日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、1月の総出荷量は前年同月比11%増の2万8600tと3カ月連続プラスとなった。ただ、再び3万t台を割り込んでおり力強さに欠ける状況だ。国内出荷は前年同月並みの1万8000t、輸出が同36%増の1万500tだった。輸出は10月以降4カ月連続で2桁台の伸びが続いている。
1月の国内出荷を用途別で見ると、車輌用が
2021年2月22日
2021年2月19日
可塑剤工業会がこのほど発表した需給実績によると、2020年(1-12月期)のフタル酸系可塑剤の国内出荷は前年比10%減の18万1400tとなり、3年連続で前年実績を下回ったほか、6年ぶりの20万t割れとなった。
一方、財務省貿易統計によると、昨年のフタル酸系可塑剤の輸入量は、同3%減の3万5900t。国内出荷と合わせた内需は、前年から約2万t減少し、同9%減の21万7000t程度と見られる。
また、塩ビ工業・環境協会(VEC)発表の塩ビ樹脂の製品別生産出荷実績によると、軟質用途向けでは、食品用フィルムシートは前年並みで推移したものの、他の製品向けは軒並みマイナスとなり、出荷量の多い一般用フィルムシート、壁紙、電線用も10%前後減少した。
近年のフタル酸系可塑剤の内需は24万~25万tで推移している。2017年をピークにやや減少傾向にあるが、2020年はそのトレンドに加え、コロナ禍で経済活動が低調だったことから内需は大きく落ち込んだ。
国内出荷を品目別に見ると、DOPは9%減の8万7300t、DBPは8%減の630t、DIDPは36%減の1800t、DINPは11%減の8万2200t、その他は9%増の9500tと、主力のDOPとDINPをはじめ、その他以外は振るわなかった。
なお、昨年のフタル酸系可塑剤の生産は、前年比15%減の18万400t、12月末在庫は前月比12%増の1万9000tだった。また、昨年のアジピン酸系可塑剤については、国内出荷は前年比2%減の1万6100tと3年連続で減少した。ただ、食品用フィルムシート向けの塩ビが前年並みで推移したこともあり、減少幅は小幅にとどまっている。生産は2年ぶりにプラスに転じ同微増の1万5700t。12月末在庫は前月比3%減の5900tだった。
2021年2月17日
2021年2月17日
2021年2月17日
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2021年2月15日
2021年2月12日
2021年2月12日
2021年2月1日
世界的な需給タイトが影響、日本は4万t台維持
貿易統計によると、インドの10月の塩ビ樹脂(PVC)輸入は、前年同月比26.5%減の14万2000tとなり、再びマイナスとなった。9月は大幅に輸入が増加していたが、10月は前月比で2万7000t減少している。
コロナ禍の影響が残るものの、不需要期であるモンスーンが明けたことでインドのPVC需要は強い。ただ、欧米メーカーに相次いでトラブルが発生。フォースマジュールを宣言したことで世界的に需給バランスがタイト化となり、市場に玉が出回らなくなった影響が出ている。加えて、コンテナ不足が深刻化したため、インド向けの船便が減少していることも大きな要因だ。
10月の輸入を国別で見ると、