積水化学工業 11月から建築設備配管の関連製品を値上げ

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2021年9月21日

 積水化学工業は17日、同社が製造・販売する建築設備配管の関連製品を11月1日出荷分から値上げすると発表した。主材料の鉄鉱石や原油、銅合金など資材の価格高騰に加え、人件費・物流費の上昇により原価の上昇が続く。同社はコスト削減や効率化を推進してきたが、自助努力の限界に達したことから価格改定に踏み切った。

 対象製品と値上げ幅は以下の通り。

 ▽硬質塩ビライニング鋼管=LP-VA、VBが「10%以上」、DVLP(ラセンDVLP含む)が「15%以上」、HTLP、WHTLPが「7%以上」

 ▽塩ビライニング鋼管用管端防食継手=LX、LX絶縁、LXWが「15%以上」、UX、UX絶縁、UXWが「10%以上」

 ▽単管式排水特殊継手=ADスリム(脚部継手、関連部材含む)が「20%以上」

 ▽架橋ポリエチレン管用ワンタッチ継手=エスロカチット継手全般が「7%以上」

 ▽さや管ヘッダーシステム関連部材=エスロフレックスが「10%以上」、さや管、ヘッダー、付属品類が「20%以上」

 ▽金属強化ポリエチレン管(スーパーエスロメタックス)用継手=エスロンメタキュット(RED含む)が「10%以上」、エスロンメタッチ全品が「10%以上」

 ▽熱膨張耐火材 区画貫通テープ=フィブロックが「15%以上」となっている。

宇部MC過酸化水素 過酸化水素を来月1日から値上げ

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2021年9月21日

 宇部MC過酸化水素は17日、過酸化水素を10月1日以降出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は、ローリーで「12円/kg以上」、その他の荷姿で「17円/kg以上」。製造設備・物流関係設備などの維持更新コスト増や原料価格の高騰、燃料費の高騰による物流費上昇などを受けたもの。

 過酸化水素は紙・パルプの漂白や工業用酸化剤、排水処理、土壌改良、半導体製造工程の洗浄剤など、幅広い分野で利用されている。

東亞合成 カセイカリ製品値上げ、原料・固定費増を是正

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2021年9月21日

 東亞合成は17日、「液体カセイカリ」「フレークカセイカリ」「スーパーカリ」の3製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体カセイカリとスーパーカリが「25円/kg以上」(固形換算)、フレークカセイカリが「25円/kg以上」。

 同製品の国内需要は安定的に推移し、堅調な推移が想定されている。一方、主原料の塩化カリ価格は高騰しており、今後も継続的な価格上昇が見込まれるほか、電力や物流コストの上昇、生産設備や貯槽の維持更新に伴う固定費負担の増加などが、同社の利益を圧迫している。

 同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めているものの、自助努力による吸収はできないと判断。適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要であることから、今回の価格改定を決定した。

ウレタンMDI スポット市況は高止まりで推移

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2021年9月16日

定修やトラブルで需給タイト、足元は軟化傾向に

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジア地域で大型プラントの定修が行われていたことに加え、欧米地域のトラブル要因などが重なったこともあり、市況が再び高値圏で推移している。

 足元の市況は、モノメリック2750ドル、ポリメリック2550ドルとなっており、6月上旬に比べモノメリックで350ドル程度、ポリメリックで450ドル程度も上昇している状況だ。ベンゼンとのスプレッドについても、

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アジア石化市況 エチレンは需要減で2週連続下落

2021年9月14日

ベンゼンは1000ドル割れ、SMも軟化傾向を継続

 アジア地域の8月第1週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の965ドル/tでの取引となった。原油・ナフサ市況が下落する中、誘導品需要が弱含んだことで、2週連続の下落となっている。スプレッドは

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