東洋スチレン ポリスチレンを値上げ、4月実施に見直し

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2021年3月5日

 東洋スチレンは4日、ポリスチレン(PS)樹脂およびPS難燃樹脂「トーヨースチロール」について、4月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品はGPグレード、HIグレード、難燃グレード、特殊グレードで、改定幅はいずれも「28円/kg以上」。

 同社は、主原料であるスチレンモノマー価格が上昇していることから、3月1日から「22円/kg以上」の値上げを進めていた。しかし、さらなる原料価格の急騰により、改定内容を見直しせざるを得ない状況となっている。同社は、継続したコスト低減活動に取り組んでいるものの、これらの価格上昇は自助努力を超えるものであり、安定供給と事業継続を図るためには、適正な価格体系の維持確立が不可欠と判断した。

DIC 共押出多層フィルムを値上げ、コスト上昇に対応

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2021年3月5日

 DICは4日、共押出多層フィルム「DIFAREN」を今月25日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「一連(500㎡)あたり300円(厚み20㎛換算)」。

 原油およびナフサ価格は高騰を続け、フィルム製品の原材料価格が上昇している。加えて、物流費、副資材費、設備維持費などのコストも上昇している状況。こうした中、同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用の吸収は極めて困難な状況にあることから、安定供給を維持するためには値上げが避けられないと判断した。

ダウ日本 プロピレン系グリコールエーテル溶剤を値上げ

2021年3月4日

 ダウ・ケミカル日本は3日、プロピレン系グリコールエーテル溶剤について3月8日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg」。

 プロピレングリコール類は原料の高騰が継続している一方で、アジアを含む世界的な需給バランスがタイト化している。同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。なお、同社がプロピレングリコール類の値上げを発表するのは、昨年10月、今年1月に続き3度目となる。

DIC ポリスチレンを値上げ、4月1日から実施へ

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2021年3月4日

 DICは3日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、4月1日納入分から値上げする、と発表した。対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅はいずれも「6円/kg以上」となっている。同社は、原材料価格の上昇により、1月に「5円/kg以上」、3月に「17円/kg以上」の値上げを実施していた。しかし、国産ナフサ、ベンゼン価格はさらに高騰を続け、PSの原料調達価格も上昇している。

 同社は、引き続き自助努力による吸収を続けてきたが、今回の原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げせざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PEとPPを値上げ、来月から実施

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2021年3月4日

 プライムポリマーは3日、ポリエチレン(HDPE、L-LDPE)、ポリプロピレン(PP)について、4月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。同社は先月、「10円/kg以上」の値上げを実施したが、原油価格は、OPECプラスによる協調減産やサウジアラビアの自主減産継続に加え、新型コロナワクチン普及による景気回復への期待を背景に、さらに上昇を続けている。同社製品の主原料である国産ナフサ価格もナフサの需要回復と原油価格の上昇により、今年2Q(4-6月期)の基準価格は4万7000円/klを超える水準で推移すると見込まれている。

 同社は、厳しい経済環境下、あらゆるコストダウンに取り組むものの、このようなコスト高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなるため、価格改定せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は改定幅の修正もあるとしている。

信越化学工業 シリコーン製品、国内外で10~20%値上げ

2021年3月4日

 信越化学工業は3日、主要製品の1つであるシリコーンの全製品について、4月1日出荷分から国内外で「10~20%」値上げすると発表した。

 シリコーンの主原料である金属ケイ素は、中国の旺盛な需要による供給不足と生産コストの増加などを背景に価格が上昇。また、メタノールや触媒原料の白金についても供給不足などの要因から価格が上昇している。さらに、物流費や副資材などの費用も上昇しており、収益を圧迫する要因となっている。

 こうした中、同社は、製造コストの削減による自助努力だけでは、これらのコスト上昇分を吸収することは困難であることから、今回の値上げを実施せざるを得ないと判断した。

ユニチカ 包装用フィルム製品を値上げ、原料高騰に対応

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2021年3月3日

 ユニチカは2日、包装用2軸延伸ナイロンフィルムおよびポリエステルフィルムについて、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「エンブレム」(ナイロンフィルム:15㎛換算)「エンブロン」(複層ナイロンバリアフィルム:15㎛換算)「セービックス」(ナイロンバリアフィルム:15㎛換算)が「連600円」、「エンブレット」(ポリエステルフィルム:12㎛換算)「セービックス」(ポリエステルバリアフィルム:12㎛換算)「セービックス」(バリアOPPフィルム:20㎛換算)が「連300円」となっている。

 昨今の原油価格の上昇を受け、主要原料の価格高騰が続いている。さらに物流費、ユーティリティー費用なども上昇の一途にある。こうした環境下、同社は様々な合理化と省力化策を推進してきたが、これらのコスト上昇は自助努力による範囲を超えており、安定供給を維持するため今回の値上げを決定した。

アジア石化市況 エチレン3カ月ぶり900ドル割れ

2021年3月3日

芳香族は続騰、スチレンモノマー1000ドル台回復

 アジア地域の2月第1週の石化市況では、エチレンは前週比45ドル安の865ドル/tでの取引となった。900ドルを割り込んだのは11月上旬以来、約3カ月ぶりとなる。アジア地域で停止していた複数のクラッカーが1月に稼働を再開。供給量の増加により先安観が強まる中、旧正月を控えていたことで需要家が様子見となった。ナフサとのスプレッドも

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