ENEOS 5月のベンゼンACPは前月比160ドル高

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2021年5月7日

 ENEOSはこのほど、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を995ドル/tで決着したと発表した。4月のアジアベンゼン市況は、旺盛な域内誘導品需要と欧米ベンゼン価格の急騰影響を受けて上昇した。こうした市場環境を反映し、5月ACPは前月比トン160ドル高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、113.5円/kgとなる。

DIC 有機顔料製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2021年4月28日

 DICは27日、有機顔料製品(フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料)について、5月10日出荷分より値上げすると発表した。改定幅は各製品とも「100~900円/kg」。

 昨今、一部の有機顔料の原料および中間体において、中国の環境規制強化を背景とした化学品の供給量減少や、他用途の需要増加などによる需給バランスのひっ迫化を受けた価格高騰が見られている。また、物流費や生産コストの上昇も継続している。こうした中、同社は、自助努力を続けてきたが、これ以上のコスト上昇を自社内で吸収することが極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。

 

アジア石化市況 各社の定修でエチレンは小幅上昇

2021年4月27日

ベンゼンは海外市況の高騰が波及、SMも強含み

 アジア地域の4月第1週の石化市況では、エチレンは前週比10ドル高の1055ドル/tでの取引となった。新規設備が立ち上がっているものの、アジア地域ではクラッカーが定修期を迎えたこともあり、小幅の上昇となっている。スポット・ナフサ価格がほぼ前週並みとなったため、スプレッドも

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三井・ダウ ポリケミカル EVA樹脂値上げ、原料高騰などに対応

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2021年4月27日

 三井・ダウ ポリケミカルは26日、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA樹脂)「エバフレックス」を5月12日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「酢酸ビニルモノマーの添加率×90円/kg」。

 同製品の主原料である酢酸ビニルモノマーは、原料高騰や需給ひっ迫により市況が大幅に高騰し、調達価格も大幅に上昇している。同社ではこの価格上昇分を吸収するために、合理化などによるコスト削減に努めているが、急激な原料価格高騰の影響は自助努力で対応できる限界を超えていることから、原料の安定調達と製品の安定供給のため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

クラレ PVBフィルムなど2製品を来月1日から値上げ

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2021年4月27日

 クラレは26日、ポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」とアイオノマーシート「セントリグラス」を5月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅はいずれも「sqm0.30USドル以上」(厚み0.76mm/30ミル換算)。

 対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコストの上昇は、 同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給の維持を図るために、今回の価格改定を決めた。

クラレ ポリビニルブチラール樹脂、グローバルで値上げ

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2021年4月27日

 クラレは26日、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂「モビタール」について、5月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「50円/kg以上」、アジアパシフィック、北中南米、中東・アフリカ向けが「500USドル/t以上」、欧州向けが「400ユーロ/t以上」。

 対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきている。こうした状況下、同社は安定供給を維持するために今回、価格改定の実施を決定した。

 

東ソー 原料高騰でTPU値上げ、安定供給の維持図る

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2021年4月27日

 東ソーは26日、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)製品について、5月10日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エーテル系製品が「130円/kg以上」、エステル系製品が「60円/kg以上」となっている。

 年初より、TPUの原料となる各種ポリオールやイソシアネート価格は、米国寒波の影響や原料メーカーの生産停止、物流の停滞といった供給面の問題が頻発する中、中国市場を中心とした旺盛な需要を背景に高騰している。同社は安定的な供給を最優先に生産を行ってきたが、昨今の原料コスト上昇は自助努力の限界を大きく超えており、今後の安定供給継続のためにも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。