[カネカ/3月期業績予想を修正](9日)単位100万円、カッコ内は前回予想(2020年8月12日発表)。▽連結(通期)=売上高565,000(560,000)、営業利益25,000(21,000)、経常利益19,000(16,400)、純利益14, 000(10,000)。
2021年2月10日
2021年2月10日
2021年2月8日
カネカはこのほど、塩化ビニル樹脂などを3月1日出荷分より値上げすると発表した。対象は汎用塩化ビニル樹脂のほか、塩化ビニルペースト樹脂を含む特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種で、改定幅は「15円/kg以上」となっている。
新型コロナウイルスの発生に伴う経済停滞により、昨年前半は国産ナフサ価格が2万5000円/klまで急落した。しかし、年半ばから徐々に上昇し、足下では同4万円を超える水準になっている。また、インド・中国をはじめとしたアジア諸国のインフラ需要や北米の住宅需要は回復しており、塩化ビニル樹脂の世界的な需給バランスは逼迫。加えて、新型コロナウイルス対策による衛生環境の整備に伴い、塩化ビニル製手袋の世界需給も極めてタイトな状況にある。
このような状況から、塩化ビニル樹脂の原料である塩化ビニルモノマーの価格が全世界で高騰しており、この状況は今年も継続するとみられる。こうした自助努力のみでは解決できない環境の下、同社は、顧客への安定供給の責務を確実に果たすため、価格改定が必要と判断した。
2020年12月8日
カネカはこのほど、5G高速高周波対応の超耐熱ポリイミド(PI)フィルム「ピクシオ IB」を開発したと発表した。10月からサンプル提供を開始しており、2021年からの本格販売を予定している。
「ピクシオ IB」は、同社が長年蓄積した高度なPI開発技術で高周波帯における誘電正接をPIフィルムで世界最高レベルの0.0025まで低減させた。これにより高速通信を実現できる5Gのミリ波帯への対応が可能となった。4Gの約100倍の通信速度と言われる5G対応スマートフォンが登場し、世界のスマートフォン市場における5G対応機種は今後急速に拡大する見通し。
同社は5G対応製品として、Sub6帯に対応可能な「ピクシオ SR」に、ミリ波帯対応の「ピクシオ IB」を加え、ラインナップを拡充しデジタルデバイスの高機能化を支える素材として拡販していく。
同社は、高速情報通信を支える素材として超耐熱PIフィルム「ピクシオ」で高いマーケットシェアを持っているが、今後もガラス代替フレキシブルディスプレイ用透明PIフィルム、有機ELディスプレイTFT基板向けPIワニス、超高熱伝導グラファイトシートなど各種PI製品で様々なソリューションを提供していく考えだ。
2020年11月11日
カネカが10日に発表した2021年3月期第2四半期(4―9月期)連結決算は、売上高が前年同期比11%減の2667億円、営業利益は45%減の70億円、経常利益は59%減の40億円、純利益は59%減の25億円となった。
減収減益とはなったものの、コロナ禍で成長機会が拡大しているHealth Care SU(ソリューションズ・ユニット)など先端事業群が着実に収益を伸ばすとともに、1Q(4-6月期)の業績の落ち込みの主要因となったMaterial SUなどコア事業群の生産の停滞が着実に回復してきている。同社によれば「夏場以降急速に持ち直している事業分野もあり、下期にかけてさらに業績の改善が見込まれる」としている。
セグメント別に見ると、Material SUは減収減益。塩化ビニル樹脂はロックダウン解除後のインド・中国向けに輸出が大幅に増加するなど2Q(7-9月期)は前年同期で増益となった。機能性樹脂も中国の建築用途に加え、欧米で需要が回復し、2Qは前年並みに復調した。
Quality of Life SUは減収減益。アフリカ・米州向けの頭髪・難燃の需要は、コロナ影響により1Qは落ち込んだが、アフリカ向けは7月から月を追って回復。難燃、パイルの衣料用途は回復が遅れている。スマホ用需要増やコロナ禍に伴うリモートワーク拡大によるタブレット・ノートPC向けが好調で二層銅張積層板材料「ピクシオ」は過去最高レベルの出荷。5G向け対応製品が販売増となり、新製品開発も順調に進展している。
Health Care SUは増収増益。医療分野は、国内外市場ともに拡大、新製品の脳動脈瘤塞栓コイルが好調で、9月には米国向けの販売を開始し収益拡大に寄与した。医薬分野では、アビガン原薬やベルギー子会社のPCR検査試薬の供給開始などにより収益が拡大し、対前年同期で大幅増益となった。
Nutrition SUは減収減益。米国での免疫力アップ意識の高まりから、「コエンザイムQ10」などの販売は好調だった。中食増によりスパイス製品は堅調だったものの、製パン・製菓分野は需要回復基調もインバウンドの不振が響いた。なお、通期業績予想については、前回発表の数値を据え置いた。
2020年9月9日
カネカはこのほど、「カネカ生分解性ポリマーPHBH」が「SHISEIDO」ブランドの新製品「アクアジェル リップパレット」の製品ケース(ボディ、蓋)に採用されたと発表した。今年11月より発売される。
両社は昨年より化粧品容器の開発に共同で取り組み、資生堂の同製品のコンセプト「海を大事に想う」という考え方が「PHBH」の海洋分解性と合致することから採用。化粧品用途では初めての採用になる。
「PHBH」はカネカが開発した100%植物由来の生分解性ポリマー(共重合ポリエステル)で、幅広い環境下で優れた生分解性を示し、海水中での生分解認証「OK Biodegradable MARINE」を取得。海洋汚染低減に貢献する。
昨年末、同社高砂工業所(兵庫県)に従来の5倍にあたる年産5000tのプラントが竣工し、グローバル展開する多くのブランドホルダーとストロー、カトラリー、食品容器包装材など幅広い用途で検討が進んでいる。急拡大する需要にタイムリーに応えるため、本格的量産プラントの建設を早期に決定する見通し。
同社は「カネカは世界を健康にする」という考えの下、今後もソリューションプロバイダーとしてブランドホルダーと共同してグローバルに価値を提供していく考えだ。
2020年9月4日
カネカはこのほど、グループ会社カネカユーロジェンテック(ベルギー)が、アンジェス(大阪府茨木市)や大阪大学などが開発を進めている新型コロナウイルス用DNAワクチンの大量生産に向け、タカラバイオを中心とする製造体制に参画したと発表した。同ワクチンは大阪大学とアンジェスのプラスミドDNA医薬品開発の実績をもとに開発され、今年6月から臨床試験を開始。実用化に向けて開発が加速している。
カネカユーロジェンテックは、1985年から医薬・診断薬、研究試薬用のタンパク質、核酸、ペプチドの製造販売を行っている。世界トップクラスのプラスミドDNA技術をもつことから、同ワクチンの中間体製造を受託した。なお、同社はベルギー政府の要請で、新型コロナウイルス検査用のPCR検査試薬も供給している。
カネカは、mRNAやプラスミドDNAなど最先端の高度技術を活用し、ワクチンの受託製造や抗ウイルス薬の開発、医療器を用いたソリューション提供などにより新型コロナウイルス問題の課題解決に貢献し、世界を健康にしていく考えだ。
2020年8月28日
カネカはこのほど、生乳を取引する酪農パートナー別海ミルクワールド(北海道野付郡別海町)と有機生乳製造・販売の別海ウェルネスファームを6月に設立したと発表した。別海ウェルネスファームの有機専用牧場は来年4月に稼働、2022年に生乳の有機JAS認証取得を目指す。同牧場の生乳は全量カネカが買い取り、ヨーグルトを中心に牛乳、バターなどの有機乳製品を拡充し、24年には乳製品事業全体で売上高100億円を目指す。
カネカはベルギーのPur Natur Investと技術提携し、18年に乳製品事業に参入。「パン好きの牛乳」「パン好きのカフェオレ」「ベルギーヨーグルト」「発酵バター」など、技術導入による製品を相次ぎ上市し、市場での高い評価とともに販売は順調に伸長している。今後、有機乳製品や同社のサプリメント素材と組み合わせた機能性食品などの高付加価値商品の品揃えを増やし、販売を拡大していく予定。
後継者不足や労働力不足で国内の酪農業は厳しい環境下にある中、同社は「酪農家と共に魅力ある酪農業を考え、持続可能な酪農を推進する」ことを乳製品事業展開の理念としている。新会社では高付加価値の有機生乳生産に加え、酪農現場の省力化、飼料の自家栽培など、酪農の生産性向上に取り組み、人・乳牛・環境に配慮した持続可能な循環型酪農を目指す考えだ。
2020年8月25日
カネカは24日、日本たばこ産業(JT)と、病害耐性などの有益な性質・特徴を植物に導入する育種技術(組織培養技術、遺伝子導入技術など)といった、植物バイオテクノロジーに関する資産譲受を今月19日付で合意したと発表した。カネカ独自のゲノム編集技術と今回譲り受けるJTの研究開発資産とのシナジーにより、食糧課題に対するソリューションの提供を加速させていく。
今回の資産譲受は、高効率で幅広い実用作物品種に適用可能なことから高い評価を受けているカネカのコア技術「インプランタゲノム編集技術」と、JTのもつ最先端の研究関連設備、業界内のネットワーク、実績豊富な遺伝子導入の技術力を活用。ゲノム編集作物の研究開発を大幅に加速・効率化し、従来の作物育種を変革することを目的としている。
今後、新たな体制で研究開発を加速し、遺伝子導入技術の種子企業へのライセンスや、顧客のニーズに合わせた機能性、多収性に優れた作物種子の研究開発受託を強化する。将来的には、成長が期待されるゲノム編集作物の種子事業への参入を目指す。
カネカは「カネカは世界を健康にする。」という考えの下、食の安心・安全、安定供給に繋がるソリューションを提供している。オープンイノベーションも活用しながら、世界の食糧問題の解決に貢献していく考えだ。
2020年8月21日
カネカはこのほど、同社が開発した結晶シリコン太陽電池(ヘテロ接合バックコンタクト型)が、トヨタ自動車の低速自動運転EV「e‐Palette」のルーフガラス部分に採用されたと発表した。
世界最高の変換効率(26.7%)を誇る結晶シリコン技術を用いた太陽電池は、表面に配線のないバックコンタクト構造によって、自動車用ガラスに近い意匠性も実現。これら独自技術による高い変換効率と優れた意匠性が評価され採用に至った。同社の車載用太陽電池は、曲面状に設計できる特長をもつことから、自動車ボディへの設置が可能となっている。
カネカは今後、走行距離延長やCO2削減に貢献するソリューションとして車載用太陽電池の提案を引き続き強化し、EVやハイブリッドカーへのさらなる採用を目指して取り組んでいく考えだ。