三菱ケミカル 中国社に人工光太陽光併用型植物工場を納入

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2020年1月17日

光明食品集団の植物工場
光明食品集団の植物工場

 三菱ケミカルは16日、中国・光明食品集団との間で、中国初となるキュウリの栽培システムを含む、中国最大規模の人工光太陽光併用型野菜栽培システム(植物工場)の納入について合意したと発表した。

 子会社の三菱ケミカルアグリドリームが開発した植物工場を、同社の中国子会社である無錫菱陽生態農業設施科技が納入する。今回納入する植物工場は、育苗までを人工光で行い、それ以降は太陽光を利用して効率的に生産を行う併用型。特長として、通年での収穫が可能であること、節水型であること、肥料の適切な使用が可能となることなどが挙げられる。

 光明食品は、農水産品生産から食品加工、物流、リテール販売に至る食品のバリューチェーンを構築しており、中国有数の食品ブランドを数多く保有。2017年から三菱ケミカルの葉菜類栽培システム(栽培面積8000㎡)を導入して葉物野菜を生産しており、今回は第2期工事として、葉菜類の生産量拡大(栽培面積8640㎡×2棟を新設)に加え、果菜類の栽培システム(トマト、イチゴ、キュウリ、栽培面積は各2300㎡)を導入する計画で、今夏の稼働を目指している。

 近年、中国市場では、より新鮮でおいしく、さらには安心・安全な食材への関心が急速に高まりを見せている。また、食肉の消費量が年々増加するに伴い、副菜として生野菜のサラダを食べる習慣が浸透し始めるなど、消費者の中で高付加価値のあるプレミアム野菜の購入意欲が高まりつつあり、三菱ケミカルは戦略的市場と位置づけている。

 同社今後も、投資や提携などを通じて成長著しいアジア市場の需要を取り込み、積極的に植物工場事業を展開していく考えだ。

三菱ケミカル アルミ樹脂複合板が欧州防火規格「A1」取得

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2020年1月15日

 三菱ケミカルは14日、アルミ樹脂複合板「ALPOLIC(アルポリック)」が、各地域や国ごとに異なる建築材料の防火規格の中でも最も厳しいとされる規格の1つである欧州の「Euroclass A1」に、アルミ樹脂複合板として世界で初めて合格したと発表した。

 近年、各国で防火規制が強化される中、今後豪州では「アルポリック NC」、欧州を含む他の地域では「アルポリック A1」の名称で積極的に販売活動を行い、アルミ単板などの他素材からの置き換え含め、防火対応不燃グレードとして市場からの需要に応えていく。

 同社の「アルポリック」シリーズは、芯材の両面にアルミニウム板などを貼り合わせて一体化した3層構造の複合板で、優れた意匠性・平面性や加工・施工時の取り扱いの良さから、建材をはじめ産業資材や広告看板用途材料として世界100カ国以上で広く使用されている。

 同社は今後、欧州をはじめ世界各国の設計事務所などへ積極的に「アルポリック A1」と「アルポリック NC」を展開するとともに、市場や顧客のさらなるニーズに対応するため、「アルポリック」製品の開発を進めていく考えだ。

【新年特集】三菱ケミカル代表取締役社長  和賀昌之氏

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2020年1月9日

KAITEKI実現、社会課題解決は化学会社の責務

━2019年を振り返って、どんな年でしたか。

三菱ケミ 和賀社長01 和賀 世界経済を左右する問題が解決しないまま過ぎ去った1年だった。欧州でのブレグジットや米中の貿易問題による混乱が予想される中で2019年が始まったが、問題解決への大きな進展が見られず、これに加えて、中東情勢はさらに混迷し、悪化した日韓関係は改善の糸口もつかめないままであった。

 経済学的に見れば、国際分業を進展させる中で、関税を撤廃し自由貿易を進めれば、お互いに利益があるはずだが、その推進役であった米国が保護主義に走った。

 しかし日本をはじめ世界経済が停滞する中、米国はいまのところ経済的な失速はみせていない。国際分業と自由貿易により全体の富・利益が増大するという前提に立った各国の協調が、試されている状況と言えるのではないか。

━今後の見通しについて。

 和賀 市況やモノの動きから判断し、当初は昨年の2月を底に年末にかけて緩やかに景気が回復してくるだろうと考えていたが、予想以上にそのスピードが遅い感じがある。

 ただ、指標で見れば改善傾向にあることは確かだろう。MMA(メタクリル酸メチル)モノマーの市況が底を打って反転しつつあることに加え、半導体材料の過剰在庫も減少するなど市場に好転の兆しが出てきた。

━自動車はいかがでしょうか。

 和賀 中国の排ガス規制強化に伴い、非対応車の在庫が大量に発生したことで

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《化学企業トップ年頭所感》三菱ケミカル 和賀昌之社長

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2020年1月8日

 昨年は、吉野博士のノーベル化学賞受賞、量子コンピューティングの革新的な成果報告といった次世代を切り開くイノベーションに注目が集まった一方で、ブレグジットや米中貿易摩擦、中東や北朝鮮の問題に加えて日韓関係の悪化などもあり、世界経済の諸問題はほとんど改善されることなく先行きが不透明なまま継続した1年だった。

 AIやIoT、再生医療などの科学技術は想像を絶するスピードで進化し続けており、他方で気候変動、資源の枯渇、廃プラスチック問題などの諸課題への対応も不可欠となっている。私たちを取り巻く事業環境は硬直と変化の複雑な模様を織りなしているが、人・社会・地球が抱える様々な課題に正面から向き合い、世の中に必要とされる素材を提供し、社会に貢献し続けるという三菱ケミカルグループの信念は変わっていない。

 着実に成長し続けるため、安全第一とコンプライアンスの徹底を基盤とし、変化し続ける外部要因に対応することに加えて、内包する問題を解決し、私たちの強みを生かした体制を構築していくことが喫緊の課題である。

 現在当社グループでは、「安全・安定操業」「収益力の強化」「真のグローバル化」および「営業改革」を推進する、様々な施策に取り組んでいる。これら各施策を独立したものではなく、一連のパッケージとして実施することで当社グループの持続的な成長にさらに大きな効果があると理解いただき、積極的な協力をお願いしたい。

 昨年は、成長戦略推進のために事業売却や買収によるポートフォリオ最適化を進めつつ、複数の設備投資を決断して収益力の強化を図った。6月には「三菱ケミカルは決めました」と題した30の宣言を発信し、多様な人材が生き生きと活力高く働ける現場・会社を従業員のみなさんと作り上げていくための方向性を明確にした。

 各宣言については、事業所のトイレ改革「爽快プロジェクト」や、危険な作業と重負荷作業を削減する「心身に負担の大きい作業削減プロジェクト」など、具体的な投資も進めており、テレワークの推進などではすでに大きな実績が上がっている。「営業改革」については、昨年4月に設置した営業改革推進室による検討を踏まえ、これまでの営業の在り方を見直し、よりきめ細やかな顧客対応を実現しうる体制を構築するための具体的な取り組みを本年より進めていく。

三菱ケミカル 建築・建材関連事業を統合、MCITに集約

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2019年12月25日

 三菱ケミカルは24日、同社の機能成形複合材事業とアクリルシート(アクリライト)国内事業、同事業での一部生産を担うグループ会社のアルポリックと菱琵テクノを、来年4月1日付でグループ会社の三菱ケミカルインフラテック(MCIT)に統合すると発表した。

 同社グループの建築・建材関連事業の強化が目的。機能成形複合材事業では、アルミ樹脂複合板や樹脂フィルム積層鋼板、工業用プレート、採光建材、ウレタン、雨どいなどを扱っている。

 グループ内で、それぞれがこれまでに培った素材開発力や、樹脂成形・複合化技術などを相互活用することによりシナジーを創出し、材料から成形加工品に至るまで、建築資材に関するソリューションのワンストップサービス化を推進することで、さらなる事業の拡大を図る。

三菱ケミカル グッドキャリア企業アワード2019のイノベーション賞を受賞

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2019年12月3日

 三菱ケミカルはこのほど、従業員の自律的なキャリア形成支援について模範となる企業として、「グッドキャリア企業アワード2019」のイノベーション賞を受賞したと発表した。

三菱ケミカル 授賞式の様子 (左端)竹内昌子人事部キャリアサポート室長  
三菱ケミカル 授賞式の様子 (左端)竹内昌子人事部キャリアサポート室長

「グッドキャリア企業アワード」は、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取り組みを行い、その成果が認められる企業を表彰するもの。その理念や取り組み内容などを広く発信することで、キャリア形成支援の重要性を普及・定着させることを目的に厚生労働省が実施している。

 同社は、会社の持続的な成長を支えるのは、社会の変化を捉え自ら成長し続ける従業員一人ひとりであると考え、「自律的キャリア形成」に取り組んでいる。

 また、従業員の自律的な成長を目的としたキャリアデザイン面談を目標管理面談とは別に年1回実施している。今回は、全社員のキャリアデザイン面談の実施、さまざまキャリア形成支援への取り組みが評価された。

 同社は今後も、従業員一人ひとりの能力が最大限発揮されるよう、この取り組みを継続的に推進し、企業としての成長を図っていく。

三菱ケミカル 米社のTPU事業買収、機能性樹脂を強化

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2019年11月27日

 三菱ケミカルは26日、米AdvanSource Biomaterials社(マサチューセッツ州:ASB社)のウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)事業を買収することを決定したと発表した。米国で機能性樹脂事業を展開する三菱ケミカルのグループ会社、Mitsubishi Chemical Performance Polymersを通じて、来年1月をめどに買収を完了する予定。

 ASB社は、米国でTPU事業を展開しており、同事業の製品は、主に心臓カテーテルなどの医療器具向けに使用され、米国市場で年々シェアを高めている。売上高は昨年度の実績で約300万ドル(約3億3千万円)。

 TPUの生体適合性・抗菌性・柔軟性といった特徴は心臓カテーテルのような体内に挿入する用途に不可欠であり、医療器具向けのTPU市場は、高齢化や人体への負担軽減ニーズ、医療器具の技術革新等の背景から今後も高い成長が見込まれている。

 三菱ケミカルの機能性樹脂事業はこれまで、M&Aなどにより様々なエラストマー製品群を獲得することで、世界各地に事業を拡大してきた。今回の買収により製品ポートフォリオをさらに拡充するとともに、米国での医療器具市場の材料認証と新たな販売チャネルを活用し、既存事業の拡大も加速していく。今後も機能性樹脂事業の強化を推進し、成長市場への事業展開を積極的に行っていく考えだ。

三菱ケミカル 水関連プロジェクト、キッチンカーで全国展開

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2019年11月21日

 三菱ケミカルは20日、キッチンカー「MIZUgo」プロジェクトを開始すると発表し、自社が運営する「MIZU cafe」(原宿)で記者会見を行った。

キッチンカー『MIZUgo』をバックに、池田執行役員(右)と気象予報士の森田氏。MIZUcafe入り口にて。
キッチンカー『MIZUgo』をバックに、池田執行役員(右)と気象予報士の森田氏。MIZUcafe入り口にて。

 同社は、中空糸膜のコア技術をもち、家庭用浄水器「クリンスイ」や地下水膜ろ過システム、MBR(膜分離活性汚泥法)に活用、浄水から廃水までの水処理技術で社会に貢献してきた。そうした中、2013年には水に対する関心を高めるため、「MIZU cafe」をオープンし、水を実際に体感できる取り組みを進めている。

 今回のプロジェクトは、カフェから飛び出し、キッチンカー「MIZUgo」で全国各地に展開。そこで生活している人々との交流により、水資源の有効活用を促進する。

 環境・生活ソリューション部門アクア・分離ソリューション本部長の池田宏樹執行役員は「現在、水資源問題は地球規模で起こっている。化学メーカーとしてイノベーションの創出や技術開発は重要だが、

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三菱ケミカル 「ソアノール」関連製品を12月から値上げ

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2019年11月19日

 三菱ケミカルはこのほど、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂を12月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品は「ソアノール」特殊グレードと「G‐ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」。値上げ幅は国内が「20円/kg」、アジアパシフィックは「0.18USドル/kg」。

 同社では対象商品に関して、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけでは物流費などのコスト増加による収益性悪化を吸収することが困難な状況になっている。旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要と判断し、製品価格の改定を実施することにした。

三菱ケミカル 台湾とタイにおけるグループ会社を統合

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2019年11月14日

 三菱ケミカルは13日、台湾およびタイにあるグループ会社を、2020年4月1日をめどに統合すると発表した。

 台湾では、太洋新技、太洋化成、太洋製膜のグループ会社3社と同社台湾事務所を統合し、統合新社「台灣三菱化學」を発足。

 一方、タイでは、Mitsubishi Chemical(Thailand)、Mitsubishi Chemical Performance Polymers(Thailand)、RHOMBIC (Thailand)のグループ会社3社を統合し、統合新社「Mitsubishi Chemical(Thailand)」を立ち上げる。

 三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画に掲げるグループ会社削減方針に従い、これらのグループ会社を統合することにより、互いのノウハウやリソースを共有・集約することで事業の総合力を強化する考えだ。