スポット・ナフサ価格 6日に400ドル台を回復

2020年7月10日

減産で原油価格が上昇、石化製品も需要が強含み

 C&Fジャパン・スポットナフサ価格は、4月1日の165.88ドルを底に上昇基調を強め、7月6日には406.50ドルを記録。3月上旬以来、4カ月ぶりに400ドル台を回復した。

 コロナ禍による世界経済の減速に加え、OPECプラスの協調減産が破棄されたことで3月には油価が暴落。それに連動してナフサ価格も3月下旬には200ドル割れとなった。その後も低水準で推移していたが、5月以降は上昇基調を継続している。月平均価格で見ると

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アジア石化市況 エチレン8週続騰820ドル/t

2020年7月7日

芳香族は3製品とも上昇、スチレンモノマー反転

 アジア地域の6月第3週の石化市況では、エチレンは、下値20ドル高、上値5ドル高の820~850ドル/tでの取引となった。これで8週連続での続騰となり、4月の底値(320ドル/t)から500ドル/tも上昇したことになる。中国でエチレン需要が強まる中、定修により供給が絞られていることに加え、ナフサ価格が上昇基調となったこともあり市況が押し上げられている。

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三菱ケミカル 7月15日から酸化エチレンなどを値上げ

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2020年7月2日

 三菱ケミカルは1日、酸化エチレンおよび同誘導品を7月15日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品は、酸化エチレン、モノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレンカーボネートで、値上げ幅は各製品とも「10円/kg以上」。

 当該製品の製造設備は、老朽化や労働力不足による賃金の高騰を背景として、機器更新費用や設備保全費用が大幅に上昇している。同社は、これらのコスト上昇を合理化などの自助努力のみで吸収することは困難と判断し、今後の安定供給と事業継続のため、今回の値上げを決定した。

ENEOS 7月のベンゼンACPは上昇し425ドル/t

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2020年7月2日

 ENEOSは1日、7月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を425ドル/tで決着したと発表した。6月のアジアベンゼン市況は、米国向け輸出が低迷したものの原油価格に連動し前月比上昇。こうした市場環境を受け、7月ACPは前月比10ドル/t高で決着した。

 国内価格換算想定値は、51.0円/kgになる。