住友化学 MMAモノマー値上げ、原料コストが上昇

,

2024年7月1日

 住友化学は28日、MMA(メタクリル酸メチル)モノマーについて、7月1日出荷分から値上げするべく需要家との交渉に入ると発表した。改定幅は「23円/kg」。

 主原料であるナフサを含む原料価格が上昇している。同社は、こうした大幅な原料コストの増加を、自助努力だけで吸収することは困難なことから、安全供給を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

 

KHネオケム PM系製品値上げ、7月8日納入分から

2024年7月1日

 KHネオケムは28日、PM系製品について、7月8日納入分より価格改定すると発表した。対象製品は「PM(‐P)」(プロピレングリコールモノメチルエーテル)と「PMA(‐P)」(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)で、値上げ幅は荷姿品が「50円/kg以上」、ローリーとISOコンテナが「40円/kg以上」となっている。

 原燃料価格および鋼材価格・物流保管費などが上昇している。同社は、製品の安定した供給体制を維持するため、値上げの実施を決定した。

クラレ MMAの生産能力を半減、2025年7月から

, , ,

2024年6月28日

 クラレは27日、メタクリル事業においてメタクリル酸メチル(MMA)プラントの生産能力を最適化することを決定したと発表した。MMAは生産能力(年産6万7000t)を半減するとともに外部販売を停止し、川下製品は硫安およびメタクリル樹脂成形材料の生産能力を縮小する。実施時期は、2025年7月からを予定している。なお、メタクリル酸(MAA)およびメタクリル樹脂シートに変更はない。

 同社は1959年より新潟事業所でMMAや、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

サンディック OPSを値上げ、PS価格上昇に対応

,

2024年6月28日

 サンディックは27日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サンディックシート」について、7月22日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「20円/kg以上」。

 当該製品の主原料であるPS樹脂は、ナフサ、ベンゼンの高騰により各社から価格改定が打ち出されている。同社は、引き続き合理化に努めているものの、これらのコスト上昇を自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあることから、値上げせざるを得ないと判断した。

クラレ 人工皮革「クラリーノ」値上げ、7月1日から

,

2024年6月25日

 クラレは24日、人工皮革「クラリーノ」について、7月1日出荷分より価格改定すると発表した。対象製品は人工皮革「クラリーノ」の国内向け製品で、改定幅は「10%のアップ」。

 主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、自助努力によるコスト吸収の範囲を超える状況にあり、安定供給を維持するために価格改定を実施することにした。

KHネオケム 酢酸ブチル3製品値上げ、7月1日から

,

2024年6月24日

 KHネオケムは21日、酢酸ブチル3製品について、7月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品は、酢酸ブチル、酢酸ブチル‐P、酢酸ブチル‐Sで、改定幅は「30円/kg以上」。

 原燃料価格と製品市況が上昇する中、製品の安定した供給体制を維持していくため、価格改定に踏み切らざるを得ないと判断した。

ジェイ・プラス ポリエステル系可塑剤を値上げ

,

2024年6月20日

 ジェイ・プラスは18日、ポリエステル系可塑剤を6月25日以降納入分から値上げすると発表した。改定幅は「57円/kg以上」。

 対象製品については、原油などの上昇や円安の進行により、原材料費が高騰している。加えて、原材料および可塑剤製造設備の老朽化に伴う修繕費をはじめ、人件費や用役費、輸送費も上昇が続く。こうしたコストの上昇は同社の自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、今後とも安定的な供給を維持していくためには、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東ソー ペースト塩ビ樹脂を値上げ、コスト増で来月から

,

2024年6月20日

 東ソーは19日、ペースト塩ビ樹脂全品種を7月16日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「17円/kg以上」。

 同社はこれまで、徹底したコスト削減と製品の安定供給に努めてきたが、昨今、プラントの維持・メンテナンス費用および物流費は上昇を続け、原燃料価格も高止まりしており、自助努力のみでは吸収しきれない水準となっている。こうした状況下、今後の事業と安定供給継続のため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

三菱エンプラ PC樹脂値上げ、各種コストが上昇

,

2024年6月20日

 三菱エンジニアリングプラスチックスは20日、ポリカーボネート(PC)樹脂「ユーピロン」、「ノバレックス」の全商品について、7月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は国内向けのみ「40円/kg以上」。

 原燃料の基礎となる原油や天然ガスは高止まりの様相を呈しており、工場稼働も採算面で厳しい状況に直面する。PC樹脂の主原料であるビスフェノールAは、数年前の高騰からは相場が落ち着いているものの、急激な円安がコスト上昇要因となり、副原料も円安で調達コストが上がっている。化学業界における日本生産の構造的なマイナス要因も加わり、苦しい事業運営を強いられている。

 同社は、継続的なコスト削減に努めてきたものの、自助の合理化努力で吸収できる範囲を超えていることから、価格改定せざるを得ないと判断した。