アジア石化市況 エチレン4週下落で940ドル

2021年9月28日

芳香族3製品は大幅安、原油・ナフサ安が背景に

 アジア地域の8月第3週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル安の940ドル/tでの取引となった。4週連続で下落基調が継続している。新規設備の立ち上げや停止していたプラントの再稼働により供給が増えてきたものの、誘導品需要に力強さが見られず、市場では静かな動きが続いている。スプレッドについては

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

東亞合成 塩酸を来月から値上げ、安定供給の維持図る

,

2021年9月28日

 東亞合成は27日、塩酸を10月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 経年に伴う製造設備・貯槽の維持補修費用の増加や、車両・船舶など輸送コストの上昇が、同製品の利益を圧迫している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に注力してきたが、自助努力による吸収は難しいことから、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。

旭化成 塩酸を値上げ、来月18日から「6円/kg以上」

,

2021年9月28日

 旭化成は27日、塩酸を10月18日出荷分から「6円/kg以上」値上げすると発表した。

 用役費や物流費の上昇に加え、製造および貯蔵設備の維持・更新費なども増大するなど、塩酸を取り巻く事業環境の急変に伴い、事業採算性は悪化している。

 こうした環境下、同社は徹底した合理化や効率化に取り組んできたが、自助努力の範囲を大きく超えていることから、今後、国内で安定供給を継続するためには価格改定が不可避と判断した。

KHネオケム 化学製品を値上げ、海外市況高騰に対応

,

2021年9月27日

 KHネオケムはこのほど、オキソ系およびブチセル系の化学製品を10月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、オキソ系の「オクタノール」「オキソコール900」「ブタノール」「イソブタノール」「デカノール」「オクチル酸」「キョーワノイック-N(イソノナン酸)」「ブチルアルデヒド」「イソブチルアルデヒド」が「40円/kg以上」、ブチセル系の「ブチセル」「ブチセノール20」「ブチセノール20-P」「ブチセノール20-S」が「30円/kg以上」となっている。

 オキソ系製品は海外メーカーのトラブルによる需給ひっ迫、ブチセル系製品は原燃料価格の上昇により、それぞれ海外市況が上昇している。こうした中、同社は、製品の安定した供給体制を維持・確保するため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレンは先安観で3週連続下落

2021年9月22日

ベンゼンは前週並みに、スチレンモノマーは反発

 アジア地域の8月第2週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の945ドル/tでの取引となった。これで3週連続の下落となっている。原油・ナフサ市況が弱含みとなっていることに加え、新規設備が立ち上がってきたことで供給増から市場に先安観が出ている。スプレッドについても

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

出光興産 エンプラのSPSを値上げ、コスト高騰に対応

,

2021年9月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)「ザレック」について、10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、難燃グレードが「50円/kg以上」、一般グレードが「40円/kg以上」となっている。

 SPSは同社が独自に開発したエンジニアリングプラスチックで、電子電機部品、家電部品、自動車部品、建材などに使用されている。各種原材料価格の急騰に伴い、各種副資材の調達価格も急騰している状況にある。

 同社は、厳しい経済環境下、引き続きコスト低減に取り組んでいるものの、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっているため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正を行う場合もあるとしている。