アジア石化市況 エチレン軟化傾向も下落幅が縮小

2022年10月4日

ベンゼンが大幅安、海外市況急落がアジアに波及

 アジア地域の8月第3週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル安の815ドル/tで取引された。これで4週連続での下落となったが、下落幅は縮小している。各社の減産が続く中、秋の定修シーズンを控えることもあり、市場に底打ち感が出てきたことが背景。ただ、域外品がアジア市場に流入してきており、依然として需給バランスが締まっていない。スプレッドは、

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UBE CPLの9月契約価格、前月比210ドル安

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2022年9月30日

景気悪化で中国品の輸出が拡大、ベンゼンも軟化

 UBEは、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、9月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比210ドル安の1770ドル/tで決着した。わずか2ヵ月間で420ドルも下落し、2021年3月以降で最安値を記録している。

 原料であるベンゼンACP(アジア契約価格)も

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財務省 8月の輸入ナフサ価格、CIF7万9100円/kl

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2022年9月30日

 財務省が29日に発表した貿易統計によると、8月の輸入ナフサ価格は842.90ドル/t、CIF7万9100円/kl(為替レート:135.1円/米ドル)となった。8月の輸入ナフサ価格はドルベースで前月比45.51ドル安と4ヵ月連続の下落、円ベースでは同約4500円安と2ヵ月ぶりに下落した。なお、諸チャージ「2000円」を加算した国産試算価格は8万1100円/kl。

 2Q(4-6月期)の国産ナフサは

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旭化成 ポリウレタン原料PCD値上げ、安定供給維持で

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2022年9月30日

 旭化成は29日、高機能ポリウレタン樹脂原料であるポリカーボネートジオール(PCD)「デュラノール」全品種について、10月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から10~15%」。

 原料価格などの高騰が続く中、同社は合理化で対応してきたが、自助努力によるコスト削減の範囲を上回る状況にあることから、製品の安定供給維持のために値上げを決めた。