アジア石化市況 エチレン4カ月ぶり900ドル/t割れ

2021年7月20日

ベンゼンは反発、スチレンモノマーは下落基調に

 アジア地域の6月第3週の石化市況では、エチレンは前週比60ドル安の865ドル/tでの取引となった。これで6週連続の下落となり、2月第3週以来約4カ月ぶりに900ドルを割り込んでいる。誘導品の需要減と新増設による供給増から需給バランスの悪化を見込み、市場に先安観が強まっている。スプレッドについても、

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DIC 可塑剤を値上げ、原料や包装材料費の高騰に対応

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2021年7月16日

 DICは15日、可塑剤について今月26日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「25円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「30円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「35円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「22円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「23円/kg以上」、特殊可塑剤が「25円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇および需給のひっ迫により可塑剤の主原料である各種酸、植物油、アルコール類の価格が高騰を続けている。さらに、鋼材価格の上昇からドラム・缶の包装材料費も高騰している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今の原料価格および包装材料コストの上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

三菱ケミカル 酢酸ビニルモノマー再々値上げ、原料高に対応

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2021年7月14日

 三菱ケミカルは13日、酢酸ビニルモノマーについて、今月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 同社は、今年2月と4月にも酢酸ビニルモノマーの値上げを実施しているが、原料価格は想定以上に上昇を続けている。同社は、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であり、今後の安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン一段安の925ドル/t

2021年7月13日

ブタジエンは上昇継続、芳香族は3製品とも反落

 アジア地域の6月第2週の石化市況では、エチレンは前週比60ドル安の925ドル/tでの取引となった。5月第1週は1125ドル/tを付けていたが、わずか5週の間に200ドルも下落したことになる。誘導品需要が弱含む中、アジア地域で新たな設備が立ち上がってくることもあり、需給バランスの軟化から先安観が強まっている。ナフサとのスプレッドも

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