三菱マテリアルと東工大 直方晶酸化スズでCO2を可視光還元

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2023年4月17日

 三菱マテリアルと東京工業大学はこのほど、CO2をCO(一酸化炭素)に還元できる光触媒として、新しい結晶構造をもつ酸化スズの合成に成功した。昨年9月に東工大に設置された「三菱マテリアル サステナビリティ革新協働研究拠点」における共同研究の一環。

水熱反応条件と結晶形

 代表的な光触媒である二酸化チタンは、

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三菱マテリアル 耐火性軽量新素材「耐火プラ」製品開発に着手 

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2022年7月22日

 三菱マテリアルはこのほど、火炎に接しても燃えず、溶け落ちにくい耐火プラスチック(樹脂)の製品開発に着手した。 

耐火プラスチック 火炎による評価

 樹脂材料は

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三菱マテリアル UV透過性が大幅向上した無機黒色顔料

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2022年1月28日

 三菱マテリアルと子会社の三菱マテリアル電子化成はこのほど、紫外線(UV)透過率が従来比で50%以上向上した無機黒色顔料を開発した。

NITRBLACK UB-2の粉末

 高性能化が進む液晶ディスプレイや光学式センサー、レンズなどの製品分野では、外部または機器内部からの余分な光を遮るために黒色の周辺材が使われている。周辺材は耐熱性が低いため、熱ではなく光で硬化する樹脂が活用されているが、

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宇部興産と三菱マテリアル セメント統合会社の商号変更を前倒し

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2021年12月27日

 宇部興産と三菱マテリアルはこのほど、セメント事業と関連事業の承継会社について、UBE三菱セメント(MUCC)への商号変更を1月1日に変更すると発表した。

 当初、2022年4月1日の変更を予定していたが、UBE三菱セメントの商号で廃棄物の処理や清掃に関する法律などの許認可取得手続きなどを進めることで、統合後の事業をより円滑に開始することができる。併せて、承継会社の資本金額の変更、MUCCのロゴなども発表した。

三菱マテリアル CO2からの炭素ナノ材料製造が採択

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2021年12月6日

 三菱マテリアルが研究開発を進めてきたカーボンリサイクルプロセスがこのほど、「二酸化炭素の化学的分解による炭素材料製造技術開発」として新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発」に採択された。

 同社は、2017年よりCO2を炭素材料にリサイクルする技術の研究開発に着手し、翌年CO2を分解して微粒子の炭素ナノ材料を回収することに成功した。同委託事業で要素技術の開発、プロセスの最適化、炭素の用途拡大、経済性検討などを行い、事業性について検討する。期間は今年度からの5年間の予定で、その後は規模を拡大した実証試験を経て、2030年頃の実用化を目指す。

 CO2の分解には、水素ガスで活性化した還元剤(粉末状の金属酸化物)を使う。活性化した還元剤とCO2を300℃程度で反応させると、CO2が分解して還元剤に炭素が付着する。その後、炭素を還元剤から分離し、微粒子の炭素ナノ材料(有価物)として回収する。これはカーボンブラック(タイヤの補強材)、電池材料(電極)、構造材料など、多様な用途への応用が期待される。使用済還元剤を再生する過程で水素が生成し、それを還元剤の活性化に使用できる。CO2の利用と水素製造を同時に実現できる画期的なプロセスだ。同技術の実用化を含め、CO2排出量の削減や炭素の有効利用を進め、脱炭素社会の構築に貢献していく考えだ。

宇部興産と三菱マテリアル 統合会社を「UBE三菱セメント」に

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2021年7月8日

 宇部興産と三菱マテリアルは7日、今年4月に両社のセメント事業およびその関連事業等を統合するための承継会社として設立した「C統合準備」社について、統合効力が発生する来年4月1日以降の商号を「UBE三菱セメント(MUCC)」にすると発表した。

 これまでの販売・物流の共同事業からセメント事業およびその関連事業全体へとさらに発展させた新たな統合会社の設立にあたり、新たな商号には、「UBE」ブランドと「三菱」ブランドの真の融合により、進化し続けるグローバルカンパニーを目指すとの思いが込められている。

 併せてMUCCの代表者について発表。社長には宇部興産 建設資材カンパニープレジデントの小山誠代表取締役専務執行役員が、代表取締役副社長には三菱マテリアル セメント事業カンパニープレジデントの平野和人執行役常務が就任する。

三菱マテリアル 工場排出のCO2回収・利用実証試験を開始

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2021年5月6日

 三菱マテリアルはこのほど、工場から排出されるCO2のCCU(二酸化炭素回収・利用)技術の実証試験を同社九州工場黒崎地区(北九州市八幡西区)で開始すると発表した。

 セメント焼成用キルンなどの高温加熱炉を使う製造プロセスから排出されるCO2を分離・回収し、水素と化学反応させてメタンなどを合成する技術の開発を進めており、7月より実証試験を開始する。今後は得られたメタンなどをセメント製造の熱エネルギーとして再利用するための技術開発にも取り組み、将来的にはメタン以外の有価物への変換を含めた幅広い用途展開に向けた技術開発を進めていく。

 同社は「脱炭素社会の構築に貢献」を掲げ、グループ全体の温室効果ガス(GHG)排出量を2030年度までに17%削減(2013年度比)、2050年までにカーボンニュートラルを目指す中長期目標を設定。それに向け、従来の省エネ対策や電化では削減が難しい、セメント焼成用キルンなどから排出されるCO2を回収・利用することで、カーボンニュートラルな熱エネルギーにより石炭などの使用量削減を図り、セメント工場からのCO2排出量の抑制を目指す。

 今回の技術開発を通じて得られた成果を同社グループに展開し、CO2排出量の削減を進めることで、脱炭素社会の構築に貢献していく考えだ。

宇部興産と三菱マテリアル セメント事業統合の承継会社を設立

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2021年4月15日

 宇部興産と三菱マテリアルは14日、昨年9月に契約締結を公表した両社のセメント事業とその関連事業などの統合について、承継会社(C統合準備株式会社)を設立したと発表した。なお、名称については、2022年4月の本統合時に変更する予定。

 代表取締役には、宇部興産代表取締役専務執行役員で建設カンパニープレジデントの小山誠氏と、三菱マテリアル執行役常務でセメント事業カンパニープレジデントの平野和人氏が就任した。

 

三菱マテリアル バイオガス発電プラントから電力供給開始

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2021年1月20日

 三菱マテリアルの連結子会社ニューエナジーふじみ野(NEFC、埼玉県ふじみ野市)が地球クラブと再生可能エネルギー電気特定卸供給に関する契約を締結し、先月から特定卸供給を開始した。

 NEFCは食品工場や小売店などの食品関連事業者から排出される食品廃棄物を処理し、得られたバイオガスで発電し、その電力をFIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)で売電している。地球クラブは再生可能エネルギーの発電と利用を一体的に推進するため、2014年に日本生活協同組合連合会が設立した子会社で、生活協同組合コープみらいをはじめとする各生活協同組合の事業所と組合員を対象に電気小売業を行っている。

 NEFCで原料となる食品廃棄物には、コープデリ生活協同組合連合会の物流センターや生活協同組合コープみらいの店舗などの関連施設から発生するものも含まれ、発電した電力は地球クラブを通じて関連施設に供給される。

 同契約締結により、食品廃棄物から作った再生可能エネルギーを食品廃棄物の排出元に供給するという循環型リサイクルシステムを構築した。食品廃棄物の計画処理量は40t/日で、発電出力は550kWだ。

 三菱マテリアルグループは「人と社会と地球のために」という企業理念の下、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとし、同事業を通じて循環型社会の構築に貢献していく考えだ。

NEFCバイオガス発電プラント全景
NEFCバイオガス発電プラント全景

 

三菱マテリアル 構造体自動設計の東大発スタートアップに出資

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2020年10月27日

 三菱マテリアルはこのほど、あらゆる構造体を自動設計する独自技術を開発・提供する東京大学発のスタートアップ企業Nature Architects(ネイチャーアーキテクツ)へ出資を行ったと発表した。なお出資はMMCイノベーション投資事業有限責任組合を通じて行った。

 ネイチャーアーキテクツは、部品軽量化のために必要な部分のみ強度をもたせたり、硬い部材に振動吸収機能を付与するなど、求められるデザインや機能に応じた最適構造を自動で設計・製造する独自設計技術「ダイレクトファンクショナルモデリング(DFM)」を開発・提供する会社。

 三菱マテリアルは、両社の協業により同社の非鉄金属などの材料特性に関する知見とネイチャーアーキテクツのDFMを掛け合わせ、新たな付加価値をもつ独自の製品・サービスを開発・提供していくことを目指す。具体的には、高度な機能と軽量が求められる航空・宇宙用途向けの新材料などの開発に取り組む考えだ。

 三菱マテリアルグループは「人と社会と地球のために」の理念の下、「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとし、非鉄金属素材と付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献するとしている。