旭化成 合成ゴム値上げ、「45円/kg以上」で実施

,

2024年5月20日

 旭化成は17日、合成ゴム製品のBRとSBR(油展・非油展)を6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は「ジエン」「タフデン」「アサプレン」で、改定幅はいずれも「45円/kg以上」となる。

 昨今の原油価格高騰や円安に伴う用役、副原料コストの高止まりに加えて、世界的なインフレによる修繕費、人件費、物流費などが急騰している。こうした状況下、自助努力のみではこれらのコストの上昇分を吸収することが困難なことから、価格改定せざるを得ないと判断した。

レゾナック エマルジョン製品値上げ、コスト上昇に対応

,

2024年5月14日

 レゾナックはこのほど、接着剤、粘着剤、塗料、繊維、紙加工など様々な用途に利用されるエマルジョングループ製品について、6月1日出荷分より値上げすると発表した。対象製品は「ポリゾール」、「ビニロール」、「コーガム」、「ポリフィックス」で、改定幅は「15%以上」。

 昨今、同事業を取り巻く環境は、原燃料費や物流費、人件費、設備維持費のコスト上昇により非常に厳しい状況にある。同社はこれまで、価格改定ならびに製造や物流の合理化によるコストダウンに努めてきたが、これら外部環境の変動によるコストの上昇は、自助努力のみでの対応が困難であることから、今後も安定供給体制を維持するため、値上げせざるを得ないと判断した。

UBE ナイロン樹脂製品を値上げ、事業収益を改善

,

2024年5月7日

 UBEは26日、ナイロン樹脂製品について、5月7日出荷分から値上げすることを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。対象製品と改定幅は、ナイロン6、ナイロン66が「50円/kg」、ナイロン12が「100円/kg」。

 同製品の値上げは2022年9月以来となる。物流費が上昇していることに加え、労務費や補修費なども上昇している。同社は、これらのコスト上昇分を製品価格に転嫁し、事業収益の改善を図るため、値上げに踏み切った。

AGC、国内建築用ガラスの物流関連費と輸送条件を改定

, , ,

2024年4月25日

 AGCはこのほど、国内建築用ガラスの物流関連費および輸送条件について、8月1日納品分より改定すると発表した。具体的な内容については、顧客ごとに案内する。

 同社グループの国内建築用ガラス事業では、働き方改革関連法の改正による、物流関連費の大幅な上昇への対応や輸送能力の確保が課題となっている。同社グループはこれまで、積載効率や輸送効率の改善など、各種取り組みを実施してきたが、コスト上昇を吸収できない状況にある。

 こうした事業環境を慎重に検討した結果、現在の物流関連費を含む受注出荷条件や製品価格体系では、顧客への安定的な製品の供給が困難と判断し、今回の改定に至った。

DICグラフィックス インキ・接着剤・塗料など値上げ

, , , , ,

2024年4月25日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは24日、パッケージ印刷向けのグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などの塗料やインキ製品について、5月20日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、グラビア・フレキソインキが「50円/kg以上」、接着剤が「30円/kg以上」、製缶用塗料が「50円/kg以上」、金属インキが「70円/kg以上」。なお、大幅に原料価格が上昇している一部製品は改定幅が異なる。

 同社は昨年、当該製品の値上げを行ったが、その後も酸化チタンとはじめとする対象製品の主原料は、粗原料、副資材、製造コストの増加や採算是正を理由とした価格の上昇が続く。加えて、「2024年問題」に伴う物流コストの増加など、今後の事業継続への圧迫要因が発生している。

 同社は、様々なコスト削減施策を講じ自助努力による吸収を進めてきたが、これらのコスト増加分を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、価格改定が避けられないと判断した。

 

東ソー クロロプレンゴムを値上げ、コスト上昇に対応

,

2024年4月24日

 東ソーは23日、クロロプレンゴム「スカイプレン」全品種について、5月20日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、硫黄変性グレードが「57円/kg以上」、その他グレードが「47円/kg以上」。

 様々な物価の高騰を背景に、諸原料価格および固定費の増加、物流コストが上昇している。同社は、コストの低減・省力化・物流の効率化などのあらゆる施策を実施してきたが、こうしたコスト上昇は努力の限界を大幅に超えていることから、今後の事業継続および国内での安定供給維持のため、今回、価格改定せざるを得ないと判断した。