塩ビ樹脂 6月インド向け輸出は前月比10ドル高

2019年6月6日

 塩ビ樹脂(PVC)の6月分のアジア輸出価格は、インド向けがCFR890ドル/tで決着。前月から10ドル高と3カ月ぶりの上昇となった。中国・その他向けも同840ドル/tと前月から20ドル高となり、4カ月ぶりに上昇に転じている。

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PSジャパン PS全グレードを7月1日から値上げ

2019年6月5日

 PSジャパンは4日、ポリスチレン樹脂「「PSJ‐ポリスチレン」全グレードを、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と改定交渉に入ったと発表した。値上げ幅は7円/kg以上。

 原油に加え、ポリスチレンの主原料であるナフサとベンゼンが騰勢を続け、同社の原料コストが大幅に上昇している。これらのコスト上昇を、全て自社努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、樹脂価格の改定を行うことにした。

 

JXTGエネルギー 6月のベンゼンACPは630ドルで決着

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2019年6月4日

 JXTGエネルギーは3日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を630ドル/tで決着したと発表した。

 5月のベンゼン市況は、下旬にかけて原油価格が下落する中、6月以降の誘導品定修明けによる需要回復、引き続きおう盛な米国向けベンゼン輸出に伴うアジア域内需給の改善観測から下落は小幅にとどまった。

 こうした市場環境を反映し、6月契約価格は前月比5ドル/t安で決着した。なお、国内価格換算想定値は74.4円/kg。

宇部マテリアルズ 「モスハイジ」を5%以上値上げ

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2019年6月4日

 宇部マテリアルズは3日、ファインマテリアル事業の主力製品である塩基性硫酸マグネシウム「モスハイジ」について7年ぶりに値上げを行うことを決定し、需要家との交渉を開始したと発表した。6月17日出荷分から「5%以上」値上げする。

 昨今の原燃料価格の上昇、とくに硫酸、灯油価格の高騰と、運賃などのコスト増に加えて、人員確保に伴う構内作業料の上昇により、採算が悪化している状況。同社は、こうした製造コストの大幅な増加は自助努力だけで吸収することが困難であり、今後の安定供給継続のためにも、価格改定をせざるを得ないと判断した。

 「モスハイジ」は、同社の水酸化マグネシウム製造技術をベースに水熱合成により製造しているウィスカ(針状結晶)で、主に自動車用樹脂の添加剤として使用されている。

 補強材として広く使われているタルク(滑石)と比較して約3分の1の添加量で剛性を維持できるため、自動車軽量化のニーズを背景に需要が拡大している。

 同社は国内唯一のメーカーとして、生産能力3000t/年を有している。

昭和電工 電子材料用高純度ガスを15%以上値上げ

2019年6月4日

 昭和電工は3日、半導体などの電子材料用に使用される高純度ガス4製品について7月1日以降納入分から値上げすると発表した。

 対象商品は、高純度HFC‐23(CHF3)、高純度FC‐218(C3F8)、高純度六弗化硫黄(SF6)、高純度塩化水素(HCl)で、値上げ幅は現行価格の15%以上となっている。

 電子材料用高純度ガスは、半導体・ディスプレイ・窒化ガリウム系LED、多結晶シリコン系太陽電池などの製造において、その工程で使われる製造設備内に付着する不要な化学物質を取り除くためのガス(クリーニングガス)や、基板の上を覆う薄い膜に微細な溝や孔を刻みつけて電子回路などを作るためのガス(エッチングガス)として使われる。

 高純度ガスを取り巻く事業環境は、需要は引き続きおう盛である一方、原燃料価格の高騰に加え、安全・安定供給に不可欠な物流面でも、人件費の上昇などによりコストが増加。

 同社はこれまでも生産効率の向上や物流の合理化などによりコストダウンに努めてきたが、今回の4製品は採算を確保できない状況にあり、今後も製品の安定供給体制を継続するためには、コスト上昇分の一部を価格転嫁せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン3週連続960ドル/t

2019年6月4日

 アジア地域の石化市況では、エチレンは下値が前週並み、上値が20ドル高となり、5月第2週は960~990ドル/tでの取引となった。需要は強くないものの、トラブルや定修などで供給が絞られていることが価格を下支えする要因となった。

 ナフサとのスプレッドも

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