BASFはこのほど、ドイツ・MDエレクトロニック社が同社のポリブチレンテレフタレート(PBT)を使用した高速データ転送用小型コネクターシステムを開発したと発表した。
電子機器の高機能化に伴い、
2022年3月25日
2022年3月22日
2022年3月18日
2022年3月9日
2022年3月1日
2022年2月15日
2022年1月27日
2022年1月25日
BASFはこのほど、農業従事者がCO2排出量を削減する活動を追跡し、その活動実績により利益を得られる、グローバルカーボンファーミングプログラムを開始する。持続可能な農業を促進し、種子から形質、革新的な化学的・生物学的農薬製品、デジタルファーミングや施肥管理ソリューションまで、同社の生産者向け総合ポートフォリオを最大限活用し、持続可能で炭素効率の良い農業を支援する。
世界のCO2排出量の約20%は農業によるもの。2030年までに小麦、大豆、米、菜種、トウモロコシ生産で作物1t当たりのカーボンフットプリントを30%削減するという、同社アグロソリューション事業本部の目標達成の一環として、今年から段階的に進める。
昨年、持続可能な農業、土壌への炭素隔離、農場レベルでの排出量削減に向けた複数年にわたる初のフィールドテストを開始。「ザルビオ」プラットフォームを活用したデジタルファーミングと「アグバランス」(国際認定された同社の持続可能性評価ツール)を活用したサービス提供につなげ、データの評価や情報に基づく意思決定によりサステナビリティを向上させていく考えだ。
改善を指示・評価するサステナビリティツールに基づいてバランスの取れた意思決定を支援し、農場でのCO2排出量を削減し、土壌への炭素隔離を促進する。さらに認証機関からカーボンクレジットを得られるグローバルな仕組みを作り、CO2排出量削減の取り組みにより報酬を得られるようにする。生産者はネットゼロを推進し地球温暖化を抑制する上で重要な役割を担っており、収量向上のための総合的なアプローチにより、農場経営の柔軟性を高め、生産性を向上できるように支援するとしている。
2022年1月18日
BASFはこのほど、中国のケア・ケミカルズ金山(ジンシャン)生産拠点に「ユビナールA Plus」の新工場を建設すると発表した。生産能力は年間1500tで、2023年上半期に商業生産に入る予定だ。ドイツのルートヴィッヒスハーフェン拠点での生産を、アジアにも拡大する。
皮膚の健康のため、紫外線から肌を守る重要性の認識は高まっている。紫外線A波(UVA)は長波長の紫外線で、雲や窓ガラスを透過し、肌の奥にまで到達する。「ユビナールA Plus」は光安定性の高いUVAフィルター(吸収剤)の1つで、UVAを確実に防御しフリーラジカルから皮膚を保護する。特許取得済みの油溶性の顆粒品で、化粧品処方に容易に配合でき、防腐剤フリーかつ低濃度で効果を発揮。長時間持続する日焼け止めやアンチエイジング効果のあるスキンケアに適する。
金山生産拠点は、EffCI GMP(欧州化粧品原料協会)やRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)などの認証を得ており、パーソナルケア向けに幅広い品種のエモリエントやスペシャリティー界面活性剤を生産している。すでに台湾・高雄市のケア・ケミカルズの生産拠点ではブロードスペクトルUVフィルターの「チノソーブS」を生産しているが、今回の新設によりアジア地域でのUVフィルター製品群の生産拡大につなげる考えだ。
2021年12月28日
BASFはこのほど、CO2分離・回収設備の商用初号機を設置したアンモニア工場の立ち上げから50年を迎えた。以来、ガス精製分野の革新と成長を追求し、天然ガスや合成ガスを使用するために特定成分を安全に除去するガス精製技術、さらに製油所の排ガス、燃焼排ガス、バイオガス向けなど様々なガス精製ソリューションを開発・提供。世界中で500超の採用実績がある。
10年前から「OASE(オーエイス)」ブランドで、技術・ガス吸収液・包括的サービス一式を提供。ガス精製効率が高く、資源の保全・省エネルギーによるCO2排出量削減に貢献し、同社ポートフォリオの中でサステナビリティに大きく貢献する「アクセラレーター」製品の1つになっている。
一昨年には革新的デジタルプラットフォーム「OASE connect」を構築。シミュレーションツールによるプラント運転の最適化とサンプル分析結果の保存、eラーニング教材によるガス精製技術の学習ができる。また昨年、米エクソンモービル社と共同で高エネルギー効率のCO2排出量削減と硫黄回収のためのガス精製技術「OASE sulfexx」を開発した。
今年発表予定の「OASE digilab」は、ガス精製効率をさらに向上させる。BASFグループのtrinamiX社(ドイツ、ルートヴィッヒスハーフェン)と共同で、ガス吸収液の状態をほぼリアルタイムで分析する方法を開発。モバイル型近赤外分光器とデータ分析技術を組み合わせ、サンプル組成を定性・定量的に分析判定する。
これにより、ガス精製条件を継続的にモニターし、最適な吸収液で稼働できる。ガス中のCO2や硫化水素などの酸性ガスは、吸収塔の中でガス吸収液と向流接触し、吸収液と反応して分離される。酸性ガスを吸収した吸収液は、再生塔で加熱されて酸性ガスを分離。その後冷却して吸収塔に再循環させる。分離回収されたCO2は純度が高く、化学合成用途にも使用できる。
「OASE」ガス精製プロセスは省エネルギーで可用性が高く、大量の高純度ガスを提供する。また、特定のガス成分の選択的分離回収も可能。ガス吸収液は安定性が高く耐用年数が長いため、補充量も最小限で済むとしている。