宇部興産 カプロラクタムの12月価格は前月比240ドル安

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2018年12月19日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、12月の韓国・台湾大手向け契約価格を1910ドル/tで決着。11月の価格(2150ドル/t)に比べ、12月は240ドル安の大幅な下落となった。

 前月から先安観で下落していたが、原油・ナフサ価格が低水準で推移していることに加え、米中貿易摩擦の深刻化により需要家の購買意欲が失せており、底打ちが見えない状況だ。

 ただスプレッドは、

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アジア石化市況 エチレンは再び1000ドル割れ

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2018年12月18日

 アジア地域の石化市況では、3週連続上昇傾向にあったエチレンが一転急落し、11月第5週は900~1000ドル/tでの取引となった。前週から下値で120ドル安、上値で54ドル安と、下値は2週ぶりに1000ドルを割り込んでいる。

 ナフサが一段安になったことに加え、米中貿易摩擦の深刻化が意識され需要家が様子見となった模様だ。ナフサとのスプレッドも、

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ポリスチレン 原料安と食品包装需要増で好環境

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2018年12月17日

 ポリスチレン(PS)は、原料ベンゼン価格が軟化傾向にあること、またPSPなど食品包装向けが堅調なことから好環境となっており、良好なスプレッドを確保できる状況だ。PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。

 昨年末から今年2月にかけて原油価格に連動してACPが上昇したため、PS価格は1Q(1―3月期)と2Q(4―6月期)は値上げとなった。その後ACPは高値安定となり、3Q(7―9月期)と4Q(10―12月期)のPS価格はステイで推移した。

 ただ、10月以降は原油価格が急落したことに加え、誘導品の定修など需要が減少したことからACPは下落基調となり、11月は785ドル、12月は660ドルで決着。4Q(10―12月期)の平均価格で見ても、3Q(7―9月期)から91.7ドルの下落となった。そのためPS価格は、来年1月の改定では値下げとなる見込みだが、改定幅については慎重に判断しているようだ。一方、需要についてはほぼ前年並みで推移している。

 スチレン工業会の発表によると1―10月では、フォームスチレン4%増、雑貨・産業用途は5%増と堅調に推移し、食品包装は2%減、電気・工業用は4%減とマイナスとなった。特に電気・工業用は米中貿易摩擦の影響などにより家電生産が減少したことを受け10月は10%減少している。

 食品包装用途はOPS(二軸延伸ポリスチレン)が、一部PETなどへの代替が進んだこともありマイナスだが、調理済み食品などをテイクアウトし家で食べる「中食(なかしょく)」ブームに加え、「個食化」も進んでおり、レンジアップ用容器向けにPSの使用量が増加傾向にある。冬の需要期を迎え12月に入っても出荷は堅調に推移しているもようで、今年(暦年)の内需(国内出荷+輸入品)は昨年並みの70万t弱となる見込みだ。

 一方、来年以降については、原油価格の乱高下による原料価格の変動や、経済減速による消費の落ち込みが懸念材料。中国旧正月休暇前後でベンゼン市況が動く可能性もあり、今後の市場動向が注目される。

アジア石化市況 エチレンは5週ぶりに1000ドル台を回復

2018年12月11日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが3週連続で上昇し、11月第4週は1020~1054ドルでの取引となった。ナフサ安にもかかわらず上昇傾向となっており、前週から下値で25ドル高、上値で4ドル高と、5週間ぶりに1000ドル台に回復している。

 ナフサとのスプレッドも

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塩ビ樹脂 12月のインド向け輸出は20ドル高に

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2018年12月6日

 塩ビ樹脂(PVC)の12月分のアジア輸出価格は、インド向けがCFR920~930ドル/t、中国・その他向けは860~870ドル/t、とそれぞれ前月から20ドル高となり、4カ月ぶりの上昇で決着した。

 台湾大手メーカーも、インド向け同20ドル高の910ドル/t(ボリュームディスカウント十ドル)、中国向け同20ドル高の860ドル/t(同)で決着している。輸出価格は、新興国における通貨安の影響などを背景に、インドをはじめとしたアジア地域に域外玉が流入したため、前月まで3カ月連続で下落傾向にあった。ただ、需要期に入ったことで、底値感から需要家の買いが強まっているようだ。

 インドは、農業用パイプの需要が伸長していることに加え、インフラ用途も堅調に推移している。インド・ルピーの通貨安の影響が懸念されていたが、足元では反転傾向にあることも、輸入環境が改善する要因となった。中国では、カーバイド法が高値を維持し、設備は高稼働となるなど、PVC需要は堅調だ。

 米中貿易摩擦によりPVC製品の輸出減少が心配されているが、まだ目に見える影響は出ていないもよう。米国品についても、価格を押し下げるほどの量までは増加していないが、12月に年度末の在庫調整が始まれば、玉の流入が増える可能性がある。

 今後の輸出価格については、11月で底を打ったと見られることから、年明け1月以降も上昇基調となる見込み。ただ、世界情勢の不安定化が実体経済を冷やすとの指摘も出ているため、市場動向を注視する必要がある。

 一方、日本のPVC輸出については、10月は前年比23%増の6万1000t(VEC発表)と今年初めて6万tの大台となった。荷動きの調整により9月が4万5000tと少なかった反動で10月の輸出量が増加した。とはいえ1―10月期で見ると、前年同期比10%減で推移しているため、2018年(暦年)の輸出量は、56万~58万t程度(2017年は60万8000t)となりそうだ。

JXTGエネルギー 12月のベンゼンACPは660ドルで決着

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2018年12月4日

 JXTGエネルギーは3日、12月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を660ドル/tで決着したと発表した。

 11月のアジア域内ベンゼン市況は、急落した原油価格に連動して推移した。こうした市場環境を反映し、12月契約価格は前月比125ドル/t安で決着した。なお、国内価格換算想定値は、80.4円/Kg。

 

アジア石化市況 エチレンが2週連続で上昇

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2018年12月4日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが2週連続で上昇し、11月第3週は995~1050ドル/tでの取引となった。11月第1週に底を打ってから反転基調となっており、前週から下値で75ドル、上値で100ドル高と値を戻しつつある。

 ナフサとのスプレッドも

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石化製品 10月末在庫は定修期終了で適正レベル

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2018年11月30日

 国内市場における石化製品の10月末在庫は、エチレンセンターの大型定修が一巡したことから、一部定修の残る誘導品を除き巡航速度に戻りつつある。

 石化協の発表によれば、汎用樹脂のポリエチレン(PE)は、10月末の季節調整済み在庫率が低密度(LD)3.1カ月、高密度(HD)3.2カ月とほぼ適正レベル。ポリプロピレン(PP)はややタイトとなり2.4カ月、秋に定修があったポリスチレン(PS)は1.3カ月となっている。

 また、出荷については、輸出を抑え国内を優先している傾向に変わりはない。10月の国内出荷は

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アジア石化市況 エチレンが7週ぶりに反転上昇

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2018年11月27日

 アジア地域の石化市況では、エチレンが7週ぶりに反転し、11月第2週は920∼950ドル/tでの取引となった。前週まで下落基調を継続していたが、前週から下値で70ドル高とようやく持ち直しつつある。

 ナフサとのスプレッドも前週から128ドル改善し354ドルと、2週ぶりに300ドル台に回復している。これまで、中国経済の減速や原油価格急落などにより先安観から買い控えていた需要家が、ここにきてスプレッドが縮小したことによる割安感で調達し始めた模様だ。

 プロピレンはほぼ前週並みの、1015∼1085ドル/t。ブタジエンは

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アジア石化市況 フェノールは需給タイトで高止まり

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2018年11月22日

 アジア地域の石化市況でフェノールが高止まりを続けている。11月第1週は、1430∼1480ドル/tとなり、10月第3週から3週連続で今年最高値での取引となった。

 軟化傾向にあるベンゼンとのスプレッドは632ドルと前週から46ドル拡大。アジア石化市況全体が調整局面にある中、フェノールの好況が目立っている。

 その背景として、

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