塩ビ樹脂 3月のインド向け輸出は10カ月ぶりに下落

,

2021年3月2日

転嫁遅れで調整局面、トラブル再発で4月反転も

 塩ビ樹脂(PVC)の3月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比120ドル安のCFR1480ドル/t、中国その他向けは同20ドル高の1210ドル/tで決着した。

 インド向けは、日本品の2月価格が1600ドル/tにまで高騰していたため調整局面となり、ロックダウンでオファーが成立しなかった昨年5月以来、10カ月ぶりの下落となっている。とはいえ、需給がタイトな状況に変わりはない。台湾大手メーカーは、インド向け “塩ビ樹脂 3月のインド向け輸出は10カ月ぶりに下落” の続きを読む

ENEOS 3月のベンゼンACPは前月比195ドル高

,

2021年3月2日

 ENEOSは1日、3月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を855ドル/tで決着したと発表した。2月のアジアベンゼン市況は、堅調な誘導品需要と、原油価格の上昇により前月比上昇した。こうした市場環境を反映し、3月ACPは前月比195ドル/t高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、96.6円/kgとなる。

宇部興産 CPLの2月契約価格は前月比30ドル安

,

2021年2月25日

トラブル要因が背景、原料高・需給タイトは継続

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、2月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比30ドル安の1570ドル/tで決着した。下落したのは昨年8月以来の6カ月ぶりとなる。

 今回の下落は、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレン下値は10ドル高に反転

2021年2月24日

芳香族は原油高で上昇、スチレンモノマー強含み

 アジア地域の1月第4週の石化市況では、エチレンは下値10ドル高、上値70ドル安の910ドル/tでの取引となった。前週、大幅に下落していたが、旧正月を前に玉を確保する動きが一順したこともあり、大きな動きは見られなかったが下値は反転する結果となった。スプレッドについては、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレンは上値も1000ドル割れ

2021年2月16日

クラッカー稼働再開で先安観、ベンゼンは再反発

 アジア地域の1月第3週の石化市況では、エチレンは下値80ドル安、上値115ドル安の900~980ドル/tでの取引となった。上値が1000ドルを下回ったのは11月第4週以来となる。前週までは、韓国のクラッカーが再稼働に入る中、別のクラッカーの定修再開が遅延したこともあり値動きが少なかったが、一気に買い気配が弱まった。スプレッドについては、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

アジア石化市況 エチレンは下値軟化も値幅が拡大

2021年2月4日

ベンゼンはやや調整局面、SMは2週連続で上昇

 アジア地域の1月第2週の石化市況では、エチレンは下値20ドル安、上値五ドル高の980~1095ドルでの取引となった。下値が反落したのは11月第1週以来となる。韓国で停止していたクラッカーが再開を予定しているものの、他地域のクラッカー再開が遅れる見通しとなったことで、強弱材料が入り乱れた。スプレッドは、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ENEOS 2月のベンゼンACPは前月比25ドル高に

,

2021年2月2日

 ENEOSは1日、2月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を660ドル/tで決着したと発表した。1月のアジアベンゼン市況は、誘導品市況低迷の影響を受けたものの、原油価格の上昇により前月比で上昇した。こうした市場環境を反映し、2月ACPは前月比トン25ドル高で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、74.4円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレンは下値1000ドル/tを回復

2021年1月28日

芳香族3製品は原油高で上昇、SMも持ち直しに

 アジア地域の1月第1週の石化市況では、エチレンは12月第4週比で下値10ドル高、上値60ドル高の1000~1090ドル/tでの取引となった。下値が1000ドル台を回復したのは2019年3月以来となる。昨年12月は、原油・ナフサ価格が上昇傾向となったことや、トラブル要因で需給がタイトとなったこともあり、エチレン市況は強含みで推移していた。こうした中、年明けには、サウジアラビアが独自の追加減産を表明。原油・ナフサ価格が切り上がる中、停止しているクラッカーの再稼働が遅れたこともあり、市場に先高観が強まっている。スプレッドは、

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

塩ビ樹脂 2月のインド向け輸出は1600ドル/tに

2021年1月27日

需給タイトで品薄感が継続、転嫁遅れで天井感も

 塩ビ樹脂(PVC)の2月分のアジア輸出価格は、インド向けが前月比140~150ドル高のCFR1600ドル/t、中国その他向けも前月比30ドル高の1190ドル/tで決着した。世界的に需給がひっ迫する中、インド向けは10月以降で650ドル、中国向けも6月以降で560ドルも上昇している状況だ。

 台湾大手メーカーも、インド向け

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

宇部興産 カプロラクタム(CPL)の1月価格は前月比190ドル高

,

2021年1月21日

アジア地域で需給タイト、中国も厳冬で玉確保に

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、1月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比190ドル高の1600ドル/tで決着した。昨年9月以降から上昇基調を強めていたが、1月はさらに大幅上昇となり、2019年6月以降で最高値を記録する結果となった。

 中国では自動車の生産が本格的に回復し、ナイロンが使用されるタイヤコードや高機能部材の需要が旺盛となっている。こうした中、原料メーカーのトラブルで一部のCPLメーカーの生産が低迷し需給バランスがタイト化したことが、価格を押し上げる要因となった。これに加え、世界的な製油所の稼働低下により原料であるベンゼン価格が高騰していることも、先高観につながっている。スプレッドについても、 “宇部興産 カプロラクタム(CPL)の1月価格は前月比190ドル高” の続きを読む