デンカ 電子包材用シートを値上げ、原料価格が高騰

,

2021年7月2日

 デンカは1日、電子包材用シート「CLCシート」と「ECシート」の全グレードについて、8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「27円/kg」。

 ベンゼンやナフサ価格の上昇により、同製品の主原料であるポリスチレン樹脂やABS樹脂の価格も高騰している。こうしたコスト上昇は、自助努力の範囲を超えており、安定供給と事業継続のため価格改定を決めた。

デンカ スチレン系シートを値上げ、「27円/kg以上」

,

2021年7月2日

 デンカは1日、食品包材用スチレン系シートと「デンカサーモシートBOPS」について、8月1日納入分から「27円/kg以上」値上げすると発表した。

 同社は各種の合理化努力を実施しコスト吸収に努めてきたが、原料価格の上昇のため、現行価格では安定供給と事業継続が困難だと判断した。

ENEOS 7月のベンゼンACPは前月比70ドル高

,

2021年7月2日

 ENEOSは1日、7月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を1040ドル/tで決着したと発表した。6月のアジアベンゼン市況は、原油価格の上昇と堅調な域内需要により後半にかけて大きく上昇した。こうした市場環境を反映し、7月のACPは前月比70ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、120.5円/kgとなる。

塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、一段安の決着に

,

2021年6月30日

モンスーンやコロナ影響で需要減、輸入品も増加

 塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比130~150ドル安のCFR1450ドル/t、中国・その他向けは同100ドル安の1240ドル/tで決着した。台湾大手メーカーも、インド向け “塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、一段安の決着に” の続きを読む

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト上昇に対応

, ,

2021年6月30日

 DICは29日、共押出多層フィルム「DIFAREN(ディファレン)」の全銘柄について、7月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり250円以上(厚み20㎛換算)」。

 同社は、今春にも同製品の値上げを実施していたが、その後も、原油や国産ナフサ価格は高騰を続け、フィルム製品の原材料価格がさらに高騰している。加えて、物流費、副資材費、設備維持費といったコストも上昇している。こうした中、同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用の吸収は極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給のためには、値上げが避けられないと判断した。

三井化学 不織布と関連製品を値上げ、主原料など高騰で

, ,

2021年6月30日

 三井化学は29日、不織布と不織布関連製品について、7月1日出荷分から「40円/kg以上」値上げすると発表した。前回の同製品の値上げは2014年4月に実施しており、約7年ぶりの価格改定となる。

 国産標準ナフサの価格高騰により、同社の不織布製品の主原料であるポリプロピレン、ポリエチレンの樹脂価格の上昇に加え、用役・物流費なども上昇傾向にある。また国産標準ナフサ価格は、引き続き高水準で推移しており、今後も継続すると見込まれている。こうした厳しい経済環境下、同社はコスト削減などに注力しているものの、このようなコスト高騰は自助努力のみで吸収することは極めて困難だとし、価格改定せざるを得ないと判断した。

旭化成 ポリウレタン原料PCDを値上げ、安定供給を維持

,

2021年6月30日

 旭化成は29日、高機能ポリウレタン樹脂原料であるポリカーボネートジオール(PCD)「デュラノール」全品種について、7月1日出荷分より「現行価格から15%」値上げすると発表した。

 同製品は、主原料の世界的な需給ひっ迫による価格高騰が続いている。同社では合理化に努め、コスト上昇に対応してきたが、自助努力による吸収の範囲を上回る状況にあることから、製品の安定供給維持のためには価格改定を実施せざるを得ないと判断した。