KHネオケム、化学製品を値上げ、ナフサ高騰に対応

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2021年10月21日

 KHネオケムは20日、オキソ系など各化学製品について、11月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、オキソ系の「オクタノール」「オキソコール900」「ノナノール」「ブタノール」「イソブタノール」「酢酸イソブチル」「オクチル酸」「キョーワノイック‐N(イソノナン酸)」「ブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」「キョーワゾールC-800」「キョーワゾールC600M」「キョーワノールM」「トリデカノール」が「18円/kg以上」、

 ブチセルアセテート系の「ブチセルアセテート」「ブチセノール20アセテート」が「23円/kg以上」、

 アセトン系の「アセトン」「アセトン-P」が「16円/kg以上」、「ダイアセトンアルコール」「メチルイソブチルケトン(MIBK)が「21円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格が急騰しており、第4四半期(10-12月期)の国産ナフサ価格は6万2000円の水準が見込まれている。同社は、急激な原燃料価格上昇を自助努力で吸収するのは限界を超えていることから、国内安定供給を維持・確保するために、価格改定が必要と判断した。なお、その他の少量販売品目についても価格改定を実施する予定。

ジェイ・プラス 来月からフタル酸系可塑剤などを値上げ

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2021年10月21日

 ジェイ・プラスは20日、フタル酸系可塑剤などについて、11月1日以降納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、その他フタレート)が「47円kg以上」、テレフタル酸系可塑剤(DOTP)が「51円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格が騰勢を強める中、今年第4四半期(10-12月期)の国産ナフサ基準価格は、6万1000円/klを超える水準が見込まれている。加えて。主原料のオキソアルコールは引き続き受給のタイト基調が継続しており、国際市況の大幅な上昇による内外価格差拡大を背景とした価格改定も発表されている。こうした状況下、今後も原料を確保し現状の供給を維持していくためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

出光興産 メチルエチルケトンを値上げ、ナフサ高に対応

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2021年10月21日

 出光興産は20日、メチルエチルケトン(MEK)について、11月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は「26円/kg以上」。

 MEKの主原料である国産ナフサの基準価格は、主要産油国による協調減産継続と世界経済の回復基調を背景とした原油価格の上昇に伴い、第4四半期(10-12月期)以降は6万円/klに近い水準が想定されている。

 同社は、一層のコスト低減努力を継続していくものの、MEKの生産において大幅なコスト上昇が見込まれることから、今回、価格改定を決定した。なお、想定したナフサ基準価格が今後大きく変動する場合は、価格改定幅を修正することもあるとしている。

JNC 酢酸を来月から値上げ、安定供給の継続図る

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2021年10月21日

 JNCは20日、酢酸を11月1日出荷分から「50円/kg以上」値上げすると発表した。

 酢酸については、原料費の高騰が続き製品コストが大幅に上昇している。また、海外市況も高騰する中、安定供給継続のためには価格改定が避けられないと判断した。

帝人 ポリカーボネート樹脂を値上げ、採算是正を図る

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2021年10月20日

 帝人は19日、ポリカーボネート(PC)樹脂の国内外価格について11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、PC樹脂「パンライト」リン系難燃グレードが、国内「10円/kg以上」海外「100USドル/t以上」、PC系アロイ樹脂「マルチロン」リン系難燃グレードが、国内「30円/kg以上」海外「300USドル/t以上」となっている。

 PC樹脂に難燃性を付与する副資材の一種であるリン系難燃剤の粗原料は、その多くが中国で生産されている。しかし、同国における電力使用制限措置によって大幅に減産されており、需給のひっ迫状況から価格が急騰している。また、石油価格の高騰に伴い、PC樹脂の主原料であるビスフェノールAの価格は高止まりの状況が続いている。

 同社は、これらのコスト上昇が合理化努力で吸収し得る範囲を超えていることから、販売価格の改定を決定した。

アジア石化市況 エチレンは前週比60ドル高に

2021年10月19日

ベンゼン3週連続で上昇、原油高や供給減が背景

 アジア地域の9月第2週の石化市況では、エチレンは前週比60ドル高の1080ドル/tでの取引となった。これで3週連続での上昇となり、上昇基調を強めている。中国において、環境規制の強化から電力問題が発生し設備の稼働が低下。市場に先高観が出ており、需要家の間で玉を確保する動きが強まった。スプレッドも

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三菱ケミカル 共押出多層フィルムを値上げ、コスト高に対応

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2021年10月19日

 三菱ケミカルは18日、共押出多層フィルムの各製品について、11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、無延伸ナイロンフィルム「ダイアミロンC」、無延伸共押出多層フィルム「ダイアミロンM」「ダイアミロンMF」で、改定幅は「現行価格の10%」となっている。

 原油・ナフサなどの市況高騰により、原料価格が上昇していることに加え、設備維持費用・物流費なども上昇しており、製造コストを押し上げ、事業の採算を圧迫している。こうした中、同社は、これまでも継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難であると判断し、値上げの実施を決定した。

昭和電工 酢酸および酢酸ビニルを値上げ、採算是正図る

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2021年10月19日

 昭和電工は18日、酢酸および酢酸ビニルの国内価格について、今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「30円/kg」となっている。

 昨今、酢酸市況や国産ナフサ価格などの上昇から、酢酸および酢酸ビニルの事業は厳しい状況が続いている。こうした中、同社はこれまでも製造・物流の合理化を積み重ね、コストダウンによる採算の改善に努めてきたが、原燃料コストの上昇が継続しており、製品の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。