旭化成 フィルム製品を値上げ、各種コストが上昇

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2024年6月14日

  旭化成はこのほど、シュリンクフィルム「サンテックSフィルム」およびガスパック包装用フィルム「サンノーバ」の全品種について、7月1日出荷分より値上げすると発表した。改定幅は「現行価格から15%」。

 原油・ナフサ価格は高値圏で推移し、原料メーカーのユーティリティコストの転嫁も含めて原料価格の値上がりが続く。また、今年に入り電力費が急騰し、加えて「物流2024年問題」を背景に物流費や労務費が上昇している。

 同社は、生産性向上やコストダウンに取り組んでいるものの、事業維持費用なども増加しており、自助努力で吸収できる範囲を超える状況にあることから、安定供給継続のため価格改定を決定した。

 

DIC PSとスチレン系製品値上げ、各種コストが上昇

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2024年6月12日

 DICは11日、ポリスチレン(PS)製品およびスチレン系製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、「ディックスチレンGPPS」、「ハイブランチ」、「ディックスチレンHIPS」、「エラスチレン」で、改定幅はいずれも「20円/kg以上」。

 昨今の国産ナフサ・ベンゼン価格の高騰によりPSの原料価格が上昇している。同社は、自助努力による吸収を検討してきたが、これらのコスト増加を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るためには、価格改定が避けられないと判断した。

DIC 各種顔料製品を値上げ、原材料価格の上昇に対応

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2024年6月11日

 DICは10日、同社グループが取り扱う顔料製品について、7月1日出荷分より値上げすることを決定したと発表した。対象製品は無機顔料(ビスマス系顔料・焼成顔料)、一部のHPP顔料、アルミ系顔料、フタロシアニン顔料およびこれら加工顔料で、改定幅は「5~15%」(一部例外製品あり)。

 近年、世界経済は地政学リスクの高まりや供給制限といった複合的な要因の影響を受けている。今年4月から再び原材料価格が上昇に転じており、すべての産業に影響を及ぼしている。

 同社は、原料と顔料分散体の主要な供給元として、原材料価格の上昇を最小限に抑えるためにあらゆる努力をしているが、原材料費の増加は避けられない状況となっている。財務的な持続可能な運営を継続し、顧客に高品質な製品を提供し続けるためには、価格改定が必要と判断した。

東ソー ポリウレタン原料MDI値上げ、高コスト是正

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2024年6月11日

 東ソーは10日、ポリウレタン原料のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類全製品について、今月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「45円/kg以上」。

 昨今、物流費、業務委託を含む人件費、原材料費、エネルギーコストなどが上昇している。加えて、設備の維持・保全にかかる調達・工事関連費用も増え続けており、事業収益を大きく圧迫している。こうした環境下、同社は、製品の安定生産・安定販売を維持するためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東洋スチレン ポリスチレン樹脂値上げ、原料価格が上昇

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2024年6月10日

 東洋スチレンは7日、ポリスチレン樹脂「トーヨースチロール」について、7月1日納入分から値上げすることとし、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GP、HI、難燃、特殊の各グレードとも「19円/kg以上」。

 今年4月以降、主原料のナフサ・ベンゼン価格が上昇、スチレンモノマー価格も高騰している。同社は、コスト低減に取り組んでいるものの、原燃料価格のコスト増は自助努力の範疇を超えていることから、安定供給と事業継続を図るため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

東ソー PPS樹脂値上げ、固定費・物流コストが上昇

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2024年6月6日

 東ソーは5日、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂「サスティール」全グレードを6月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「40円/kg以上」。

 同社はこれまでPPS樹脂の品質向上や安定供給、コスト削減に努めてきたが、種々の物価高騰を背景とした固定費、物流コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えている。こうした状況下、今後の安定供給維持のためには採算是正が必要との判断から、価格改定の実施を決定した。

大洋塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、「17円/kg以上」

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2024年6月6日

 大洋塩ビは5日、塩化ビニル樹脂を7月1日納入分から「17円/kg以上」値上げすると発表した。

 同社はこれまで日本国内の顧客に安定的な供給を果たすため、生産設備・人員の合理化などあらゆる施策を講じてきた。 しかしながら昨今の生産設備の修繕・維持費および物流費の高騰、原料価格・用役費の高止まりなどのコスト構造の未曽有の変化により、収益は、自助努力だけでは操業継続に支障をきたしかねない危機的な状況にある。

 こうした中、今後も国内での安定供給を継続するため、価格改定の実施を決定した。

 

サンディック OPS値上げ、生産維持コストが増大

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2024年6月5日

 サンディックは4日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サンディックシート」について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 現在、物流費、労務費、資材価格が高騰するなど生産維持コストが増大しており、事業運営に甚大な影響を与えている。同社は、継続して徹底した合理化に努めているものの、これらのコスト上昇を自助努力で吸収することは極めて困難なことから、今後の製品の安定供給を維持するため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

信越化学工業 塩化ビニル樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2024年6月4日

 信越化学工業は31日、塩化ビニル樹脂について、国内向け販売価格を7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 原材料価格は円安の影響によって高値圏で推移している。また、労務費や資材価格などの上昇に伴い、安全・安定操業と品質の維持を継続するための設備メンテナンス費用の上昇も続いている。さらに輸送費、物流資材費、委託作業費などのコストも上昇している。同社は、継続的にあらゆるコスト低減に努めているものの、今後の安定供給を維持するために、価格改定が避けられないと判断した。

PSジャパン ポリスチレン値上げ、原料コストが大幅増

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2024年6月4日

 PSジャパンは3日、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」全グレードについて、7月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との価格改定交渉に入ったと発表した。改定幅は「キロ19円以上」。

 ポリスチレンの主原料であるナフサおよびベンゼンの価格が上昇しており、同社の原料コストを大幅に押し上げている状況にある。こうしたコスト上昇を、全て自助努力で吸収することは極めて困難なことから、今回、価格改定の実施を決めた。