JNCは20日、酢酸を11月1日出荷分から「50円/kg以上」値上げすると発表した。
酢酸については、原料費の高騰が続き製品コストが大幅に上昇している。また、海外市況も高騰する中、安定供給継続のためには価格改定が避けられないと判断した。
2021年10月21日
2021年10月20日
帝人は19日、ポリカーボネート(PC)樹脂の国内外価格について11月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、PC樹脂「パンライト」リン系難燃グレードが、国内「10円/kg以上」海外「100USドル/t以上」、PC系アロイ樹脂「マルチロン」リン系難燃グレードが、国内「30円/kg以上」海外「300USドル/t以上」となっている。
PC樹脂に難燃性を付与する副資材の一種であるリン系難燃剤の粗原料は、その多くが中国で生産されている。しかし、同国における電力使用制限措置によって大幅に減産されており、需給のひっ迫状況から価格が急騰している。また、石油価格の高騰に伴い、PC樹脂の主原料であるビスフェノールAの価格は高止まりの状況が続いている。
同社は、これらのコスト上昇が合理化努力で吸収し得る範囲を超えていることから、販売価格の改定を決定した。
2021年10月19日
2021年10月19日
2021年10月18日
2021年10月18日
2021年10月15日
2021年10月15日
JNCは14日、オキソ誘導品について11月1日出荷分から値上げすると発表した。
対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、オクチル酸、酢酸イソブチルで、改定幅は「15円/kg以上」となっている。
第4四半期(10―12月期)の国産ナフサの基準価格は、6万円/klに迫る勢いで上昇しており、自助努力によるコスト上昇の吸収は極めて困難な状況にある。加えて、海外市況の高騰が続く中、市況の内外格差が激しくなっている。こうした状況を踏まえて、同社は安定供給体制を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。
2021年10月15日
信越化学工業は14日、カセイソーダの国内向け販売価格について、11月15日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg」。
昨今の燃料価格の急騰による電力価格や物流費の上昇に加え、製造設備の修繕および更新費用の増加により、国内カセイソーダ事業の採算が急激に悪化している。
一方、海外では、年初来北米で発生した大寒波、洪水、ハリケーンなどの自然災害や、直近で発生した中国の燃料不足や環境規制に伴う電力抑制の影響を受け、カセイソーダの供給量が急激に落ち込んでいる。この結果、海外市況は急騰し、アジアにおけるスポット価格はこの半年間で「300ドル/t以上」の上げ幅をつけ、国内価格との乖離が鮮明になってきている。
こうした中、同社は、あらゆるコスト低減に努めているものの、自社努力だけでは現状の価格水準で採算を確保することは困難な状況にあることから、今回の値上げを決定した。
2021年10月14日