DICグラフィックス インキ・接着剤などを値上げ

, , , ,

2022年7月8日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは7日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、今月20日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70~120円/kg」、接着剤が「50~80円/kg」、硬化剤が「70~180円/kg」、クリヤーが「80~100円/kg」、ホワイトコーチングが「100~120円/kg」、金属インキが「70~100円/kg」となっている。

 同社は今年1月に当該製品の価格改定を実施したが、その後も原油・国産ナフサ価格の更なる高騰、石化原料の需給バランスひっ迫などに伴い、インキ製品の原材料価格が上昇し続けている。加えて、昨今の世界情勢を背景としたエネルギー価格の高騰もあり、ユーティリティ費、物流費、容器費、設備保全などのコストも上昇が続いている。

 同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用を吸収するのは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るため、追加の値上げが避けられないと判断した。

東ソー 液体カセイソーダを値上げ、国内の安定供給を維持

,

2022年7月7日

 東ソーは6日、液体カセイソーダについて、8月1日出荷分から「30円/kg以上」(固形換算ベース)値上げすると発表した。

 ユーティリティコストを始めとする、カセイソーダの製造・販売に関わるコストは、昨年以降も大幅な上昇が継続しており、事業採算が著しく悪化している。一方で、カセイソーダの需要はアジアを中心に堅調に推移している。同社は、今後も国内での安定供給を継続するためには、速やかに値上げせざるを得ないと判断した。

信越化学工業 カセイソーダを値上げ、採算是正を図る

, ,

2022年7月7日

 信越化学工業は6日、カセイソーダの国内向け販売価格について、7月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」。

 同社は、昨年末から今春にかけて価格改定を実施した。しかし、その後も原燃料価格が想定していた水準を大幅に上回る価格で推移しており、事業採算が悪化している。同社は、あらゆるコスト低減に努めているものの、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難なことから、今後も国内の需要家に安定した製品の供給を継続していくため、再度、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレンはスプレッドが大幅縮小

2022年7月5日

芳香族3製品は続騰、スチレンモノマーは弱含み

 アジア地域の5月第3週の石化市況では、エチレンは前週比73ドル安の1075ドル/tでの取引となった。これで7週連続の下落となり、約3ヵ月ぶりに1100ドルを下回っている。上海ロックダウンによる中国景気の悪化により、ポリエチレンをはじめ誘導品需要が冷え込んでいることが背景。ナフサとのスプレッドも

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

クレハ 家庭用品・業務用包装資材を10~35%値上げ

, , ,

2022年7月5日

 クレハはこのほど、家庭用品「NEWクレラップ」シリーズ、「キチントさん」シリーズと業務用包装資材の出荷価格を10月1日納品分から値上げすると発表した(一部商品を除く)。改定幅は、現行出荷価格に対し「10~35%」の値上げ。

 昨今の著しい原燃料の上昇、物流費・資材費などの高騰に対し、コスト削減努力を継続してきたが、自助努力だけで吸収することが困難な状況となり、安定供給と品質維持のために当該製品の価格改定を行うこととした。

アクリロニトリル アジア市況が軟化傾向を継続

,

2022年7月4日

中国ロックダウンの影響拡大、誘導品需要が減少

 ABS樹脂やアクリル繊維の原料であるアクリロニトリル(AN)は、5月平均のアジア市況が1820ドル程度となっている。中国メーカーなどでは1700ドル台での取引も見られており、2000ドルを超える市況だった昨年から、上値が切り下がっている状況だ。

 2021年度は、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について