日本スチレン工業会 PSの1-6月期国内出荷は1%減

,

2019年7月17日

 日本スチレン工業会が16日に発表した生産出荷実績によると、2019年1-6月期のポリスチレン(PS)の国内出荷は前年同期比1%減の32万7000tとなった。

 同日開催の定例会見で佐藤公会長(PSジャパン社長)は、「4月の値下げを見越し3月は買い控えで落ち込んだが、4月以降は反動で回復してきている」と総括した。

 輸入品については「1、2月は内外価格差が逆転し輸入品が増加したが、4月の値下げで再逆転し5月は1500tに減少した」とし年間換算では3万8400t(昨年約3万t)との見通しを示した。

 1-6月期の国内出荷を用途別で見ると、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

NEDO 機械設計で人を補助するAIソフトの開発に着手

, ,

2019年7月16日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の技術戦略研究センター(TSC)は12日、製造業での設計開発工程の効率化につながる「AIを活用したシステムデザイン(AASD)技術」分野について、最新動向や課題、市場予測をまとめた「TSC Foresight」レポートを公表した。

NEDO・TSCの三島良直センター長
NEDO・TSCの三島良直センター長

 同日に開催された記者会見で、TSCの三島良直センター長は「AI技術では、中国や米国が非常に先行しており、日本は周回遅れの状態だが、今回のレポートの技術分野については、わが国がかなり先んじて進めていくことができる分野だ。AIの技術関連の論文や特許などで有利に立っている」との見解を述べ、今後の技術開発への期待感を示した。

 製造現場での生産性向上のためのツールとしてAI(人工知能)の応用が期待される中、近年は多品種化・短サイクル化による工数増大やベテラン作業者の退職など、製造業のさまざまな状況の変化により、設計開発工程についても開発者の作業負荷が増大している。

 NEDOは、開発者が「モノの形を作る」といった本質的な作業に集中できるようにするために、AIが

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレンは続落の760ドル/t

2019年7月16日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの6月第3週は前週比20ドル安となり、760~790ドル/tでの取引となった。上値も800ドル/t割れとなり低水準な状況が続いている。

 誘導品の需要が低迷する中、定修で停止しているクラッカーの再開が予定され、供給増加によりさらに需給バランスが崩れるとの懸念が広がり、需要家の買い控えにつながった。

 ナフサが原油に連動し上昇傾向となったことで、スプレッドは

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

日中化学産業会議 持続的発展に向け活発な議論

2019年7月11日

 日本化学工業協会(日化協)、石油化学工業協会(石化協)、中国石油・化学工業連合会(CPCIF)の日中化学3団による「日中化学産業会議」が、7月9日、10日の2日間にわたり東京都内で開催された。 

日中化学産業会議の様子
日中化学産業会議会見の様子(左から石化協の森川会長、日化協の淡輪会長、CPCIFの李会長、戴副会長)

 同会議は、日中化学産業の関係を強化し、双方の発展につなげることを目的に、2015年以降、毎年日中交互に行われている。日本開催となる今年は、中国側からはCPCIFの李寿生会長、戴和根副会長をはじめ、中国化学産業の要人52名、日本側からは化学企業のトップや中国現地法人の幹部、経済産業省の関係者など70名超が出席し、活発な議論が行われた。

 9日の全体会議終了後の記者会見で、日化協の淡輪敏会長(三井化学社長)は、「今日の主な議題として、両国の化学産業の現状と未来、ホットなテーマである海洋プラスチックごみ問題における両国の現状や方針について議論が行われた」と語った。

 そして、「海洋プラ問題では中国側から

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

プラ工連 5月の実績は原材料・製品の生産・輸出入ともに減

2019年7月10日

 日本プラスチック工業連盟はこのほど、定例会見を開き、原材料・製品の生産・輸出入状況などの報告を行った。

 確報となる4月のプラスチック原材料生産状況は、前年同月比3%減の85万9000tとマイナスに転じ、5月の速報でも同1%減となっている。5月の主要製品は、ポリプロピレンが回復したものの、ポリエチレンとポリスチレン(AS樹脂、ABS樹脂を含む)は前月に続き前年割れ、塩化ビニル樹脂は前月の2桁増から一転してマイナスとなったことで、全体として前年水準を下回った。

 また、4月のプラスチック製品生産状況は、同微減の49万1000tと2カ月連続でマイナスとなり、5月の速報でも前年割れで推移している。5月は主要製品の機械器具部品と容器(中空成形)は前年を上回ったものの、主力のフィルム・シートが振るわず、パイプや日用品・雑貨なども軒並みマイナスとなった。

 一方、確報となる5月のプラスチック原材料輸出は、4カ月ぶりに減少した。熱硬化性樹脂の数量は

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレンは大幅安の780ドル/t

2019年7月9日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの6月第2週は前週比30ドル安となり、780~830ドル/tでの取引となった。誘導品の定修や、ポリエチレン(PE)需要の低迷などで生エチレンでの販売が増加し、供給が過剰となっている。

 エチレン市況は4月から5月にかけて900ドル/t後半で推移していたが、わずか4週の間に200ドル安と大幅に下落。ナフサとのスプレッドも悪化し、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について