出光興産 「東京湾環境一斉調査」に参加

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2019年8月27日

 出光興産はこのほど、「東京湾環境一斉調査」(東京湾再生推進会議モニタリング分科会)に参加し、7日に千葉県市原市、9日に東京都港区お台場で水質調査を実施した。

 「東京湾環境一斉調査」は「全国海の再生プロジェクト」の一環として、東京湾の水質状況や生息生物の環境モニタリングを通じて、汚濁メカニズムの解明や、東京湾再生への関心の醸成を目的に2008年より開始。今年で12回目を迎え、国や東京湾海域・流域河川近隣の自治体・企業・市民団体などの計138機関が参加し、一斉調査を行っている。

 同社は東京湾沿岸に立地する企業として、東京湾の生物多様性の保全に継続的に貢献することを目的に、調査主催団体の1つである「東京湾再生官民連携フォーラム」に参画。水質調査活動は千葉事業所で2013年から、お台場オフィスでは2018年から参加している。

 当日は千葉事業所内の海辺と、お台場周辺海域で、海水の水質(透明度、塩分、溶存酸素量〈DO〉など)の測定を行った。出光興産は、社会的責務である安全で安定的なエネルギー供給の実現を目指すとともに、水質調査への参加をはじめとする環境保全活動に積極的に取り組み、持続可能な生態系・生物多様性の保全に貢献していく。

出光興産 「学生フォーミュラ日本大会」に協賛

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2019年8月26日

 出光興産は23日、自動車技術会が主催する「学生フォーミュラ日本大会2019‐ものづくり・デザインコンペティション‐」(8月27~31日:静岡県小笠山総合運動公園)に協賛すると発表した。

 同社は、2015年大会から今回まで5年連続で学生フォーミュラ大会に協賛している。大会当日は社員が会場へ赴き、同社が長年培ってきた自動車・二輪車向け潤滑油技術を紹介する。また、来場者には限定ノベルティグッズの配布も行う(限定500点)。

 同大会は、学生たちのチャレンジを産学官民で支援して、自動車技術と産業の発展・振興に資する人材を育成することを目的に開催している。学生たちが企画・製作したフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを対象に、走行性能だけでなくマーケティングやコスト審査などを含め、ものづくりの厳しさや面白さを実感しながら、ものづくりの総合力を競う。

 出光興産は今後も、モータースポーツ文化の発展に貢献するとともに、事業を通じて培った技術・知見を生かした次世代育成支援の活動を行っていく。

出光興産 小学生対象に「エネルギー教室」など開催

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2019年8月23日

 出光興産は5月から8月にかけて、小学生対象の「エネルギー教室」と親子で参加できる「親子エネルギー教室」を新潟市で、「アグリバイオ サマーワークショップ」を東京都港区で開催した。

 「エネルギー教室」は次世代を担う子どもたちに、エネルギーの大切さと地球環境について理解を深めてもらい、エコ意識を定着させることを目的に2004年から開催している。

 今年は同社の新潟雪国型メガソーラー発電所で5、6、8月に計10回開催し、小学生270人と保護者23人の計293人が参加。地球温暖化の仕組みと、その解決策としての再生可能エネルギー(太陽光発電・地熱発電)を授業形式で学ぶとともに、家庭でできるエコの取り組みを、SDGs(持続可能な開発目標)の観点を交えクイズ形式で学んだ。

 参加者は「メガソーラーを初めて見てびっくり。これから部屋の電気のつけっぱなしに気をつける」(児童)、「日本の食べ残しの量が646万tと聞いて驚いた。これからは食べ物を残さないようにしたい」(児童)、「温暖化について考えるきっかけになった」(保護者)などと感想を述べていた。

 一方、7月25、26日には、同社アグリバイオ事業部によるサマーワークショップを、港区立お台場学園港陽小学校で開催し、約40人の児童が参加した。子どもたちに人と環境にやさしい農業を知る機会を提供することが目的。ワークショップでは「生物農薬」をテーマに、害虫であるアブラムシを餌とするテントウムシ(天敵製剤)や、病気から農作物を守る菌(バチルス菌)の観察を行った。

 参加した児童は興味津々に顕微鏡をのぞいたり、虫に触れたりして取り組んでいた。同社は今後も子どもたちの明るい未来のために、エネルギー・地球環境について学ぶ場を提供していくという。

出光興産 「こども参観日&SDGsワークショップ」を初開催

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2019年8月22日

 出光興産は今月8日、9日に本社オフィスで、小学生の子どもを対象とした、親の職場見学と社会の課題(SDGs)を学ぶ「こども参観日&SDGsワークショップ」を初めて実施した。

 仕事と家庭を両立する社員が男女ともに増えている中、親子のコミュニケーション促進と、職場の子育て世代への理解を深める機会の創出が目的。

 参加した子どもたちは、自分の親の職場を訪問し、上司や同僚と名刺交換を行い、事前に用意してきた「会社の人たちに聞いてみたいこと」を質問。その後、木藤俊一社長に面会して名刺交換を行い、多くの質問を行った。

 また、持続可能な開発目標(SDGs)に基づいたワークショップでは、石油から生まれるプラチスックや紙資源のゴミ分別体験などを通じ、環境に与える影響やリサイクルの重要性を学んだ。

 参加者からは「いつもと違い、とても真剣に働いていて、お父さんはすごく頑張っているなと思った」(5年生)、「子どもに自分の会社と仕事を説明する良い機会になった」(保護者)など、職場の同僚からは「日頃お子さんの話を聞いているが、顔を知り、言葉を交わしたことで、同僚の家族を身近に感じられた」などの感想が寄せられた。

 また、木藤社長は「皆、緊張しながらもきちんと名刺交換し、好奇心旺盛に鋭い質問をしてくる姿に驚かされた。親が実際に働く姿を子どもたちに見てもらうことは、子どもたちだけでなく、親や職場にとっても良い刺激となった」とコメントした。

 同社ではダイバーシティ&インクルーシブネスを基に、今後も定期的にこのような機会を設け、次世代育成と職場での相互理解の機会創出に取り組んでいく方針だ。

出光 情報セキュリティ強化へ次世代通信システムを構築

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2019年8月21日

 出光興産はこのほど、製油所の情報セキュリティ強化を目的に、インダストリー4.0における唯一の推奨通信規格である「OPC-UA」を用いた次世代のデータ通信システムを構築した。複数の製油所・事業所からなる大規模生産システムの主要な通信方式を「OPC-UA」を用いてシステム構築する世界初の事例となる。

 製造業でのIoT活用の重要性が増す中、社会インフラを狙ったサイバー攻撃の脅威が高まっており、ウクライナでは2015年と2016年に、発電所に対するサイバー攻撃が原因と思われる大規模停電が発生した。

 このようなサイバー攻撃から製油所を守り、国内のエネルギーセキュリティを強化することを目的に、同社は北海道製油所、千葉事業所、愛知製油所、徳山事業所の4事業所のヒストリカルデータベースのほぼ全ての通信方式を、複数のベンダーのアプリケーションやOS間を、高いセキュリティで通信できる次世代の通信規格「OPC-UA」を用いるシステムへ更新した。

 「OPC-UA」への更新により、製造現場の制御システムとITシステム間のインターフェースを統一し高度な生産体制を構築できるだけではなく、従来の通信方式と比較し、外部からの不正アクセスによる悪質な攻撃の危険性を大幅に低減する。

 同社は製油所の効率化・競争力強化を目的に、IoT技術を活用した取り組みを推進。業界に先駆け製油所のリアルタイム操業マネジメントシステム「XHQ(neXt generation HeadQuarter)」を2008年に導入、今年はAIを活用した配管腐食システムの実証実験にも参加している。今後も引き続き、IoTなどの先端技術を活用した製油所の高度化とセキュリティ強化に取り組む考えだ。

出光興産 人事(9月1日)

2019年8月2日

[出光興産・人事](9月1日)▽エネルギーソリューション事業部企画担当部長兼企画課長米田豊▽流通業務部新潟石油製品輸入基地所長兼管理課長中西一則。

 

出光興産 豪鉱山跡で揚水型水力発電事業化の調査開始

2019年7月29日

 出光興産は26日、子会社である出光オーストラリアリソーシス社を通じて権益を所有する、オーストラリアのマッセルブルック石炭鉱山での揚水型水力発電事業化へ向けた調査を、同国大手電力会社のAGLエナジー社と共同で行うと発表した。同調査は再生可能エネルギーの活用推進と地域貢献を目的に、来月から実施する。

 同プロジェクトは、マッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地と隣接する丘陵地(ベルズマウンテン)の地形に着目した揚水型水力発電事業。

 同石炭鉱山の採掘跡地を下部貯水池に転用し、日中と夜間の安価な太陽光や風力などの再生エネルギー電力で、下部貯水池に溜まった水を上部貯水池に汲み上げる。

 早朝と夕方の需要帯に、水の落差を利用してタービンを回し発電することを想定しており、発電規模は250MWとなる見込み。AGLエナジー社と共同で事業化調査を進め、商業化を検討する。

 両社は今後も、再生可能エネルギーの活用を推進するとともに、日本とオーストラリアのエネルギーセキュリティに貢献するための様々な機会創出を目指す。

出光興産 日産自動車と家庭向け電力供給サービスを開始

2019年6月20日

 出光興産はこのほど、日産自動車と協業し、日産自動車の国内販売会社を通じ、家庭向け電気料金プランの提供を開始すると発表した。ガソリン車の顧客のサービスのみならず、電気自動車(EV)「日産リーフ」購入者に、家庭でリーズナブルに充電してもらうことで、より多くの顧客に快適なカーライフを提供する。

 出光興産の家庭向けの電力プランは、顧客に快適なカーライフを提供するため、カーユーザー向けの特典を備えることが特徴。今年4月には、シェルのSSで受けられるガソリン車ユーザー向けの特典に加え、EVユーザー向けの特典や、オール電化向けの電力プランを用意することで、より多くの顧客がライフスタイルに合わせて選択できるサービスの提供を開始し、好評を得ている。

 今回、日産自動車との協業により、国内販売会社でEVを購入した顧客に、購入後の充電コストについても相談できる環境を提供することで、利便性が高く効率的なEV充電環境の整備に貢献する。また、快適なカーライフを提供してきた歴史を生かし、日産自動車を購入するすべての顧客に魅力的な電力プランを提案する。

 出光興産は、今後も、幅広い再生可能エネルギーを含む自社電源を持つことで、持続可能なエネルギー供給に努めるとともに、より多くの顧客の快適なカーライフの実現に取り組んでいく。

出光興産 中国恵州に2020年稼働予定の潤滑油製造工場を新設

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2019年6月14日

 出光興産はこのほど、中国での高性能潤滑油の需要増加に対応する供給能力強化を目的に、100%出資子会社である恵州出光潤滑油を通じ、中国で2カ所目となる恵州工場を新設すると発表した。新工場は年間12万klの生産能力を有する最新鋭の工場で、2020年中の完工を目指す。新工場建設着工にあたり、5月に起工式を行った。

 世界最大の潤滑油市場である中国は、自動車産業をはじめとする各産業の発展により潤滑油需要が増加を続けており、今後も堅調な増加が見込まれる。

 出光興産は2003年、天津に天津出光潤滑油=現・出光潤滑油(中国)=を設立し、翌年に同社にとって中国初となる潤滑油工場の操業を開始した。その後、中国国内の潤滑油販売体制構築を図るため上海、広州、長春、北京、重慶に分公司を設置。

 また、2018年10月には、現地のニーズにマッチした潤滑油商品の迅速な開発を目指し、同社の開発センターを上海に開設した。今回、中国で2カ所目となる工場新設により、年々拡大する販売に対応し、安定的な供給を図る。

 同社は今後も、中国での地域密着の製造・販売体制を確立していくとともに、潤滑油のグローバルサプライヤーとして事業の強化・拡大を目指していく。

出光・宇部など CO2固定化と利用へ研究会を発足 

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2019年6月11日

 出光興産・宇部興産・日揮の3社は10日、CO2の固定化と利用に関する新技術開発を目的とする研究会を設立したと発表した。研究会の名称は「CCSU(Carbon dioxide Capture and Storage with Utilization)研究会」で、3月に設立した。

 複数の大学の参画を得て、産学の協働により、カルシウムなどを多く含む産業廃棄物を活用し、火力発電所や工場から排出されるCO2を資源へ転換する。

 産業廃棄物をCO2と反応させて炭酸塩化・高付加価値化し、さらに、この炭酸塩や金属イオン抽出後の残渣を、建築・土木材料、各種工業材料などの資源として活用することを目指す。

 3社のCO2削減へ向けた長年の知見や技術開発力と、今回参画する各大学が有するトップクラスの研究力を集結させ、気候変動対策と資源の確保に向け、新技術の開発を迅速に進める。