 少量・高薬理活性原薬工場、本格運転を開始

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2021年9月28日

 宇部興産は27日、少量・高薬理活性の原薬製造に特化した第五医薬品工場が本格運転を開始したと発表した。同工場は、宇部ケミカル工場(山口県宇部市)敷地内に新設しており、今年5月の完成後から、試運転などを行ってきた。

 近年、医薬品市場では、オンコロジー領域での治療の個別化、オーファンドラッグの需要の高まりなどを受け、アンメットメディカルニーズ向けの医薬品の開発が活発化している。また、抗体薬物複合体(ADC)の開発など医薬品の多様化が進んでおり、薬理活性の強い少量原薬の需要が高まっている。

 宇部興産はこれまで、既設の第四医薬品工場(反応槽容量8㎥)や治験薬工場(同2㎥)で高薬理活性原薬(OEL〈許容ばく露限界〉1㎍/㎥以上)を製造受託し、市場に供給してきたが、新設した第五医薬品工場では、より薬理活性の強い少量・高薬理活性原薬(同0.1㎍/㎥以上)の製造が可能となった。

 今回の生産体制の強化を通じ、より幅広いニーズに対し、開発から商用生産まで一貫して対応していく。同社の医薬事業は、技術革新にあふれた「クスリづくり」を地域から発信し、すべての人々の健康に貢献することを目指している。これからも医療に貢献するため、自社・共同研究開発による「創薬」と「原薬・中間体製造」を両輪として新しい医薬品の種となる化合物を創出していく。

 

日本プラスチック板協会 出荷量は、ほぼ2018年レベルで推移

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2021年9月27日

 日本プラスチック板協会はこのほど、ポリカーボネート(PC)と硬質塩化ビニル(PVC)の平板・波板の7月の需給実績を発表した。それによると、7月の出荷は硬質PVC波板を除き全て前月を下回った。前年同月比ではPC平板と硬質PVC波板が増加。また、7月までの累計出荷量は、前年同期比3~16%増と、2018年レベルで推移している。

 7月の詳細は、

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昭和電工 髙橋新社長「人材育成に注力し、人材輩出企業に」

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2021年9月27日

 昭和電工は22日、2022年1月4日付で新社長に髙橋秀仁代表取締役常務執行役員が就任すると発表した。

 同日に開催されたオンライン記者会見の中で、森川宏平社長は「2023年1月の法人格統合に向け、長期ビジョンで示した施策は順調に進んでおり、統合スケジュールは加速している。来年1月から人事制度も前倒しで一本化することから、このタイミングで社長を交代し、髙橋氏が両社(昭和電工と昭和電工マテリアルズ)の社長を兼務することがベストだと判断した」と述べた。そして「髙橋氏は、スピード感を伴った実行力、

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三井化学など AIで製品市況予測、実証実験に手応え

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2021年9月27日

 三井化学は24日、日本電気(NEC)と連携し、人工知能(AI)の活用により市況に左右されやすい製品の価格変動を予測する実証実験を実施し一定の成果が得られたと発表した。同実証実験の成果を踏まえ、今後は適正な調達・生産・販売による利益の向上と、価格変動による損失回避に貢献するAIによる需要予測システムの本格導入を目指す。

 三井化学の三瓶雅夫DX推進室担当執行役員は、「当社は激化する国際環境の中、競争力強化のために先進的機械学習技術を活用した需要予測のDX化を推進する」と強調。これにより「調達コストの削減やリードタイムの短縮、物流最適化によるCO2低減を通じて、社会課題の解決と、顧客起点のビジネスモデルへと企業変革(CX)を加速していく」考えだ。

 三井化学は、これまで業務担当者の知見や経験に基づき、過去の価格・採算推移や為替などの週単位に集計されたデータにより製品の需要動向を予想してきた。しかし近年は、グローバル化の進展や市場ニーズの急変に伴って需要動向予想が難しくなっており、原料の調達価格や調達数量、生産量を最適にコントロールする必要性がでてきた。

 そこで今回、予測が難しいとされる市況に左右されやすい同社の具体的な製品を選定し、同製品の過去数年にわたる日次および週次の在庫データや工場稼働率、販売数量などの多様なデータを基にNECの提供するAIソフト「dotData(ドットデータ)」で分析。無数の特徴量候補から有効なものを自動抽出することで高精度な価格の予測モデルを構築した。

 なお、同AIソフトは、米ドットデータ社が開発した、データサイエンスプロセス全体を自動化するもの。実証実験では、今後継続的に改善すべき点はあるものの、翌月の当該製品の高精度な需要予測が可能となり、市場動向を踏まえた適正な販売価格の設定を実現した。

 三井化学は「よりよい販売計画の立案と、その計画に基づいた調査・生産を行うことで、在庫金額の数億円規模の削減も見込める」としている。またAI導入により、一見すると分からない価格と相関関係のある事柄など、人間では気づきにくい新たな業務知見を得られる成果もあった。

 

旭化成 グローバル事業説明会、エリア戦略に注力

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2021年9月24日

自動車と環境が軸、中国でセパレータ事業を開始

 旭化成は17日、グローバル事業説明会を開催した。同社は事業成長を海外に求めており、海外売上高比率が50.2%にまで高まっている。小堀秀毅社長は「売上高に占める各地域のシェアを見ると、米州が伸長し、欧州や中国も割合が拡大している」と語った。

グローバル事業説明会 小堀秀毅社長
小堀秀毅社長

 こうした中、同社は、GDP(グリーン・デジタル・パーソン)を高めることで企業価値を向上させる意向だ。特にグリーンでは、5月に2050年にカーボンニュートラルを目指すと発表。GHG(温室効果ガス)削減に向け、自社ではエネルギーの脱炭素化に取り組み、世界へは、次世代エネルギー、炭素の吸収・活用、リサイクル、多彩な環境貢献製品で貢献していく。

 今回、その一環として、

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ダイセル エクオール配合サプリ、リニューアルして発売

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2021年9月24日

 ダイセルはこのほど、同社が運営する大人の女性のためのウェルエイジングブランド「ウェルメソッド」が、エクオール配合サプリメントを「ウェルメソッド ソイエクオール」としてリニューアル発売したと発表した。

エクオール配合サプリメント「WELLMETHOD ソイエクオール」
エクオール配合サプリメント「WELLMETHOD ソイエクオール」

 女性らしさをキープする成分とよく似た構造をもつ「エクオール」は、豆腐や豆乳などの大豆食品を摂取することで、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインが腸内で代謝され生成される。しかし、ダイゼインを代謝できる腸内細菌がない、あるいはその能力が十分に働かない場合は、「エクオール」を生成することができない。特に日本人女性の約半分は「エクオール」の生成が難しいと言われている。

 同サプリメントは、大豆イソフラボンの腸内代謝物である「エクオール」を配合しており、1日2粒で10㎎の摂取が可能だ。

 今回のリニューアルでは、コアターゲットである40歳からの女性のことを本気で考えているブランドとして、消費者に記憶され、愛され続ける商品を生み出すことを目指し、ブランドのキービジュアルデザインを策定。日本文化と歴史の模倣を軸とし、同ブランドの立ち上げ経緯やフィロソフィーを伝えることができる要素を散りばめ、大人の女性のウェルエイジングを象徴するモチーフとして、菊紋(長命)、芍薬(美しさ、幸福)、猫(招福)、流水紋(禍を洗い流す)を配置した。またパッケージ自体も開封がしやすいように仕様を変更。さらに、バイオマスPETを最外層に採用するなど環境に配慮した商品づくりにも取り組んでいる。