三菱ケミカル ソアノール関連製品を値上げ、採算是正を図る

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2022年3月15日

 三菱ケミカルは14日、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」および「ソアライト」について、4月15日納入分から値上げすると発表した。改定幅は、日本が「110円/kg」、韓国が「1.1USドル/kg」。

 対象製品は、継続的供給に不可欠な費用(設備維持費用など)が上昇しており、採算面で非常に厳しい状況が続いている。同社は、徹底したコストダウンに取り組んできたものの、自助努力による吸収の範囲を超えていることから、日本およびグローバル市場の旺盛な需要に対応した製品供給を今後も継続するには、価格改定による採算是正が必要と判断した。

三菱ケミカル ソアノール関連製品を値上げ、コスト高に対応

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2021年5月27日

 三菱ケミカルは25日、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」と関連製品について、6月1日出荷分から値上げすることを決定し取引先との交渉を開始したと発表した。対象製品は「ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」で、改定幅は、日本・韓国とも「45円/kg」。

 ナフサ市況などの上昇に伴う主原料価格の高騰に加え、設備維持費用や物流費なども増加しており、製品の収益を大幅に圧迫している。同社は、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけではコスト上昇分を吸収することが困難な状況にあり、旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要であると判断した。

三菱ケミカル 「ソアノール」関連製品を12月から値上げ

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2019年11月19日

 三菱ケミカルはこのほど、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂を12月1日出荷分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。

 対象製品は「ソアノール」特殊グレードと「G‐ソアノール」「ソアレジン」「ソアライト」。値上げ幅は国内が「20円/kg」、アジアパシフィックは「0.18USドル/kg」。

 同社では対象商品に関して、徹底したコストダウンに取り組んできたが、自助努力だけでは物流費などのコスト増加による収益性悪化を吸収することが困難な状況になっている。旺盛な需要に対応した安定的な製品供給を継続するには採算是正が必要と判断し、製品価格の改定を実施することにした。

三菱ケミカル 米国子会社でEVOHの能力を増強

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2019年4月24日

 三菱ケミカルは23日、米国でエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH、製品名:「ソアノール」)の能力を増強すると発表した。連結子会社であるノルテックス(テキサス州)で、3000tの能力増強を実施し、同拠点の生産能力を4万1000tとする。来年夏の稼働を予定している。

 EVOHは高いガスバリア性をもち、食品包装材として用いることで食品の風味や品質を長持ちさせ、食品廃棄物の削減に貢献する。近年のライフスタイルの変化による個包装化の進展、防腐剤や食品添加物削減のニーズの高まりに加え、新興国市場の成長を背景に、EVOHの需要は世界的に拡大しており、今後も堅調な伸びが見込まれる。

 三菱ケミカルは、日本(岡山県倉敷市)、米国、英国(ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー地域)の3極に「ソアノール」の製造拠点をもち、世界有数の市場シェアを獲得している。

 今回の能力増強により、食品包装材のおう盛な需要を取り込み、さらなる事業拡大を進める体制を整える。同社は今後も、需要の伸びを捉えた増産だけでなく、グループとしての提案力と総合力を最大限に生かし、食品包装に関するソリューションを提供し続けることで、同事業の展開を加速させる。