東ソー ポリウレタン原料MDI値上げ、高コスト是正

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2024年6月11日

 東ソーは10日、ポリウレタン原料のジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類全製品について、今月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「45円/kg以上」。

 昨今、物流費、業務委託を含む人件費、原材料費、エネルギーコストなどが上昇している。加えて、設備の維持・保全にかかる調達・工事関連費用も増え続けており、事業収益を大きく圧迫している。こうした環境下、同社は、製品の安定生産・安定販売を維持するためにも、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

東洋スチレン ポリスチレン樹脂値上げ、原料価格が上昇

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2024年6月10日

 東洋スチレンは7日、ポリスチレン樹脂「トーヨースチロール」について、7月1日納入分から値上げすることとし、各需要家との交渉に入ったと発表した。改定幅は、GP、HI、難燃、特殊の各グレードとも「19円/kg以上」。

 今年4月以降、主原料のナフサ・ベンゼン価格が上昇、スチレンモノマー価格も高騰している。同社は、コスト低減に取り組んでいるものの、原燃料価格のコスト増は自助努力の範疇を超えていることから、安定供給と事業継続を図るため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

東ソー PPS樹脂値上げ、固定費・物流コストが上昇

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2024年6月6日

 東ソーは5日、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂「サスティール」全グレードを6月17日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「40円/kg以上」。

 同社はこれまでPPS樹脂の品質向上や安定供給、コスト削減に努めてきたが、種々の物価高騰を背景とした固定費、物流コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を超えている。こうした状況下、今後の安定供給維持のためには採算是正が必要との判断から、価格改定の実施を決定した。

大洋塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、「17円/kg以上」

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2024年6月6日

 大洋塩ビは5日、塩化ビニル樹脂を7月1日納入分から「17円/kg以上」値上げすると発表した。

 同社はこれまで日本国内の顧客に安定的な供給を果たすため、生産設備・人員の合理化などあらゆる施策を講じてきた。 しかしながら昨今の生産設備の修繕・維持費および物流費の高騰、原料価格・用役費の高止まりなどのコスト構造の未曽有の変化により、収益は、自助努力だけでは操業継続に支障をきたしかねない危機的な状況にある。

 こうした中、今後も国内での安定供給を継続するため、価格改定の実施を決定した。

 

サンディック OPS値上げ、生産維持コストが増大

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2024年6月5日

 サンディックは4日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サンディックシート」について、7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 現在、物流費、労務費、資材価格が高騰するなど生産維持コストが増大しており、事業運営に甚大な影響を与えている。同社は、継続して徹底した合理化に努めているものの、これらのコスト上昇を自助努力で吸収することは極めて困難なことから、今後の製品の安定供給を維持するため、価格改定せざるを得ないと判断した。

 

信越化学工業 塩化ビニル樹脂を値上げ、コスト上昇に対応

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2024年6月4日

 信越化学工業は31日、塩化ビニル樹脂について、国内向け販売価格を7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 原材料価格は円安の影響によって高値圏で推移している。また、労務費や資材価格などの上昇に伴い、安全・安定操業と品質の維持を継続するための設備メンテナンス費用の上昇も続いている。さらに輸送費、物流資材費、委託作業費などのコストも上昇している。同社は、継続的にあらゆるコスト低減に努めているものの、今後の安定供給を維持するために、価格改定が避けられないと判断した。

PSジャパン ポリスチレン値上げ、原料コストが大幅増

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2024年6月4日

 PSジャパンは3日、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」全グレードについて、7月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との価格改定交渉に入ったと発表した。改定幅は「キロ19円以上」。

 ポリスチレンの主原料であるナフサおよびベンゼンの価格が上昇しており、同社の原料コストを大幅に押し上げている状況にある。こうしたコスト上昇を、全て自助努力で吸収することは極めて困難なことから、今回、価格改定の実施を決めた。

ユニチカ 産業資材用合成繊維を値上げ、7月から実施

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2024年6月3日

 ユニチカは31日、ポリエステルおよびナイロン製の産業資材用合成繊維(長繊維・短繊維)を7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリエステルおよびナイロン短繊維が「20%程度」、ポリエステル高強力糸は「200円/kg」、ポリエステルおよびナイロン モノフィラメントは「20~40%」。

 原油価格の上昇による合繊原料の高騰だけでなく、エネルギー、物流、副資材、操業維持のためのコスト上昇に対し、同社は様々な合理化策を推進し、企業努力によるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料価格や諸経費の高騰は自助努力のみで対応できる範囲を大きく超えている。こうした状況下、現在の価格体系では顧客への商品やサービスの提供は困難であることから、価格改定が必要と判断した。

三菱ケミカルグループ OPS値上げ、資材価格など高騰

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2024年5月31日

 三菱ケミカルグループは30日、二軸延伸ポリスチレンシート(OPS)「サントクリア」と「ソフトクリア」を7月1日納品分から値上げすると発表した。改定幅はともに「15円/kg以上」。

 当該事業については、労務費、物流費および資材価格高騰を背景とした生産設備維持費の上昇などが収益を大きく圧迫している。同社グループは継続的なコスト削減に努めてきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、値上げを決めた。