東ソー 中性無水芒硝を値上げ、安定供給を維持

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2022年5月24日

 東ソーは23日、中性無水芒硝(芒硝)について、6月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は「30円/kg以上」。

 同社は、当該製品において、国内唯一の合成プラントを保有する国産メーカーとして安定供給に努めてきた。しかし、昨年実施した値上げ以降も、原燃料を主とした諸費用高騰は過去にないコスト上昇を招いており、事業採算が著しく悪化している。

 同社は、事業採算性改善に向けあらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があることから、今後の安定供給継続のため価格改定の実施を決定した。

東ソー 重炭酸ナトリウムを値上げ、事業採算が悪化

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2022年5月24日

 東ソーは23日、重炭酸ナトリウム(重曹)について、6月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」。

 昨年度は需給が極めてタイトバランスにある中、同社は当該製品について精一杯の供給に努めてきた。しかし、昨年秋に実施した値上げ以降も、原燃料を主とした諸費用高騰は過去にないコスト上昇を招いており、事業採算は著しく悪化している。

 同社は、事業採算性改善に向けあらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があることから、今後の安定供給継続のため価格改定の実施を決定した。

三菱エンプラ 変性PPE樹脂を値上げ、原料価格が高騰

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2022年5月23日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは20日、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂「ユピエース」「レマロイ」について、6月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は国内が「64円/kg以上」、海外が「0.6USドル/kg以上」。

 昨今、主原料をはじめとした原料価格が高騰し、また自動車産業を中心に変性PPE樹脂の需要が旺盛で需給がひっ迫している。同社は、社内の合理化に努力してきたものの、これらのコスト上昇は自社内で吸収できる範囲を超えていることから、安定供給を継続するために価格改定の実施を決定した。

昭和電工 エマルジョン製品を値上げ、原料高騰に対応

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2022年5月23日

 昭和電工は20日、合成樹脂エマルジョン「ポリゾール」について、6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、エチレン‐酢酸ビニル系が「20円/kg」、酢酸ビニル系が「kg15円/kg」。

 当該製品は主にエチレンや酢酸ビニルから製造されるが、これらの主原料であるナフサや酢酸などの価格は、原油市況や需給バランスの乱れなどにより上昇が続き、エチレンや酢酸ビニルの価格も上昇している。また、包装材、副資材、物流費なども値上がりしている。

 同社はこれまでも、製造や物流の合理化を進めコストダウンに努めてきたが、これらの原料高によるコストの上昇は、自助努力のみでの対応が困難であり、今後も安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルHDグループ PETボトル再値上げ、原材料価格が高騰

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2022年5月20日

 三菱ケミカルHDグループは18日、PETボトルについて6月21日納品分から再値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の10%以上」。同社は今年2月にも、「現行価格の10%以上」の値上げを打ち出しており、今回の値上げはそれに追従するかたちとなる。

 昨今、海外における社会情勢の緊張の高まりや円安進行の影響から、ポリエステル樹脂をはじめとする原材料価格が高騰を続けていることに加え、電力費、包材費、物流費もさらに上昇し、事業収益を大きく圧迫している。

 こうした中、同社グループは、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難であると判断し、値上げの実施を決定した。