宇部興産 CPLの2月価格は前月比15ドル高と反転

,

2019年2月20日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月の韓国・台湾大手向け契約価格を1635ドル/tで決着。1月の価格(同1620ドル/t)に比べ2月は15ドル高となり、昨年10月以来、4カ月ぶりに上昇した。

 CPL価格は、昨年11月まで2000ドル/t以上の高値で推移していたが、中国経済の減速が懸念され、12月に240ドル安、1月に290ドル安と2カ月で530ドルも急落、底打ちが見えない状況が続いていた。しかし年末以降、石油輸出国機構(OPEC)の減産効果などにより原油価格が上昇。原料ベンゼン価格も上昇したため、反転局面と見た需要家に購買意欲が戻ってきており、価格がようやく反転した。しかしスプレッドは、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレン上昇基調で960ドル

,

2019年2月19日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが上昇基調を強め、1月第4週は960~1025ドル/tと上値は8週ぶりに1000ドル台での取引となった。エチレンは1月第2週に底を打ち反発していたが2週連続で大幅に上昇。前週比で下値は60ドル高、上値は65ドル高となった。海外プラントのトラブルが重なったことに加え、春に韓国メーカーの定修が予定されていることから、需給タイト感が強まっており、需要家が玉の確保を進めているようだ。

 ナフサとのスプレッドも

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

旭化成 HDI系イソシアネートの値上げを3月から実施

,

2019年2月15日

 旭化成は14日、HDI系イソシアネート「デュラネート」全製品を3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、国内が50円/kg、海外が50セント/kg、それぞれ現行価格から引き上げる。

 同社の事業環境は、原料価格や物流費などの高騰を受け、採算的に極めて厳しい状況にある。こうした中、自助努力による製造コスト低減を図ってきたが、今後も安定供給を継続させるために、価格改定の実施を決めた。