信越化学工業 クロロメタン製品を値上げ、事業採算が悪化

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2022年9月16日

 信越化学工業は15日、クロロメタン製品について、10月1日出荷分から国内販売価格を値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、メチルクロライドが「20円/kg以上」、メチレンクロライドおよびクロロホルムが「30円/kg以上」。

 クロロメタン製品は、工業塩の電気分解で生産される塩素のほか、天然ガスから生成されるメタン、メタノールを原料として製造される。今年2月以降、天然ガス価格の急騰、電力価格の上昇に加え、物流費の上昇により事業採算が急激に悪化している。同社は、継続的にあらゆるコスト低減に努めているが、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難であると判断した。

アジア石化市況 エチレン反落でスプレッドが悪化

2022年9月13日

ベンゼンとキシレンは二週連続上昇、SMは下落

 アジア地域の7月第5週の石化市況では、エチレンは前週比18ドル安の865ドル/tでの取引となった。前週は、約4ヵ月ぶりの上昇となったが再び反落し、2021年7月以降で最安値を記録している。エチレンの需給バランスが悪化していることに加え、中国のセンターが稼働を再開するとの見方が出てきたことで、先安観が強まったことが背景。スプレッドも

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積水ホームテクノ ユニットバスなど10月から値上げ

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2022年9月13日

 積水化学工業の100%子会社である積水ホームテクノは12日、ユニットバス、介護・自立支援設備について、10月1日受注分から値上げすると発表した。改定幅は「7~32%」。

 当該製品は、今年4月に値上げした後も原材料費、物流費などの高騰が続いている。同社は、引き続きコスト削減や効率化を鋭意推進してきたものの、自助努力で吸収できるレベルを超えていることから、今後の安定した製品の供給とサービスの提供を図るため、今回、再値上げを決定した。

DIC エポキシ系可塑剤値上げ、植物油・包材費が上昇

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2022年9月9日

 DICは8日、エポキシ系可塑剤「エポキシ化大豆油(ESBO)」を9月19日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、ローリー品が「35円/kg」、缶・ドラム品が「40円/kg」。

 主原料の植物油はロシア・ウクライナ問題の影響や、旺盛なバイオディーゼル向け需要の高まりを背景に、需給は依然ひっ迫している。加えて、鋼板価格の上昇により容器費用も高騰している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断した。