カヤク・ジャパン 産業用火薬類値上げ、原料価格が上昇

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2023年5月8日

 カヤク・ジャパンは28日、産業用火薬類について8月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、硝安油剤爆薬、含水爆薬、電気雷管、電子遅延式電気雷管、導火管付き雷管、導爆線、カヤコード25、バンチコード、導火線、黒色鉱山火薬で、改定幅は「現行価格の10~30%」。

 昨年の値上げ実施後も、爆薬および火工品類の主要原材料である硝酸アンモニウムおよび銅、アルミニウムの価格上昇に歯止めがかからず、加えて、電力などエネルギーコストや人件費も高騰している。同社は、企業努力による吸収が限界に達したと判断し、今回、値上げを決定した。

ユニチカ スパンレース不織布を値上げ、6月1日から

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2023年4月26日

 ユニチカは24日、スパンレース不織布各種について、6月1日出荷分から値上げすることを決定したと発表した。対象製品は、コットンスパンレース不織布「コットエース」、コットン&合成繊維スパンレース不織布「エスコット」、リヨセル繊維スパンレース不織布「ルベナ」で、改定幅はいずれも「40円/kg」。

 スパンレース不織布の原料価格は高止まりの傾向が続く。さらに、昨今の電力を中心とした電燃費、物流経費なども大幅に上昇し、今後も一段と厳しい状況が予想されている。同社は、様々な合理化策を推進し企業努力による価格維持に努めてきたものの、限界を超えていることから、顧客への安定供給を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルグループ アセトン、MIBK、DAA値上げ、採算是正

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2023年4月26日

 三菱ケミカルグループは25日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について4月26日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始したと発表した。改定幅は、アセトンが「12円/kg以上」、MIBKとDAAが「30円/kg以上」。加えて、荷姿がドラム缶、石油缶の場合は、鋼材費価格高騰分を改定する。

 昨今のエネルギー価格急騰に伴い、当該製品の生産にかかる電気・蒸気などの用役費に加え、物流保管費などの諸経費、修繕費などの固定費の上昇も避けられない事態となっている。同社は、こうした大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、採算是正と安定供給維持のため、価格改定の実施を決定した。

アジア石化市況 エチレンは原油安で下落基調継続

2023年4月25日

ブタジエンは大幅安、芳香族はキシレンのみ反発

 アジア地域の3月第3週の石化市況では、エチレンは前週比20ドル安の950ドル/tで取引された。原油・ナフサ価格が軟化基調となったことで、2週連続の下落となっている。ナフサとのスプレッドは

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