スポット・ナフサ価格 原油安に連動し弱含み

2019年9月5日

 C&Fジャパン・スポットナフサ価格は、8月以降原油安に連動し下落基調となり、450~70ドル/tの動きとなっている。

 国産ナフサ価格も、為替が円高に振れたことで3万7000~8000円/klで推移しており、仮に足元の状況が継続すれば、4Q(10-12月期)の国産ナフサ価格は、3Q(7-9月期)から一段安となりそうだ。

 WTI原油価格はイラン問題による中東リスクの高まりを背景に、7月中旬には60ドル/tまで高騰。そのためスポット・ナフサ価格も545ドル/t近辺まで上昇していた。

 その後、やや軟化したものの、米国の

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大陽日酸 ヘリウム製品を来年から20%以上値上げ

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2019年9月4日

 大陽日酸はこのほど、ヘリウム製品(シリンダー、トレーラー、液体、特殊ガス)を、来年1月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、現行価格から20%以上で、納入条件に応じて輸送コストの上昇分も、別途改定するとしている。

 ヘリウムガスは海外の天然ガスから精製・生産される希少資源。世界的に供給の多くを米国とカタールに依存しており、日本では全量輸入している。

 世界のヘリウム生産量は、2017年以降、中東での政情不安による輸送問題、生産基地の老朽化による突発トラブル、米国土地管理局の段階的な減産計画により減少している。

 一方、需要面では中国・インド・新興国での半導体や光ファイバーの製造、医療用のMRI、宇宙産業の発展による急激な需要増加があり、今後数年間は、需給バランスが崩れた状況が継続する見込みだ。

 このような状況下、同社では、安定供給体制を確保するために、調達先の複数化、新規ソースの開拓など、あらゆる手立てを講じているが、大幅なコスト上昇は、自助努力の限界を超えていることから、今回、価格改定の実施を決定した。

JXTGエネルギー 9月のベンゼンACPは680ドルで決着

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2019年9月3日

 JXTGエネルギーは2日、9月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を680ドル/tで決着したと発表した。

 8月のベンゼン市況は、引き続き旺盛な米国向け輸出と堅調な域内需要を受けて上昇。こうした市場環境を反映し、9月契約価格は前月比トン10ドル高で決着した。なお、国内価格換算想定値は77.8円/kg。

アジア石化市況 エチレンはタイト感で大幅上昇

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2019年9月3日

芳香族は3製品とも下落、原油・ナフサ安の影響

 アジア地域の8月第2週の石化市況では、エチレンが6週連続で上昇し、下値が前週比45ドル高、上値が35ドル高となり、920~965ドル/tでの取引となった。下値は5月第4週以来、11週ぶりに900ドル/t台を回復している。

 アジア地域で複数のクラッカーが定修に入ったことに加え、域外品の流入も限られていることから、需給がタイトとなったことが背景にある。スプレッドも、ナフサが一段安となったことで、

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米国ポリエチレン輸出 6月は対前年比41%増

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2019年9月2日

 貿易統計によると、米国の6月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比41.0%増の77万5000tと大幅な伸びを継続した。米国おいてシェール由来の大型エタンクラッカーおよびPE設備が相次いで稼働を開始し、近隣諸国はもちろん、南米や欧州、アジア、アフリカにまで輸出が本格化している状況だ。

 6月の主な輸出先は、1位がメキシコ(9万6000t)、2位がベルギー(9万5000t)、3位がカナダ(6万2000t)、4位が中国(4万7000t)、5位がブラジル(4万2000t)となった。中国は、4~5月は7万t台と高水準で推移していたが、6月は43%減とブレーキがかかった。その他のアジア地域では、ベトナム(同10.4倍)、香港(同3倍)、シンガポール(同2.1倍)、マレーシア(同2倍)の増加が目立つ。また、韓国も同5.3倍の1万3000tとなった。昨年は月に3000~4000t程度だったが、今年に入り輸入量が伸長している。

 一方、6月のPE輸出を品目別にみると、

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