【夏季特集】プライムポリマー代表取締役社長 吉住文男氏

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2024年8月9日

差別化・高機能化で生き残る、高性能PP新設備に期待

 プライムポリマー(三井化学65%、出光興産35%)は、優れた技術力により、ポリオレフィンの分野で差別化品や高付加価値品を展開し、高いプレゼンスを有している。ただ、長引いたコロナ禍や不安定な世界経済の影響により、2022年後半から事業環境が急速に悪化。原燃料価格の高騰、物価高による需要の減少、流通在庫の消化遅れなどの影響で2023年度は営業赤字となった。今年4月に就任した吉住文男社長に、抱負と収益改善に向けた施策について聞いた。

  ━これまでの経験をどう生かしますか。

 私は昨年度まで、三井化学でベーシック&グリーンマテリアルズ事業を管轄していた。クラッカー、触媒、基礎化学品などの知見や経験を生かしていきたい。20年以上前に合成樹脂を担当していたので、社長に就任することになり、久しぶりに現場に戻ってきたという感覚だ。ただ、

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【夏季特集】太陽石油代表取締役社長 山本堯大氏

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2024年8月9日

非上場による経営の柔軟性が強み、SAF・RDに注力

 太陽石油は、今年4月に山本堯大氏が新社長に就任した。同社の社長交代は実に18年ぶりとなる。山本社長は、東京都出身の40歳。京都大学を卒業後、住友商事を経て、2022年に太陽石油に入社し昨年10月に専務執行役員に就任していた。今回、山本社長が共同インタビューに応えた。

  ━社長就任の抱負について。

 社長就任にあたり、当社の約120年の歴史の中で、先人が築き上げた思いを受け取ったと感じている。太陽石油を私利私欲ではなく、社会に貢献できる、社会のために事業を行う会社にしていきたい。この背景は、新卒で入社した住友グループの理念が影響している。また、

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【アジア石化特集】カントリーレポート マレーシア

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2024年6月14日

価値創出、環境対応でハイテク製品のハブに

 2023年のマレーシア経済の成長率は3.7%で、前年の8.7%を大きく下回った。弱い外需、商品生産の混乱、生活費の上昇の中、内需と観光の回復に支えられた。貿易額は7.3%減ったが、約2000億リンギット(MYR)の黒字だった。

 ASEAN、中国、米国、EU、日本で全体の3分の2を占め、

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【アジア石化特集】カントリーレポート インド

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2024年6月14日

2023年度GDP8.2%に上昇、年度後半から好調に

 インド政府は、同国の2023年度(2024年3月期)のGDP成長率が前年度比1.2ポイント上昇の8.2%と発表した。製造業と建築業の好調にけん引され、10―12月期に8.4%と過去7四半期で最も高成長を達成するなど好調に推移した。2024年度について、

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【アジア石化特集】カントリーレポート タイ

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2024年6月14日

2024年は輸出拡大やインバウンド、官民投資が成長けん引

 タイの2023年のGDPは1.9%と、前年の2.5%から鈍化したが、今年の成長率は2.2~3.2%が予想されている。世界経済の回復に伴う輸出拡大、中国人観光客を中心としたインバウンド消費による観光分野の継続的な回復、民間投資と公共投資の拡大がけん引するとみる。

 2023年の主要5製品の動きを追うと、

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【アジア石化特集】カントリーレポート シンガポール

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2024年6月14日

循環型経済に向け、ジュロン島の改革を推進

 シンガポールの2023年のGDPは2%減の6733億シンガポールドル(SGD)(約77兆4000億円)、製造業の生産高は11%減の4140億SGDだった。化学産業の生産高は21%減の948億SGDだったが、全製造業の23%を占める。石油部門は18%減の436億SGD、石油化学部門30%減の312億SGD、特殊化学品部門12%減の144億SGD、その他8%減の66億SGDと、いずれも落ち込んだ。

 シンガポールのエネルギー・化学(E&C)部門の中心であるジュロン島(JI)は、

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【アジア石化特集】カントリーレポート 台湾

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2024年6月13日

2024年は下半期の市況上振れと緩やかな需要回復を見込む

 台湾の2023年のGDP成長率は0.8増%と、前年の2.4%増から大きく鈍化した。

台湾PIAT ツァオ・ミン会長

 ツァオ・ミンPIAT(台湾石油化学工業協会)会長は、

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【アジア石化特集】カントリーレポート 韓国

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2024年6月13日

世界的な供給過剰と景気低迷が影響、稼働率75%に悪化

 2023年の韓国のGDPは、前年から1.2ポイント低下し、1.4%となった。分野別では建設業が拡大したのに対し、製造業とサービス業が減少した。2024年は2.1%の成長が見込まれるが、それをけん引するのは、内需の伸び以上に輸出の拡大によるところが大きい。輸出と設備投資の好調な伸びで経済は緩やかに改善し、内需全体も緩やかな回復になると予想される。

韓国KPIA シン・ハクチョル会長

 2023年の石油化学産業は、

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【アジア石化特集】カントリーレポート 日本

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2024年6月13日

内需と輸出の減少でクラッカー低稼働、中国新増設も影響

 日本の2023年の実質GDP成長率は1.9%となり、2022年の1.0%からほぼ倍増となった。公共投資2.8%(2022年マイナス9.6%)、民間住宅投資1.1%(同マイナス3.5%)が大きく上昇したことがけん引した。

日本JPCA 岩田恵一会長

 2024年の日本経済は、

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【アジア石化特集】APIC・韓国大会 共同声明

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2024年6月13日

 第42回アジア石油化学工業会議(APIC)は、1979年の設立以来の伝統を引き継ぎ、韓国の首都ソウルで開催された。

 長年にわたり、APICの7ヵ国メンバーは強固なパートナーシップを培い、アジアの石油化学業界の

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