ダイセルポリマー 8月からOPSシートを値上げ

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2019年7月2日

 ダイセルポリマーは1日、OPS(二軸延伸ポリスチレン)シート「ダイセルスチロールBOPS」を、8月1日出荷分から7円/kg以上値上げすると発表した。

 原油・ナフサ価格とベンゼン価格の上昇に伴い、今月からOPSシートの原料であるポリスチレン樹脂メーカーから価格改定が発表されている。

 同社は引き続き顧客への安定供給継続のため、上昇コストの転嫁と採算是正を図る。

 

アジア石化市況 ナフサ安で相対的に弱含みに

2019年7月2日

 アジア地域の石化市況では、ナフサが前週比70ドルと大幅に下落したことで、6月第1週はオレフィン、芳香族とも相対的に弱含みの展開となった。ただ、ブタジエンやベンゼンなどは小幅ながら上昇するなど、他製品とは違う動きを見せている。

 エチレンは810~850ドル/tでの取引となった。原油価格に連動したナフサ安や誘導品の定修による影響に加え、ポリエチレン(PE)需要の低迷が重なり、下値で70ドル安と大幅に下落した。

 ナフサとのスプレッドは

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スポット・ナフサ価格 原油高に連動し上昇基調

2019年7月1日

 C&Fジャパン・スポットナフサ価格は、6月に入り軟化傾向にあったが、中東情勢の緊迫化による原油高を背景に今月21日には500ドル/t台を回復。その後、500ドル/t超で推移している。3万7000円台まで下落していた国産ナフサ価格も、為替が円高に振れているにもかかわらず、足元では一段高の4万2000円超となっている状況だ。

 ナフサ価格が上昇した要因として、中東リスクの高まりによる原油価格の高騰に連動したことが挙げられる。米国とイランの対立が激化する中、ホルムズ海峡でタンカーが攻撃を受けたことで供給不安が拡大し、WTIはわずか1日で

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三菱ケミカル 8月1日納入分からフィルム製品を値上げ

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2019年6月28日

 三菱ケミカルは27日、フィルム製品を8月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)の「サントクリア」と「ソフトクリア」で、値上げ幅は7円/kg以上。

 原油・ナフサ価格の上昇などに伴い、対象製品の原料樹脂価格が上昇し、製造コストを押し上げ、事業の採算を圧迫している。同社は継続的なコスト削減に努力してきたが、これらのコスト上昇分を自助努力で吸収することは極めて困難と判断し、価格を改定することにした。

 

 

旭化成 9月から結晶セルロースなどを値上げ

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2019年6月27日

 旭化成は26日、結晶セルロースとアルファー化澱粉の全製品について、9月1日出荷分から60円/kg値上げすると発表した。

 対象製品は、結晶セルロースの「セオラス」「セルフィア」、アルファー化澱粉の「PCS」「SWELSTAR」。

 物流費をはじめとする販売諸経費が上昇しており、また、コストの上昇局面は当面継続することが予想されている。さらに、安全・安心な製品を安定して供給するための製造設備の維持・更新についても、多額の投資を必要としている。

 同社は、このような環境下でコストダウンに注力してきたが、自助努力の対応のみではコスト上昇分を吸収することは極めて困難だと判断し、今回の価格改定を決定した。