三井化学 アンモニア系製品値上げ、設備修繕費など増加

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2024年3月22日

 三井化学は21日、アンモニア系製品を4月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、アンモニア(船・ローリー)、尿素(全荷姿)、メラミン(全荷姿)がいずれも「六円/kg」、「アドブルー」(全荷姿)が「六円/ℓ」。

 対象製品については、働き方改革に伴う労務費や老朽化設備の修繕費などのコスト増加が同社事業に大きな負担となっている。こうした厳しい事業環境下、あらゆるコストダウンを行ってきたものの、すでに自助努力により吸収できる範囲を超えていることから、今後の事業継続と安定供給の維持を図るため、価格改定せざるを得ないと判断した。

アジア石化市況 エチレン5週連続で上昇を継続

2024年3月19日

芳香族も原油高で反転、SMはスプレッドが低調

 アジア地域の2月第2週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル高の965ドル/tで取引された。これで5週連続の上昇となる。前週までと同様に、

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DIC 顔料製品を4月から値上げ、コスト圧力が上昇

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2024年3月19日

 DICは18日、同社グループが取り扱う顔料製品について4月1日出荷分より値上げすることを決定したと発表した。改定幅はサーチャージ額「5~15%」(フタロシアニン製品は個別対応)。

 現在、原材料費の上昇は緩和傾向にあるが、長期間にわたる人件費の上昇、世界的なインフレなどに起因した事業全体に対するコスト圧力が引き続き強まっている。同社は顔料および顔料分散体の主要サプライヤーとして、可能な限りコスト増加の影響を抑えるべく努力してきたが、自助努力だけではコスト構造の抜本的改善が困難と判断した。

 今回の値上げは、欧州、北米、アジアの生産品目をはじめ製品ポートフォリオの大部分が対象で、4月1日以降または契約上取り決められた時期に順次実施していく。具体的な内容については直接顧客に伝える予定だが、今回の件は、国内で実施している為替影響に対する値上げとは別に付加される内容となる。

旭化成 アクリル樹脂値上げ、物流費増などで4月から

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2024年3月18日

 旭化成は15日、アクリル樹脂「デルペット」「デルパウダ」全品種を4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、透明品が「25円/kg以上」、着色等加工品が「40円/kg以上」。

 同社は事業の効率化や合理化に取り組むが、対象製品については工場設備のメンテナンスコストや物流コスト、加工賃などが上昇し、自助努力で吸収できる範囲を大きく超えてきている。今後も顧客への安定供給の責務を果たすため、価格改定が不可避と判断した。

東レ スパンボンド不織布と人工皮革を値上げ、4月から

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2024年3月15日

 東レは14日、スパンボンド不織布(ポリエステル・ポリプロピレン)および人工皮革「ウルトラスエード」「エクセーヌ」について、4月出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「10~15%」。

 当該製品の粗原料は、原油価格が高値圏で推移していることに加え円安進行もあり、調達価格が高止まっている。加えて用役費、副資材や物流費・保管費コスト、世界的な海上運賃の上昇も加わり、今後もコストの高止まりが改善する見込みは立っていない。

 こうした中、同社は固定費および比例費のあらゆる項目について、徹底的な削減と効率化による自助努力を続けてきたものの、各種コスト上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、安定した品質での商品供給や高付加価値品の開発といった生産基盤の維持のため、価格改定の実施を決定した。