プライムポリマー PEとPP値上げ、15円/kg以上

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2021年10月5日

 プライムポリマーは4日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)、ポリプロピレン(PP)について、10月21日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 原油価格は、新型コロナワクチン普及による景気回復への期待を背景に上昇に転じている。またOPECプラスによる協調減産の継続に加え、北米原油設備のハリケーン被害による減産の長期化も重なり、同製品の主原料である国産ナフサ価格も今年10-12月期基準価格は6万円/klを超える水準で推移すると見込まれる。

 同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに注力しているが、このようなコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

 なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、改定幅の修正もあるとしている。

宇部興産 CPLの9月契約価格、前月比30ドル安

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2021年10月4日

ベンゼン市況が軟化傾向、誘導品需要も弱含みに

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、9月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル安の2040ドル/tで決着した。前月まで4カ月連続でステイとなっていたが、2月以来7カ月ぶりの下落となっている。

 その背景として、高騰していた原料ベンゼンの市況が軟化してきたことや、アジア市場の需給バランスが緩和してきたことなどが挙げられる。

 スプレッドについては、

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東ソー 重炭酸ナトリウムを値上げ、採算改善図る

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2021年10月4日

 東ソーは1日、重炭酸ナトリウム(重曹)を、10月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 同社はこれまで、安定品質、安定供給を果たすために、生産体制の維持・向上に努めてきた。しかし、ここ数年にわたる製造設備維持コストや物流コストの上昇、昨今の原燃料価格の高騰を受け、事業採算は大幅に悪化している。

 こうした環境の下、同社は、事業採算性の改善を行い、あらゆるコストの総点検を実施してきたが、自助努力での改善には限界があり、今後の安定供給を継続するため、今回の値上げを決定した。

デンカ 電子包材用シートを値上げ、原料価格が高騰

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2021年10月4日

 デンカは1日、電子包材用シート「CLCシート」および「ECシート」の全グレードについて、11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「12円/kg」。

 ベンゼン、ナフサ価格の高騰により、同製品の主原料であるポリスチレン樹脂やABS樹脂の価格も高騰している。

 同社はこれまで、コスト改善に取り組んできたが、原料の値上がりは自助努力を超えるものであり、現行価格では安定供給と事業継続が困難だと判断した。

 

デンカ スチレン系シートを値上げ、「12円/kg以上」

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2021年10月4日

 デンカは1日、食品包材用スチレン系シートと「デンカサーモシートBOPS」について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「12円/kg以上」。

 同社は以前から各種の合理化努力を実施しコスト吸収に努めてきたが、原料価格の上昇のため、現行価格では安定供給と事業継続が困難だと判断した。

ENEOS 10月のベンゼンACPは前月比5ドル高

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2021年10月4日

 ENEOSは1日、10月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を985ドル/tで決着したと発表した。

 9月のアジアベンゼン市況は、中旬にかけて中国のベンゼン在庫の低下と、原油価格の上昇を受けて、前月比堅調に推移。こうした市場環境を反映し、10月ACPは前月比5ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、115.4円/kgとなる。

日本ポリプロ ポリプロピレンを値上げ、10円/kg以上

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2021年10月1日

 日本ポリプロは30日、ポリプロピレン全製品を10月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「10円/kg以上」。

 世界経済はコロナ禍による停滞から回復しつつある中、原油の需要は拡大観測が高まっている。一方、OPECプラスの増産ペースは緩やかで、また米国のハリケーン被害の影響も長引き原油価格は大きく上昇している。

 国産ナフサ価格も原油価格の上昇に加え、タイトな需給を背景に5万7000円/klを超える水準に上昇することが見込まれており、諸費用も増加している。

  こうした中、同社は徹底したコスト削減に努めているものの、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難なため、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超えて上昇する場合には、改定幅を変更する可能性もあるとしている。

日本ポリエチレン PE全製品を値上げ、コスト高に対応

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2021年10月1日

 日本ポリエチレンは30日、ポリエチレン(PE)全製品について、10月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 世界経済はコロナ禍から回復しつつあり、原油需要の拡大観測が高まっている。一方、OPECプラスの増産ペースは緩やかで、また米国のハリケーン被害の影響も長引く中、原油価格は大きく上昇。国産ナフサ価格も、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況を背景に5万7000円/kl超える水準まで上昇することが見込まれ、諸費用も増加している。

 こうした厳しい経済環境の下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。