中国の汎用樹脂輸入 1-11月はPVC除き増加

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2019年1月25日

 中国の貿易統計が再開され、非開示だった2018年4-11月分の統計が公表された。

 汎用樹脂輸入を1-11月期で見ると、ポリエチレン(PE)をはじめ、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、EPSは対前年比プラスで推移したものの、塩ビ樹脂(PVC)は前年の水準を下回った。

 PVCと微増(同期比3%増)となったPPは、中国における内製化へのシフトが継続して進んでいる模様だ。

 一方、11月単月で見ると、高密度ポリエチレン(HDPE)、

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汎用四樹脂 昨年の国内出荷は全品目とも前年下回る

2019年1月25日

 業界筋によると、昨年(1―12月期)の汎用4樹脂の国内出荷は、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)の全品目で前年の水準を下回った。昨年は定修要因で全品目の生産量が減少したことにより、出荷量が抑えられる形となった。

 なお、昨年の出荷合計(輸出含む)を品目別で見ると、LDPEは

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日本スチレン工業会 ポリスチレンの2018年国内出荷は1%減

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2019年1月24日

 日本スチレン工業会が23日に発表した生産出荷実績によると、2018年(暦年)のポリスチレン(PS)の国内出荷は前年比1%減の66万2000tとなった。

 同日開催の定例会見で佐藤公会長(PSジャパン社長)は、「各社の公称能力でみると稼働率は81%程度だが、定修要因などを考えれば、ほぼフル稼働だった」とし、「1月の値下げを見越した買い控えの影響により12月の出荷量が減少したが、その要因を除けば前年並みの実績だった」と総括した。

 用途別では

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塩ビ樹脂 昨年の総出荷は2年連続で160万t突破 

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2019年1月24日

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が23日に発表した需給実績によると、昨年(1~12月期)の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年比2%減の162万4000tとなった。

 前年の水準を割り込んだものの、暦年ベースでは

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インド 10月のPVC輸入は前年比14%増加

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2019年1月23日

 貿易統計によると、インドの昨年10月の塩ビ樹脂(PVC)輸入は前年同月比13.6%増の14万5000tとなった。農業用パイプや建築用途向けなど、旺盛な需要が継続している。

 以前はモンスーン期(6~9月)に輸入量が落ち込む傾向があったが、第3四半期(7~9月)で見ても7月15万4000t、8月17万1000t、9月17万7000tと増加傾向となり、季節要因の影響がなくなっている状況だ。

 10月の輸入量は前月から減少したが、その背景として、

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東洋紡 アルミニウム系触媒を使用した包装用PETフィルムを開発

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2019年1月23日

 東洋紡は22日、環境負荷に配慮した包装用PETフィルム「東洋紡エステルGS」を開発し、製品化すると発表した。重金属フリーで環境にやさしいアルミニウム系触媒を使い、製造したPET樹脂を主原料にする。ラインアップは12μmと16μmの 2種類。主な用途は食品をはじめ、薬剤、サニタリー、産業資材といった非食品の包装材を想定。今月中旬からサンプル出荷を始め、今秋から本格的に量産を開始する。

東洋紡エステルGS
東洋紡エステルGS

 東洋紡エステルGSの主原料となるPET樹脂の製造には、同社が2002年に独自開発したアルミニウム系触媒「TOYOBO GS Catalyst」を使用している。同触媒は、一般的なPET樹脂の重合反応に用いられるアンチモンなどの重金属を含んでいないため、製造したPET樹脂は、廃棄の際などの環境への負荷低減につながる。

 また、優れた熱安定性により、樹脂を溶融した際の物性劣化が起こりにくく、リサイクル・再利用に適するという特長を持つ。

 同触媒を使用して製造したPET樹脂は、これまでにも飲料用ペットボトルや太陽電池用バックシートフィルム「シャインビーム」などに使用されているが、包装用PETフィルム製品として使用されるのは業界初となる。

TOYOBO GS Catalyst®」を使用して
「TOYOBO GS Catalyst」で
製造したPET樹脂(左前)

 環境意識がますます高まる中、同社は今後も、同触媒を使用したフィルム製品の販売比率を上げ、PETフィルム製品の環境への負荷低減やリサイクルの促進に貢献していく。

 なお、同アルミニウム系触媒は、同社がデュポン社から製造受託している生分解性樹脂「APEXA」の製造にも使用されている。また2017年には、PET樹脂製造最大手のインドラマベンチャーズと、同触媒を使用した重合技術や特許に関するライセンス契約を締結している。

三井化学 「ブリコラージュ」キーワードに新価値創出へ

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2019年1月22日

 三井化学は、先週16~18日に東京ビッグサイトで開催された「第5回ウェアラブルEXPO」への出展を機に、新たな試みを始めた。

ラボをモチーフにした展示ブース
ラボをモチーフにした展示ブース

 キーワードの1つが「ブリコラージュ」。フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが著書「野生の思考」の中で用いた言葉で、古来より人類が身に付けてきた試行錯誤や創意工夫といった意味があるようだ。

 会期中に特別講演を行った同社研究開発本部長の福田伸常務執行役員は「素材を創る三井化学だからこそ描ける未来がある」と題した講演の中で、ブリコラージュについて説明した。

 「石で杭を打つ人がいる。棒で杭を打つ人がいる。2人が出合ったときに

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