三菱ケミカルHDグループ C4誘導品製品値上げ、原料価格が高騰

,

2022年6月30日

 三菱ケミカルホールディングスグループは29日、C4誘導品製品について、7月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ガンマ‐ブチロラクトンおよびN‐メチル‐2‐ピロリドンとも「80円/kg」。

 原燃料価格の高騰に加え、物流費も上昇している。同社グループは、これらのコストを自助努力のみで吸収することは困難であり、採算是正と安定供給体制を維持していくためには、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 カセイソーダと次亜塩素酸ソーダを値上げ

, ,

2022年6月30日

 昭和電工は29日、カセイソーダおよび次亜塩素酸ソーダについて、8月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、カセイソーダが「30円/kg以上」(固形換算値)、次亜塩素酸ソーダが「5円/kg以上」。

 当該製品の事業収益は、急激な電力コストの高騰により大幅に悪化しており、輸送費などの上昇も受け大変厳しい状況が続いている。同社はこれまでも、製造原価の低減や物流の効率化などによるコストダウンに努めてきたが、今後も製品の安定供給を維持するためには、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルHDグループ オキソ製品とアクリル酸製品を値上げ

, ,

2022年6月30日

 三菱ケミカルホールディングスグループは29日、オキソ製品およびアクリル酸製品について、7月11日出荷分から値上げすることを決定し取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品と改定幅は、オキソ製品(2‐エチルヘキサノール、ノルマルブタノール、イソブタノール、ノルマルブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、イソノニルアルコール)、アクリル酸製品(アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸イソブチル)とも「10円/kg以上」。

 同社グループは昨年9月に価格改定を発表。しかしその後も、川下製品の堅調な需要および国内外メーカーのトラブルなどにより国内需給のひっ迫が継続している。加えて、昨今のエネルギー価格急騰により当該製品の製造にかかる電気・蒸気などの用役費も高騰している。こうした状況を受け、同社は、今後も安定的な供給を継続するためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東洋紡 超高強力PE繊維を値上げ、原料高騰などに対応

, ,

2022年6月29日

 東洋紡はこのほど、超高強力ポリエチレン(PE)繊維「イザナス」を、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は現行価格から「10~15%」。

 昨今の原油やナフサ価格の上昇などを背景に、対象製品の原料価格が高騰している。加えて、燃料費や電力費、物流経費、設備維持費用などの諸経費が上昇し、製造コストを押し上げている。こうした状況下、同社では徹底したコスト削減や生産性の向上に注力しているが、企業努力のみで対応できる範囲を大きく超えていることから、顧客への安定的な製品供給を継続するためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

 「イザナス」は超高分子量PEを原料とする繊維で、ピアノ線の8倍以上の強度をもつ。有機繊維としては最高レベルの強度・弾性率に加え、水に浮くほど軽量で、耐候性、耐薬品性、衝撃吸収性にも優れていることから、船舶用ロープや防護手袋、釣り糸、建築土木資材の補強材など、様々な用途で採用されている。

クラレ エラストマー関連製品を値上げ、安定供給を維持

, , , ,

2022年6月29日

 クラレは28日、水添スチレン系熱可塑性エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、ブロック化エラストマー「TUポリマー」のグローバル価格を、7月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はいずれも「0.33米ドル」。

 対象製品の主要原材料やユーティリティ・物流費用などを含む各種コストの上昇は、同社の自助努力による吸収範囲を超えてきている。こうした状況下、安定供給の維持と採算改善のために、価格改定の実施を決めた。

東亞合成 高純度無機製品を値上げ、主原料高騰で4製品

,

2022年6月29日

 東亞合成は28日、高純度無機製品を7月1日出荷分から値上げすることを決め需要家との交渉に入ると発表した。対象製品と改定幅は、高純度カセイカリが「120円/kg以上」、高純度炭酸カリが「110円/kg以上」、液化塩化水素と高純度塩酸が「現行価格の20%以上」。

 対象製品の主原料であるカセイカリや塩素が高騰しており、今後も引き続き価格の上昇が見込まれている。また、電力料金や輸送費の上昇、生産設備への増強投資による固定費の増加が、同社の利益を圧迫している。生産効率化や物流合理化によるコスト削減を継続しているが、自助努力での吸収は困難なことから、適正品質の製品の安定供給には価格是正が必要と判断した。

DIC エポキシ樹脂および硬化剤値上げ、採算是正図る

, ,

2022年6月27日

 DICは24日、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤製品について、7月7日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エポキシ樹脂ではビスフェノールA型が「90円/kg以上」、ビスフェノールF型が「130円/kg以上」、ノボラック型固形/溶液が「110~150円/kg以上」、難燃型が「100円/kg以上」。また、難燃剤が「150円/kg以上」、ノボラック系硬化剤が「130円/kg以上」、アミン系硬化剤が「40円/kg以上」、その他対象製品が「50円/kg以上」となっている。

 今年1月に当該製品の値上げを実施した後も、原料ごとの需給バランスをベースにした市況が高騰し、原材料価格が上昇し続けている。加えて、ユーティリティーコストの著しい上昇や急激な為替変動も新たなコスト負担になっている。同社は、これらのコスト上昇を自助努力だけで吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の製品の安定供給と事業継続を図るために、価格改定が避けられないと判断した。

日鉄ケミカル&マテリアル ビスフェノールAを値上げ、原料が高騰

,

2022年6月27日

 日鉄ケミカル&マテリアルは24日、ビスフェノールA(BPA)について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「45円/kg以上」。

 BPA需要は、中国ロックダウンの影響や、半導体不足により陰りが見えているものの、ロックダウン明け後の需要増に加えエポキシ新増設も控えており、需給バランスを維持すると見られている。こうした中、足元の原油価格上昇を発端に、原料であるベンゼン市況が1400ドル、国産ナフサも8万円/klを超えるレベルまで上昇。加えて燃料のC重油も上昇するなど原料費および用役費の高騰が継続。また、設備老朽化によるメンテナンス費用も増大している。同社は、コストアップが相次いでいることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル エポキシ樹脂など値上げ、原料価格が高騰

, ,

2022年6月27日

 三菱ケミカルホールディングスグループは24日、エポキシ樹脂およびエポキシ硬化剤について、7月1日納入分から値上げすることを決定し取引先との交渉を開始すると発表した。対象製品と改定幅は、ビスフェノールA型/F型エポキシ樹脂が「68円/kg」、それ以外の特殊エポキシ樹脂が「23~210円/kg」、エポキシ樹脂硬化剤類が「38~600円/kg」。

 今年に入り、当該製品の主原料であるビスフェノールAやエピクロルヒドリンの価格高騰が続いている。同社は、原燃料価格の上昇に伴うコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であることから、今後の安定供給体制を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

出光興産 SPS樹脂を値上げ、副資材や加工費が高騰

,

2022年6月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂「ザレック」について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、一般グレードが「50円/kg以上」、難燃グレードが「60円/kg以上」。

 一昨年来、当該製品に使用している各種副資材の調達価格および加工賃の高騰が継続している。同社は、コスト低減に引き続き取り組んでいるものの、これらのコストアップは自助努力のみでは吸収することは難しいことから、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、値上げ幅を修正する可能性があるとしている。