クレハ 塩酸を8円/kg以上値上げ、事業収益が大幅悪化

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2023年2月28日

 クレハは27日、塩酸の価格を3月20日出荷分から1㎏当たり8円以上値上げすると発表した。

 原燃料の高騰や製造、物流コストの増加で事業収益が大幅に悪化。今後も設備の維持・更新や物流2024問題への対応など、さらなるコスト上昇が想定され、自助努力のみではこれらのコストを吸収することは困難な状況にある。今後も可能な限りコスト削減に努めるが、安定供給体制を維持するためには事業収益の改善が必須であると判断し、価格改定を行うこととした。

DIC グラビア・フレキソインキなど3月から値上げ

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2023年2月27日

 DICは24日、子会社であるDICグラフィックスが、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや食品用金属容器などに使用される塗料・インキ製品の白インキについて、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、グラビアインキ(白色)、フレキソインキ(白色)、ホワイトコーチング(製缶用塗料の白色)、金属インキ(白色)とも「30~50円/kg」。

 印刷用白インキの主要原料である酸化チタンは、原料鉱石の世界的な需給逼迫などの影響で一昨年より大幅に価格が上昇し、今後もさらなる上昇が懸念されている。また、樹脂や顔料などの原料価格も高止まりしていることに加え、エネルギー価格の高騰によるユーティリティ費、物流費、容器費、設備保全などのコストも増加傾向にある。同社は、自助努力によるコスト増加分の吸収を続けてきたが、白インキについては既に限界を超えるレベルに達していることから、価格改定を決定した。

UBE CPLの2月契約価格、8ヵ月ぶりに上昇

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2023年2月24日

中国の市況上昇が背景、足元はすでに調整局面に

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比220ドル高の1770ドルで決着した。昨年6月以来、8ヵ月ぶりの上昇となる。スプレッドについても、

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アジア石化市況 誘導品需要の減速で800ドル割れ

2023年2月21日

芳香族3製品とも大幅上昇、SMも強含みを継続

 アジア地域の1月第2週の石化市況では、エチレンは前週比55ドル安の770ドル/tで取引された。800ドル台を割り込むのは2020年11月以来、2年2ヵ月ぶりとなる。

 年明けで取引が少ない中、

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デンカ スチレンモノマー値上げ、各種コストが上昇

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2023年2月21日

 デンカは20日、スチレンモノマー(SM)について4月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「10円/kg」。

 昨今の市場環境変動の中で、SMの安定的な操業を継続し、安定供給のために必要な各種コストがさらに増大する状況にある。設備維持、オペレーション、エネルギーおよび物流などに関わるコストの増大が著しく、事業収益の悪化が進んでいる。

 同社は、継続してコスト削減に努めているものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、今後も市場への安定供給を継続するためには採算是正が必要と判断し、今回、価格改定の実施を決定した。