東ソー ポリウレタン原料MDI再値上げ、高コスト是正

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2022年7月12日

 東ソーは11日、ポリウレタン原料のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類全製品を8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「50円/kg以上」。

 同製品は4月に続く、今年2度目の値上げとなる。MDI製品の主要原料価格の高騰は依然として継続しており、ユーティリティコストや物流コストの上昇も続いている。こうした環境下、同社では製品の安定生産・安定販売を維持するためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

旭化成 硝酸を値上げ、アンモニア高騰などコストが上昇

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2022年7月12日

 旭化成は11日、硝酸について7月21日出荷分から「7円/kg以上」値上げすると発表した。

 硝酸の主原料であるアンモニア価格の高騰と急激な円安の進行、加えて電力をはじめとするエネルギーコストの急騰により、製造コストや外部からの調達コストが上昇している。

 こうした環境下、同社は、徹底した合理化、効率化に懸命に取り組んできたものの、自助努力の範囲を大きく超える状況にあることから、国内での安定供給ならびに事業継続を行うためには、価格改定が不可避であると判断した。

クレハ 液体カセイソーダ値上げ固形換算30円/kg以上

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2022年7月11日

 クレハは7日、液体カセイソーダについて、8月1日出荷分から「30円/kg以上」(固形換算ベース)値上げすると発表した。

 自家発電燃料の石炭価格の歴史的な高騰が続き、他のユーティリティ消費も多い電解事業の業績は大幅に悪化。今後もあらゆるコスト削減に努めていくが、自助努力のみで燃料費の増加を吸収することは困難で、継続して安定供給を果たすべく価格改定を決定した。

ランクセス イオン交換樹脂と酸化鉄吸着剤10%値上げ

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2022年7月8日

 ランクセスはこのほど、水処理用イオン交換樹脂「レバチット」と酸化鉄吸着剤「バイオキサイド」の全製品を世界的に約10%値上げすると発表した。7月1日以降の受注分より適用される。現在適用している、原材料・エネルギー・輸送コストの急騰に伴い最も関連性の高い投入コストに基づいて月毎に調整される変動制追加料金は、当面維持される。

 同社の液体高純化テクノロジーズビジネスユニットは、水処理と液体の高純化用途向け製品における世界有数のソリューションプロバイダー。イオン交換樹脂と酸化鉄吸着剤は、効率的かつ持続可能な水処理を可能にし、様々な産業や用途で使用されている。

DICグラフィックス インキ・接着剤などを値上げ

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2022年7月8日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは7日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、今月20日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70~120円/kg」、接着剤が「50~80円/kg」、硬化剤が「70~180円/kg」、クリヤーが「80~100円/kg」、ホワイトコーチングが「100~120円/kg」、金属インキが「70~100円/kg」となっている。

 同社は今年1月に当該製品の価格改定を実施したが、その後も原油・国産ナフサ価格の更なる高騰、石化原料の需給バランスひっ迫などに伴い、インキ製品の原材料価格が上昇し続けている。加えて、昨今の世界情勢を背景としたエネルギー価格の高騰もあり、ユーティリティ費、物流費、容器費、設備保全などのコストも上昇が続いている。

 同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用を吸収するのは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るため、追加の値上げが避けられないと判断した。

東ソー 液体カセイソーダを値上げ、国内の安定供給を維持

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2022年7月7日

 東ソーは6日、液体カセイソーダについて、8月1日出荷分から「30円/kg以上」(固形換算ベース)値上げすると発表した。

 ユーティリティコストを始めとする、カセイソーダの製造・販売に関わるコストは、昨年以降も大幅な上昇が継続しており、事業採算が著しく悪化している。一方で、カセイソーダの需要はアジアを中心に堅調に推移している。同社は、今後も国内での安定供給を継続するためには、速やかに値上げせざるを得ないと判断した。

信越化学工業 カセイソーダを値上げ、採算是正を図る

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2022年7月7日

 信越化学工業は6日、カセイソーダの国内向け販売価格について、7月21日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」。

 同社は、昨年末から今春にかけて価格改定を実施した。しかし、その後も原燃料価格が想定していた水準を大幅に上回る価格で推移しており、事業採算が悪化している。同社は、あらゆるコスト低減に努めているものの、自社の企業努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難なことから、今後も国内の需要家に安定した製品の供給を継続していくため、再度、値上げせざるを得ないと判断した。

クレハ 家庭用品・業務用包装資材を10~35%値上げ

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2022年7月5日

 クレハはこのほど、家庭用品「NEWクレラップ」シリーズ、「キチントさん」シリーズと業務用包装資材の出荷価格を10月1日納品分から値上げすると発表した(一部商品を除く)。改定幅は、現行出荷価格に対し「10~35%」の値上げ。

 昨今の著しい原燃料の上昇、物流費・資材費などの高騰に対し、コスト削減努力を継続してきたが、自助努力だけで吸収することが困難な状況となり、安定供給と品質維持のために当該製品の価格改定を行うこととした。

東洋紡 ポリエステルスパンボンド不織布を来月に値上げ

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2022年7月4日

 東洋紡は1日、ポリエステルスパンボンド不織布製品を8月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から10~15%」。

 同製品の値上げは昨年10月以来。昨今の原油・ナフサ価格上昇の継続や、足元の急激な円安などを背景に、対象製品の原料価格上昇が続いている。さらなる高騰も懸念される中、燃料費や電力費、物流経費、設備維持費用などの諸経費も上昇し、製造コストを押し上げている。

 同社では徹底したコスト削減や生産性の向上に努めているが、度重なる原燃料価格や諸経費の高騰は企業努力のみで対応できる範囲を大きく超えていることから、顧客への安定的な製品供給を継続するために価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルHDグループ C4誘導品製品値上げ、原料価格が高騰

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2022年6月30日

 三菱ケミカルホールディングスグループは29日、C4誘導品製品について、7月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ガンマ‐ブチロラクトンおよびN‐メチル‐2‐ピロリドンとも「80円/kg」。

 原燃料価格の高騰に加え、物流費も上昇している。同社グループは、これらのコストを自助努力のみで吸収することは困難であり、採算是正と安定供給体制を維持していくためには、値上げせざるを得ないと判断した。