昭和電工 液体塩素と塩酸を値上げ、コスト高に対応

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2021年8月6日

 昭和電工は5日、液体塩素および塩酸について9月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は、液体塩素が「8円/kg以上」、塩酸が「5円/kg以上」となっている。

 液体塩素および塩酸を取り巻く事業環境は、設備の維持・補修費の高騰やエネルギー電力コストの上昇、安定供給を確保するための輸送費上昇といった影響を受け、その採算性は非常に厳しい状況に陥っている。

 同社は、製造原価の低減、経費の削減、物流の効率化などの合理化に努めてきたが、採算性の悪化は自助努力で吸収できる限界を超えていることから、製品の安定生産・安定供給体制を確保するために、値上げせざるを得ないと判断した。

積水化学工業 塩化ビニル管・ポリエチレン管などを再値上げ

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2021年8月5日

 積水化学工業は4日、塩化ビニル管・ポリエチレン管および関連製品について、9月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、塩化ビニル関連製品では、塩化ビニル管全般が「10%以上」、塩ビ継手および塩ビマスが「6%以上」、ポリエチレン関連製品では、ポリエチレン管および継手が「6%以上」となっている。

 同社は、管材および継手の主原料である塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂の価格上昇を受け、今年5月に製品の値上げを実施した。しかしその後もナフサ価格高騰は続き、主原料樹脂の価格が上昇している。同社は、引き続きコスト削減や効率化を鋭意推進しているものの、自助努力の限界に達しているため、再値上げせざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン3週ぶり900ドル台回復

2021年8月3日

ベンゼンは上昇基調、スチレンモノマーも連れ高

 アジア地域の7月第1週の石化市況では、エチレンは前週比62ドル高の950ドル/tでの取引となった。2週連続の上昇となり、3週ぶりに900ドル台を回復している。誘導品の採算が改善しエチレン需要が戻ってくる中、定修やプラントトラブルなどにより供給が絞られ、需給にタイト感が出ている。原油・ナフサ価格が上昇基調を強めていることもあり、前週から急騰する結果となった。

 スプレッドについても、

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デンカ クロロプレンゴムを値上げ、安定供給維持を図る

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2021年8月3日

 デンカは2日、クロロプレンゴム(CR)「デンカクロロプレン」について、今月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内分が「38円/kg以上」、輸出分が「500ドル/t以上」「450ユーロ/t以上」となっている。

 CRの世界市場は好調な需要を背景に需給バランスがひっ迫しており、すべての需要に応じられない状況が続いている。また、原燃料価格の上昇による製造コスト増は自助努力の限界を超えている。こうした中、同社は、製品の安定供給ならびに事業の維持継続を図るため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

ENEOS 8月のベンゼンACPは前月比25ドル高

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2021年8月3日

 ENEOSは2日、8月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を1065ドル/tで決着したと発表した。7月のアジアベンゼン市況は、堅調な域内需要に支えられ、堅調に推移した。こうした市場環境を反映し、8月ACPは前月比25ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、122.2円/kgとなる。

東亞合成 アクリルモノマー値上げ、安定供給維持で

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2021年8月2日

 東亞合成は30日、アクリルモノマー製品「アクリックスC-1」(化学品名:アクリル酸2-メトキシエチル)について、8月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「25円/kg以上」。

 同製品の主原料は、需給ひっ迫により市況が高騰していることから、調達価格も大幅に上昇している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減に努めてきたが、自社での吸収は困難であり、適正品質の製品を安定供給していくためには、製品価格の是正が必要だと判断した。