日本液炭 液化炭酸ガスおよびドライアイスを値上げ

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2022年12月14日

 日本液炭はこのほど、液化炭酸ガスおよびドライアイスについて2023年2月出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「20%以上」。

 同社はエネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰、また原料を依存する製油所などの事業縮小による調達量減少を補完するためのコスト上昇に伴い、今年2月出荷分から「平均15%程度」の価格改定を進めてきた。

 しかし、それ以降も電力料金は大幅に上昇し続けており、足元のエネルギー市況・為替動向や脱炭素の潮流からも、製造に係わるユーティリティーコストは当分高止まりすることが想定される。

 また、原料ひっ迫による長距離輸送の増加や物流人件費の上昇など、安定供給のためのコストは、著しい上昇を続けている。こうした中、同社は、上昇コストの吸収は企業努力の範囲を大きく超え、従来価格の維持が困難なものとなっていることから、高品質な製品を継続的に安定供給するために、今回、改めて価格改定を決定した。

アジア石化市況 エチレン880ドルと前週並み

2022年12月13日

ベンゼン軟化継続、スチレンモノマーは大幅安に

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週並みの880ドル/tで取引された。MTO(メタノールt0オレフィン)設備が稼働調整に入ったことから、10月1週の835ドルを底に反転しており、前週まで45ドルの上昇となっていた。しかし、誘導品の需要が弱含んでいることもあり、ここにきて頭打ちとなっている。

 ナフサとのスプレッドも

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旭化成 MMAモノマーなどを値上げ、採算是正を図る

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2022年12月13日

 旭化成は12日、MMAモノマー、シクロへキシル・メタクリレート(CHMA)について、2023年1月10日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも「20円/kg以上」。

 同社は、今年春に原料要因で複数回にわたり当該製品の値上げを発表したが、その後、原料だけでなく電気・ガスなどのユーティリティコストが大幅に上昇している。同社は、これらのコスト上昇は自助努力の範囲を大きく超えていることから、今後も国内で安定供給を継続するためには、さらなる価格改定が不可避であると判断した。

 

三菱ケミカルグループ OPSを値上げ、11月の価格改定に追加

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2022年12月12日

 三菱ケミカルグループは9日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」「ソフトクリア」について、2023年2月1日から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 昨今、原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、ユーティリティー費用、物流費、副資材費などの諸費用の上昇により、事業収益が大きく圧迫されている。

 こうした中、同社グループは、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、11月に表明した「10円/kg以上」の価格改定に追加するかたちで値上げを決定した。

東ソー トルエンとキシレン値上げ、採算是正で来年から

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2022年12月12日

 東ソーは9日、トルエンとキシレンを2023年1月1日納入分から、フォーミュラ価格のベースアップとして「10円/kg」値上げすると発表した。

 同社は、これまで事業採算性改善に向けてあらゆるコスト削減策を実施し、製品の安定供給に努めてきたが、近年の修繕費用増加などによる固定費の上昇、ユーティリティコストの上昇により、対象製品の事業採算が大幅に悪化している。

 こうしたコストの上昇は、自助努力のみでの改善には限界があることから、今回、安定供給継続のため価格改定の実施を決めた。

米国PE輸出 9月は7ヵ月ぶりに90万t割れ

2022年12月9日

前年比はプラス基調を継続、中国向けは大幅増に

 貿易統計によると、米国の9月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比27.8%増の87万4000tとなり、8ヵ月連続でプラスを継続した。ただ、前月までの勢いが弱まっており、7ヵ月ぶりに90万tを割り込んでいる。コロナ禍による物流の混乱が解消され、米国PEメーカーは世界各国に向けて輸出する動きを強めている。

 こうした中、

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