旭化成 硝酸を値上げ、国内での安定供給維持を図る

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2021年6月21日

 旭化成は18日、硝酸を7月1日出荷分から「10/kg円」値上げすると発表した。ここ数年で国内の環境が大きく変化しており、特に供給面では事業の撤退、能力縮小などが相次ぎ、需給のひっ迫感が非常に強まっている。また、硝酸の主原料であるアンモニア価格は旺盛な需要を背景に大幅に上昇しており、加えて物流費用や設備の維持更新費などのコストも増加。国内で事業を継続していくためのコストが大幅に上昇している。

 こうした環境下、同社は徹底した合理化や効率化に懸命に取り組んできたが、自助努力の範囲を大きく超える状況にあることから、今後、国内で安定供給を維持するためには今回の価格改定が不可避と判断した。

旭化成 PE全製品を値上げ、ナフサ高・コスト高に対応

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2021年6月21日

 旭化成は18日、ポリエチレン(PE)製品を7月1日出荷分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。対象製品は、「サンテック-LD」「サンテック-HD」「サンテック-EVA」と「クレオレックス」。

 同4製品については、4月1日からの「20円/kg以上」の値上げを打ち出したが、今年第3四半期(7-9月期)以降のさらなるナフサ価格上昇が予想されている。同社はコストダウンに取り組んできたものの、自助努力によるコスト吸収が極めて困難なことから、再度、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル 無水マレイン酸を値上げ、採算是正を図る

2021年6月18日

 三菱ケミカルは17日、無水マレイン酸について、7月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始すると発表した。改定幅は「30円/kg」。

 昨今の無水マレイン酸および誘導品の堅調な需要により、国内の需給バランスがタイト化している。また、製造設備の維持費や物流費なども高騰している。こうした状況の中、同社は、採算是正と安定供給維持のため、同製品を値上げせざるを得ないと判断した。

KHネオケム 酢酸エチルを値上げ、安定供給体制を維持

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2021年6月17日

 KHネオケムは16日、酢酸エチルについて6月21日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、「酢酸エチル-N」「酢酸エチル-T」とも、「15円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇を背景に原料価格が上昇し、また当該製品の海外市況も高騰している。同社は、安定供給を維持・確保するため今回、値上げせざるを得ないと判断した。

昭和電工 塩素化ポリエチレンを値上げ、採算是正を図る

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2021年6月14日

 昭和電工は11日、塩素化ポリエチレン「エラスレン」について、国内販売価格を7月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、粉末が「25円/kg以上」、シートが「35円/kg以上」。

 昨今の原燃料高を背景とした主原料、各種ユーティリティの高騰、安定生産のための設備維持や環境対応の投資、物流費などの諸経費が上昇している。同社はこれまで物流や生産の合理化などによるコストダウンに努めてきたが、自助努力の限界を超える状況にあることから、今後も両製品の安定供給を維持するためには、値上げせざるを得ないと判断した。

 「エラスレン」は、ポリエチレン(PE)の分子構造に含まれる水素の一部が塩素に置き換わることでPEの結晶性が崩れ、柔軟な特性をもつポリマー。難燃・耐油・耐候性があり、自動車用ホース・電線被覆材の原料や、樹脂の改質材(難燃性、耐衝撃性付与)として利用されている。

三菱ケミカル 7月1日から酸化エチレンなどを値上げ

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2021年6月14日

 三菱ケミカルは11日、酸化エチレンおよび同誘導品について、7月1日納入分から値上げすることを決定し、需要家との交渉を開始すると発表した。対象製品と改定幅は、酸化エチレンが「10円/kg以上」、誘導品のモノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレンカーボネートが「20円/kg以上」となっている。

 当該製品に関わる製造設備修繕費などの固定費増加、物流費の上昇に加え、原料であるエチレンのコストも上昇している。同社は、これらのコスト上昇を合理化などの自助努力のみで吸収することは困難なことから、今後の安定供給のために値上げせざるを得ないと判断した。

日本ポリプロ ポリプロピレンを値上げ、15円/kg以上

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2021年6月11日

 日本ポリプロは10日、ポリプロピレン全製品を7月1日納入分から値上げする、と発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 同社は今年に入り、2月1日納入分から「10円/kg以上」、3月15日納入分から「10円/kg円以上」の値上げを実施。しかし、新型コロナウイルスワクチン接種の進展から世界経済はコロナ禍から回復しつつあり、原油の需要は拡大観測が高まる一方、増産ペースは緩やかで、原油価格が大きく上昇している。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況を背景に、5万1000円/klを超える水準まで上昇することが見込まれ、また諸費用も増加している。

 こうした厳しい経済環境の下、同社は徹底したコスト削減に努めているが、今回の原料コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であり、値上げせざるを得ないと判断した。なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超えて上昇する場合には、改定幅を変更する可能性もあるとしている。

 

日本ポリエチレン PE全製品を値上げ、ナフサ高に対応

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2021年6月11日

 日本ポリエチレンは10日、ポリエチレン(PE)全製品を7月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 同社は今年に入り、2月1日納入分から「15円/kg以上」、3月15日納入分から「15円/kg以上」の値上げを実施。しかし、世界経済はコロナ禍から回復しつつあり、原油需要の拡大観測が高まる一方、増産ペースは緩やかで、原油価格が大きく上昇している。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給状況を背景に、5万1000円/klを超える水準まで上昇することが見込まれ、さらにユーティリティや副資材といった諸費用も増加している。

 こうした厳しい経済環境の下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたが、コストの上昇を自助努力のみで吸収することは困難であり、値上げせざるを得ないと判断した。

クラレ PVBフィルムなど2製品、来月1日から値上げ

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2021年6月10日

 クラレは9日、ポリビニルブチラール(PVB)フィルム「トロシフォル」とアイオノマーシート「セントリグラス」について、7月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅はいずれも「0.30USドル/sqm以上」(厚み0.76mm/30ミル換算)。

 対象製品の主要原材料や物流費用など含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えてきている。こうした中、安定供給を維持するために価格改定を実施する。なお二製品については、5月からの値上げも打ち出していた。

クラレ PVB樹脂を値上げ、安定供給の維持図る

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2021年6月10日

 クラレは9日、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂「モビタール」について、7月1日出荷分からグローバルで値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「50円/kg以上」、アジアパシフィック、北中南米、中東・アフリカ向けが「500USドル/t以上」、欧州向けが「400ユーロ/t以上」となっている。

 対象製品の主要原材料や物流費用などを含めたコストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収の範囲を超えていることから、安定供給を維持するために今回、価格改定の実施を決めた。