住友化学 9月から液体アンモニアとアンモニア水を値上げ

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2021年8月26日

 住友化学は24日、液体アンモニアとアンモニア水について、9月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は、液体アンモニアが「24円/kg」、アンモニア水が「7円/kg」。

 アンモニアのアジア市況は、プラントトラブルや旺盛な需要により高い水準が継続。その影響もあり、国内についても、安定供給の維持に向けた採算是正のため、アンモニアメーカーによる大幅な価格改定が相次いでいる。同社は、こうした大幅なコストアップは自助努力だけでは吸収できないことから、安定供給を継続するためにも、今回の値上げを決定した。

サン・トックス ポリオレフィンフィルムを値上げ

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2021年8月26日

 サン・トックスは25日、OPPフィルムとCPPフィルムの全製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「500㎡当たり200円(厚み20㎛相当品)」。

 これまでに打ち出したフィルム製品の価格改定を上回って、購入しているポリオレフィン樹脂価格は上昇を続けている。加えて、副資材価格、物流費、用役費なども上昇している。こうした中、同社は、生産性改善や営業効率向上といったあらゆるコストダウンを実施しているが、原料価格の値上げなどコスト上昇は自助努力の範囲をはるかに超えるもとなっており、フィルム製品の採算是正を図るため改めて値上げを決定した。

クラレ エラストマー3製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年8月26日

 クラレは25日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、ブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「0.44USドル/kg」。

 同3製品については、2月、4月、8月に続き今年4度目の値上げとなる。対象製品の主要原材料やユーティリティ・物流費用などを含む各種コストの上昇は、同社の自助努力による吸収の範囲を超えてきている。こうした状況下、安定供給の維持と採算改善のために価格改定の実施を決定した。

 

WTI価格 8日ぶり反発で65ドル台を回復

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2021年8月25日

ワクチン承認で景気回復期待も、先行きは不透明

 世界の原油相場では、米国において新型コロナワクチンが正式に承認されたことで投資家心理が改善、市場に資金が流れ込み23日のWTIの終値は65.64ドルでの取引となった。コロナ変異株の感染拡大がマイナス材料となりWTIは8月12日から7営業日連続で下落していたが、前日比3.5ドルも反発する結果となっている。

 米国食品医薬品局(FDA)が、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンを正式承認。これによりワクチン接種が義務化され、経済回復が加速することへの期待が高まっている。とはいえ、新型コロナは新たな変異株も出るなど収束が難しく、世界経済の重荷であることに変わりはない。

 原油相場はコロナ禍から世界経済が回復基調になる中、

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アジア石化市況 エチレンは990ドルに上昇

2021年8月24日

ベンゼンは再び反発、SM上昇も上値が重い展開

 アジア地域の7月第3週の石化市況では、エチレンは前週比15ドル高の990ドル/tでの取引となった。原油・ナフサ価格が上昇傾向となる中、わずか4週間で125ドルも上昇している。ただ、誘導品の採算が悪化していることや、新規設備が稼働してくることもあり、市場に先安観も出ている。スプレッドについては、

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東ソー、塩酸を値上げ 安定供給継続のため採算改善図る

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2021年8月24日

 東ソーは23日、塩酸について9月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「5円/kg以上」。

 同社は、生産や物流コスト削減・効率化に継続して取り組み、安定供給に努めてきた。しかし、物流費、設備の維持・補修費などの高騰により、事業採算は悪化し、自助努力のみでの吸収は困難な状況にある。同社は、今後も安定供給を継続するために、今回、値上げの実施を決定した。