ENEOS 7月のベンゼンACPは上昇し425ドル/t

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2020年7月2日

 ENEOSは1日、7月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を425ドル/tで決着したと発表した。6月のアジアベンゼン市況は、米国向け輸出が低迷したものの原油価格に連動し前月比上昇。こうした市場環境を受け、7月ACPは前月比10ドル/t高で決着した。

 国内価格換算想定値は、51.0円/kgになる。

ポリスチレン コロナ禍で厳しい事業環境が継続

2020年7月1日

川下の需要が低迷、7月の値下げ前に買い控えも

 ポリスチレン(PS)は、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、需要が大幅に減少している。4月の内需は5万1000tと5万tを維持したが、5月の内需は4万3000tと2015年2月以来の低レベルとなった。大型連休による誘導品の稼働日数が低下したことに加え、緊急事態宣言の影響により加工メーカーの操業が落ち込んだことが背景にある。

 用途別に見ても、包装用、工業用、フォームスチレン、雑貨など全ての用途で2桁のマイナスを記録。「巣ごもり消費」の拡大に伴い、食品包装用途など伸びている分野はあるものの、全体をカバーするほどの勢いにはなっていないようだ。製品在庫も、大手メーカーが定修を控え積み増していたこともあり、5月は2.5カ月(4月1.9カ月)と高水準となっている。

 こうした中、コロナ感染が落ち着いてきたことで、5月末に緊急事態宣言、また6月19日には移動制限がそれぞれ解除された。ようやく内需が動き始めることが期待されるが、PSメーカーにとって重荷となるのが、大幅値下げが予定されている7月の価格改定だ。PS価格は原料であるナフサやベンゼンの市況、また為替などの前提条件を加味し四半期ごとに価格の見直しを行っている。

 2Q(4-6月期)にナフサとベンゼンが急落したことから、7月の改定では、

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アジア石化市況 エチレン4カ月半ぶりに800ドル/t

2020年6月30日

芳香族は上昇一服、スチレンモノマー調整局面に

 アジア地域の6月第2週の石化市況では、エチレンは、下値80ドル高、上値105ドル高の800~845ドル/tでの取引となった。1月第5週以来、約4カ月半ぶりに下値は800ドル/tを回復している。中国の経済活動が本格化してくる中、景況感が改善したことでエチレン需要が強まっている。アジア地域では春の定修シーズンに入ったことで需給がタイトとなり、市況を大きく押し上げる要因となった。

 スプレッドも

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塩ビ樹脂 7月のインド向け輸出、880ドルで決着

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2020年6月26日

経済活動再開で需要回復、コロナ禍が懸念材料に

 塩ビ樹脂(PVC)の7月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比120ドル高のCFR880ドル/t、中国その他向けが同90ドル高の780ドル/tとどちらも大幅上昇で決着した。台湾大手メーカーも、インド向け

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