旭化成 「ベンベルグ」「ベンリーゼ」を4月から値上げ

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2022年2月15日

 旭化成は14日、再生セルロール繊維「ベンベルグ」および再生セルロース不織布「ベンリーゼ」について、4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と値上げ幅は、「ベンベルグ」の原糸、原綿、紡績糸、生地の全品種、「ベンリーゼ」の全品種とも「現行価格から5%程度アップ」となっている。

 アンモニアなどの諸原料価格やエネルギーコストが急上昇し、自助努力によるコスト吸収の範囲を上回る状況にある。同社は、製品の安定供給維持のためには値上げせざるを得ないと判断した。

DIC 不飽和ポリエステルなど値上げ、コストが上昇

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2022年2月14日

 DICは10日、100%子会社のDICマテリアルが、不飽和ポリエステル樹脂とビニルエステル樹脂について、3月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、不飽和ポリエステル樹脂が「33円/kg以上」、ビニルエステル樹脂が「40円/kg以上」。

 原油・国産ナフサ価格のさらなる高騰と原料メーカーからの採算是正に伴い、製品の原材料価格は大幅に上昇し、一部の原料では供給問題も継続している。加えて、ユーティリティ費用、物流費、容器費、設備保全などのコスト上昇も続いている。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているものの、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るためには、価格改定が避けられないと判断した。

 

クラレ PVA樹脂など4製品値上げ、コスト高を是正

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2022年2月14日

 クラレは10日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、今月14日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、いずれも国内が「80円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカが「0.80米ドル/kg」、欧州が「0.70ユーロ/kg」。

 現在、PVA樹脂の需給バランスは急速にタイト化が進んでいる。同社は、対象製品の各種コストの上昇が自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、価格改定の実施を決定した。

 

東洋紡 工業用フィルム製品、来月から10%値上げ

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2022年2月10日

 東洋紡は9日、工業用フィルム製品の全銘柄を3月1日出荷分から「現行価格から10%」値上げすると発表した。

 昨今の同製品の原料価格高騰や、燃料費、物流費、設備維持費などの諸経費の上昇が、自助努力の範囲を大きく超えて製造コストを押し上げていることから、製品の安定供給継続のため価格改定が必要と判断した。

積水化学工業 建築設備配管関連製品を値上げ、コストが急騰

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2022年2月10日

 積水化学工業は9日、建築設備配管関連製品について4月1日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、硬質塩化ビニルライニング鋼管のLP‐VA、VBが「15%以上」、DVLP(ラセンDVLP含む)が「15%以上」、HTLP、WHTLPが「10%以上」、給水・給湯用架橋ポリエチレン管の「エスロペックス」が「10%以上」、金属強化ポリエチレン管の「スーパーエスロメタックス」が「10%以上」、建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・継手の耐火VPパイプ、耐火DV遮音継手、遮音カバーが「15%以上」、耐火プラAD継手付属品が「20%以上」、空調ドレン用結露防止層付硬質塩化ビニル管の「ACドレンパイプ」が「15%以上」、水道用耐震型高性能ポリエチレン管の「エスロンハイパーAW」(消火管用途除く)が「10%以上」、単管式排水特殊継手のADスリム関連部材が「30%以上」となっている。

 原油、原料炭、鋼管原管などの高騰や昨年来拡大する海外との販売価格差是正などを背景に、主材料である塩ビ、ポリエチレン原料や鋼管、また、各種関連副資材、輸送費、電力費なども含め、様々なコストが急騰している。こうした中、同社はコスト削減や効率化を鋭意推進してきたが、自助努力の限界に達したことから、価格改定実施を決めた。

東洋紡 OPP、CPPなど包装用フィルム値上げ

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2022年2月10日

 東洋紡は9日、包装用フィルム5製品を3月22日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅(連:500㎡)は、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L-LDPE)が「連150円(20㎛換算)」、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)は「連200円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)は「連200円(15㎛換算)」。

 原油や石炭、天然ガスなどのエネルギー価格が高止まりしている影響により、燃料費や電力費といった工場での製造関連コストが大幅に上昇。また、ガソリン代や人件費など物流関連費も上昇が続いている。

 こうした事業状況下、同社では徹底したコスト削減や生産性の向上に最大限の努力を重ねてきたが、諸経費の継続的な高騰は企業努力のみで対応できる範囲を大きく超えている。現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難だと判断し、価格改定の実施を決めた。

東ソー ポリ塩化アルミニウム値上げ、事業採算を改善

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2022年2月10日

 東ソーは9日、ポリ塩化アルミニウム(PAC)を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ローリー納入品か「6円/kg以上」、キューブインボックス品が「10円/kg以上」。

 同社はこれまで、事業採算改善へ向けてあらゆるコスト削減に努めきたが、昨今の原燃料価格の上昇や製造設備・物流体制の維持費用の上昇により、PACの事業採算は大幅に悪化している。こうした環境下、自助努力のみでの吸収は困難な状況であり、今後の事業継続と安定供給を維持するために、今回の価格改定が必要だと判断した。