旭化成 来年1月から再生セルロース不織布を再値上げ

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2022年11月2日

 旭化成は1日、再生セルロース不織布「ベンリーゼ」全品種を2023年1月1日出荷分から「現行価格から10%程度」値上げすると発表した。

 今年4月の価格改定後も、アンモニアをはじめとした諸原料や電力などのエネルギー価格の上昇が続き、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を上回る状況となっている。製品の安定供給維持のため、追加の価格改定をせざるを得ないと判断した。

 

積水化学工業 配管関連部材を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年11月1日

 積水化学工業は31日、配管関連部材の各製品について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、接着剤、接合材、滑剤が「15%以上」、ベルグリップV型が「18%以上」、DRジョイントが「10%以上」、テーパーコア短管が「15%以上」。

 原油・エネルギー価格、輸送費の高騰や為替の影響により、配管関連部材のコストが上昇している。同社は今年5月に価格改定を実施しているため、さらなる価格改定は市場への影響が大きいと考え、仕入先との交渉やコスト削減を重ね、慎重に検討してきた。しかし、現在の状況は自助努力で対処できる水準を超えていると判断し、販売価格の改定の実施を決定した。

旭化成 スチレンモノマー値上げ、各種コストが上昇

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2022年11月1日

 旭化成は31日、スチレンモノマーについて11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定価格は「10円/kg以上」。

 急激な円安の進行、原燃料価格高騰による製造コストの上昇、安定操業維持に必要な設備修繕コストの上昇などを受け、急速に事業環境が悪化している。こうした中、同社は、徹底した合理化、効率化に懸命に取り組んできたものの、自助努力の範囲を大きく超えていることから、安定供給ならびに事業継続を行なうために価格改定が不可避であると判断した。

東ソー 高度さらし粉を値上げ、事業採算が大幅に悪化

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2022年10月28日

 東ソーは27日、高度さらし粉「トヨクロン」および「トヨクロンファイン」(全グレード)について、11月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「200円/kg以上」。

 近年の電力をはじめとした原燃料価格の高騰および製造設備や物流体制の維持費用の上昇により、事業採算が大幅に悪化している。同社は、これまであらゆるコスト削減策を実施してきたが、自助努力のみでの採算改善には限界があることから、安定供給を継続するために価格改定の実施を決定した。

 

デンカ 「電子包材用シート」価格改定、今年で4度目

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2022年10月20日

 デンカはこのほど、「電子包材用シート」について、11月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「CLCシート」(全グレード)、「ECシート」(全グレード)ともに「10円/kg」。

 主原料のPS樹脂やABS樹脂は、原燃料や副原料の価格が高騰している。同社は、コスト改善に取り組んでいるものの、原料の値上がりは自助努力を超えていることから、現行価格では安定供給と事業継続が困難であると判断した。

 同社は今年、4月、6月、9月と両製品の価格改定を打ち出しており、今回は4回目となった。今年の値上げ幅を合計すると、「CLCシート」、「ECシート」ともに「116円/kg」となる。

 

デンカ 食品用シート2製品を値上げ、事業収益が悪化

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2022年10月18日

 デンカは17日、「デンカサーモシートBOPS」および「食品包材用スチレン系シート」について、11月1日納入分より値上げすると発表した。改定幅は、「デンカサーモシートBOPS」が「20円/kg以上」、「食品包材用スチレン系シート」が「30円/kg以上」となっている。 

 昨今の原材料価格とユーティリティコストの著しい上昇により、事業収益の悪化が進んでいる。同社は継続してコスト削減に取り組むものの、自助努力で吸収できる範囲を超えていることから、製品の安定供給と事業の維持継続のためには価格改定せざるを得ないと判断した。

プライムポリマー PE値上げ、原料高騰で12月実施へ

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2022年10月18日

 プライムポリマーは17日、ポリエチレン(PE)製品の「ウルトゼックス」を12月1日納入分から「6円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品の原料である4‐メチルペンテン‐1の高騰を受けたもの。

 同社は、製品原料の安定調達に努めているが、価格高騰の沈静化のめどが見えない状況が続く中、調達コストの高騰が自助努力のみでは吸収しきれない水準まで達していることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

 なお、4‐メチルペンテン‐1の価格が変動する場合には、改定幅の修正もある、としている。

昭和電工マテリアルズ プリント配線板用積層材料を値上げ

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2022年10月7日

 昭和電工マテリアルズは6日、プリント配線板用積層材料について、11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、銅張積層板と微細配線形成用銅箔が「10%」、プリプレグが「7%」。

 当該製品を取り巻く事業環境は、主な原材料である銅箔やガラスクロスの価格高騰が長期化しているほか、輸送費に加えてエネルギー価格が著しく上昇しており、厳しい状況が続いている。同社はこれまで、生産効率化や購入材料上昇を抑制する調達方法、物流の合理化など様々な施策を行い、コスト削減に努めてきたが、今後も製品の安定供給を維持するために、価格改定せざるを得ないと判断した。