DIC ポリスチレン製品などを値上げ、5円/kg以上で

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2020年12月4日

 DICは3日、ポリスチレン製品およびスチレン系製品について来年1月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は「ディックスチレンGPPS」「ハイブランチ」「ディックスチレンHIPS」「エラスチレン」で、改定幅は各製品とも「5円/kg以上」となっている。

 今年10月の価格改定でも値上げを実施したが、昨今の国産ナフサ、ベンゼン価格はさらに高騰を続け、また原料調達価格も上昇している。同社は、引き続き自助努力によるコストの吸収を続けてきたが、原材料価格の上昇を吸収することは極めて困難な状況にあり、今後の安定供給と事業継続を図るためには価格改定が避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。

旭化成 MMAモノマーとCHMAを10日から値上げ

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2020年12月3日

 旭化成は2日、MMAモノマーとシクロヘキシル・メタクリレート(CHMA)を今月10日出荷分から値上げすると発表した。改定は、いずれも現行価格から「25円/kg」となる。

 MMAモノマーとCHMAは、昨今の労働条件・労働環境に求められる要求事項の厳格化、労働人口減少などによる定修期間延長や物流コスト増加、また老朽化製造設備の維持・更新費用の増大など、国内で事業を遂行していくためのコストが大幅に上昇している。同社はそれらのコスト上昇に対応するため、効率化と合理化に注力するものの、自助努力の範囲を大きく超える状況が続いており、今後も国内で安定供給を継続するためには今回の価格改定が不可避と判断した。

 

ENEOS 12月のベンゼンACPは前月比115ドル高

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2020年12月2日

 ENEOSは1日、12月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を575ドル/tで決着したと発表した。11月のアジアベンゼン市況は、原油の上昇に加え、経済回復による誘導品需要の高まりを受けて前月比上昇した。こうした市場環境を反映し、12月ACPは前月比115ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、64.9円/kgとなる。