東ソー ポリ塩化アルミニウム値上げ、来年2月から実施

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2022年12月19日

 東ソーは16日、ポリ塩化アルミニウム(PAC)を2023年2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ローリー納入品が「7円/kg以上」、キューブインボックス品が「10円/kg以上」。

 同社はこれまで、事業採算性改善に向けてあらゆるコスト削減策を実施し、製品の安定供給に努めてきたが、近年の原燃料価格高騰と製造設備・物流コストの上昇により、対象製品の事業採算は大幅に悪化している。こうしたコストの上昇は、自助努力のみでの吸収が困難な状況であることから、今後の事業継続と安定供給維持のため価格改定の実施を決めた。

 

東亞合成 工業用接着剤と粉体塗料を値上げ、1月に実施

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2022年12月15日

 東亞合成は14日、工業用接着剤製品と粉体塗料製品を、2023年1月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、工業用接着剤(「アロンアルフア」「アロニックス」「アロンメルト」「アロンマイテイ」、ホットメルト型、溶剤型ほか)と、粉体塗料「アロンパウダー」。改定幅はいずれも「10%以上」。1年ぶりに価格改定を実施する。

 背景には、原燃料価格の大幅な上昇による対象製品の収益圧迫がある。同社はこれまでも製造原価の低減を行ってきたが、自社努力だけでは限界があることから、今後も製品の安定供給を維持するには、製品価格の改定が必要と判断した。

 

日本液炭 液化炭酸ガスおよびドライアイスを値上げ

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2022年12月14日

 日本液炭はこのほど、液化炭酸ガスおよびドライアイスについて2023年2月出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「20%以上」。

 同社はエネルギー市況高騰による電力料金の上昇や鋼材価格・各種原材料費の高騰、また原料を依存する製油所などの事業縮小による調達量減少を補完するためのコスト上昇に伴い、今年2月出荷分から「平均15%程度」の価格改定を進めてきた。

 しかし、それ以降も電力料金は大幅に上昇し続けており、足元のエネルギー市況・為替動向や脱炭素の潮流からも、製造に係わるユーティリティーコストは当分高止まりすることが想定される。

 また、原料ひっ迫による長距離輸送の増加や物流人件費の上昇など、安定供給のためのコストは、著しい上昇を続けている。こうした中、同社は、上昇コストの吸収は企業努力の範囲を大きく超え、従来価格の維持が困難なものとなっていることから、高品質な製品を継続的に安定供給するために、今回、改めて価格改定を決定した。

アジア石化市況 エチレン880ドルと前週並み

2022年12月13日

ベンゼン軟化継続、スチレンモノマーは大幅安に

 アジア地域の10月第4週の石化市況では、エチレンは前週並みの880ドル/tで取引された。MTO(メタノールt0オレフィン)設備が稼働調整に入ったことから、10月1週の835ドルを底に反転しており、前週まで45ドルの上昇となっていた。しかし、誘導品の需要が弱含んでいることもあり、ここにきて頭打ちとなっている。

 ナフサとのスプレッドも

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