プラ工連 5月の実績は原材料・製品の生産・輸出入ともに減

2019年7月10日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる4月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比3%減の85万9000tとマイナスに転じ、5月の速報でも同1%減となっている。5月の主要製品は、ポリプロピレンが回復したものの、ポリエチレンとポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は前月に続き前年割れ、塩化ビニル樹脂は前月の2桁増から一転してマイナスとなったことで、全体として前年水準を下回った。

 また、4月のプラスチック製品生産状況は、同微減の49万1000tと2カ月連続でマイナスとなり、5月の速報でも前年割れで推移している。5月は主要製品の機械器具部品と容器(中空成形)は前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわず、パイプや日用品・雑貨なども軒並みマイナスとなった。

 一方、確報となる5月のプラスチック原材料輸出は、4カ月ぶりに減少した。熱硬化性樹脂の数量は

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アジア石化市況 エチレンは大幅安の780ドル/t

2019年7月9日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの6月第2週は前週比30ドル安となり、780~830ドル/tでの取引となった。誘導品の定修や、ポリエチレン(PE)需要の低迷などで生エチレンでの販売が増加し、供給が過剰となっている。

 エチレン市況は4月から5月にかけて900ドル/t後半で推移していたが、わずか4週の間に200ドル安と大幅に下落。ナフサとのスプレッドも悪化し、

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ランクセス ブラジルで高性能プレポリマーの製造を開始

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2019年7月8日

 ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスはこのほど、ブラジルのポルトフェリース拠点で高性能プレポリマーの製造を開始したと発表した。

ブラジルのウレタン製造拠点
ブラジルのウレタン製造拠点

 同社のウレタンシステムズ(URE)ビジネスユニットは、ブラジルと南米市場への取り組みに注力しており、これによりプレポリマーの製造能力の拡大を図るだけでなく、同拠点の最先端の研究室で用途開発と技術サービスを提供することになる。

 UREビジネスユニットは、キャストエラストマーと塗料、接着剤、シーラントの専門知識を持ち、世界のポリウレタン業界に製品を提供するシステムプロバイダー。ポートフォリオには、従来のウレタンプレポリマーと低遊離イソシアネートプレポリマー、特殊水系ポリウレタン分散剤(PUD)が含まれる。

 また、顧客のニーズを満たす完全なシステムを設計するため、キャストエラストマー向けの触媒と硬化剤、塗料、接着剤、シーラント向けの技術を提供している。

 特に溶媒フリー、モノマーフリープレポリマーシステム、使いやすいブロックド架橋剤に重点を置いており、ブラジルや米国、インド、中国、オーストラリア、イタリア、英国などの主要経済地域で、製造施設と用途開発センターを運営している。

日本ソーダ工業会 カセイソーダの5月の出荷合計は2カ月ぶりにマイナス

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2019年7月5日

 日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、5月のカセイソーダの出荷合計は、前年同月比6%減の27万4000tだった。

 輸出が同41%減の1万7000tと、前月の大幅増から一転して大幅減になったことに加え、内需も2%減の25万8000tとなったことで、出荷合計は2カ月ぶりにマイナスとなった。

 内需を用途別に見ると、

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発泡スチロール協会 リサイクル率90.8%、埋め立て分野は減少

2019年7月4日

 発泡スチロール協会(JEPSA)は3日、2019年記者発表会を開催した。酒井幸男会長(JSP社長)は、「残念ながら昨年度のEPSの出荷は、対前年比2%減の13万tとなった。原油高騰による原料高や、燃料・電気料金の値上げなど厳しい状況に置かれている」と総括した。

酒井会長
酒井会長

 主要分野である農水産容器分野は前年比3%減となった。水産分野は全国区であるイカの記録的な不漁が続いたこともあり低調だったが、農業分野では天災の影響を受けた地域があったものの農産物容器の出荷は前年を上回り順調だった。

 弱電分野は夏の猛暑による白物家電の出荷に加え、4K対応の薄型テレビも伸長したこともあり、前年並みとなった。建材分野は住宅着工件巣が2.3%減少した影響を受け、EPS断熱材の出荷が同2%減、土木分野は同1%減だった。

 一方、リサイクルについては、全リサイクル率が90.8%と4年連続で90%台となった。内訳では、マテリアル・リサイクル(MR)が

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中国汎用樹脂輸入 ポリエチレンは前年比増も勢いは鈍化

2019年7月4日

 中国の5月の汎用樹脂輸入は、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリスチレン(PS)は前年を上回ったものの、ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂、EPSは前年の水準を下回った。

 5月の輸入を品目別で見ると、

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アキレス 欧州規制に対応の間仕切り用カーテンを刷新

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2019年7月3日

 アキレスはこのほど、間仕切り用カーテンの国内トップブランド「アキレス ソフトパーティション」シリーズの機能性フィルム製品を、EU(欧州連合)のREACH規則・RoHSⅡ指令対応としてリニューアルしたと発表した。7月から全国で本格販売を開始した。

【「アキレス ソフトパーティション」シリーズ】
「アキレス ソフトパーティション」シリーズ

 同シリーズは工場や施設の間仕切り、衛生品質管理など、さまざまなワーク空間の要求に応え、高クリーン度を維持しながら省エネルギー、省コストを実現する高機能性軟質フィルム。

 REACH規則・RoHSⅡ指令対応製品の提供により、欧州をはじめグローバルに事業を展開する顧客の不安を解消し、規則対応に関する負担軽減に貢献する。

 RoHS指令の改正版であるRoHSⅡ指令が7月22日に施行されるのを控え、電化製品メーカーを中心に日本企業も対応を迫られている。その中で、対象製品だけでなく、生産工程や環境に関わる資材についても対策が必要だと考え、対応を強化する動きが加速している。

 今回のリニューアルはDOP系可塑剤をめぐる最近の動向を背景に実施したもので、新仕様の製品は全てREACH規則(昨年6月27日現在、高懸念物質:第1~第19次限定)と、RoHSⅡ指令に対応している。

 また、旧仕様の防炎・帯電防止などの性能を損なうことなく、使うことができる。REACH規則・RoHSⅡ指令対応製品は「アキレス スカイクリア防炎」「アキレス ウェルディングカーテン」など19品目。