東ソー CRをCNFで高機能化、新グレードを開発

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2024年4月1日

 東ソーは29日、クロロプレンゴム(CR)「スカイプレン」について、セルロースナノファイバー(CNF)を複合化した新グレード「SGシリーズ」を開発したと発表した。3月から販売を開始しており、顧客への拡販を目指していく。

クロロプレンゴム

 今回の件は、NEDOの助成事業「革新的CNF製造プロセス技術の開発」において、研究テーマの1つに採択された「伝動ベルトをターゲットとしたCNF複合化クロロプレンゴムの低コスト製造技術開発」で進められたもの。

 協業したバンドー化学は、

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王子HD CNFを使った燃料電池用PEMを開発

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2024年3月18日

 王子ホールディングスはこのほど、山形大学の増原陽人教授と共同で、セルロースナノファイバー(CNF)を主成分とする燃料電池用「高分子電解質膜」(PEM)の開発に成功した。

開発したCNFを主成分とする高分子電解質膜(中央)。※2:増原教授が開発を進めるプロトン伝導性材料

 同社は持続可能な社会に貢献するため、

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大王製紙 CNF半導体材料、大学などと共同開発へ

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2023年6月28日

 大王製紙はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)の新たな用途開発として、東北大学、東京大学、産業技術総合研究所(産総研)と共同で半導体材料開発を開始すると発表した。なお、開発テーマは、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「NEDO 先導研究プログラム/新技術先導研究プログラム」に採択され、今年度より4者で共同研究を行う計画。

CNF 半導体材料の開発

 大王製紙のCNFは

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NEDO CNF安全性評価書、応用開発と普及を後押し

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2022年12月8日

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)と産業技術総合研究所(産総研)はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)の安全性に関するこれまでのNEDO事業の成果や取り組み状況、国内外の論文情報をとりまとめた「セルロースナノファイバーの安全性評価書2022」を公開した。 

「セルロースナノファイバーの安全性評価書2022」(右)にとりまとめた情報

 NEDOは2020年度から、

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北越コーポレーション 電磁波ノイズ抑制シートを開発

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2022年8月8日

 北越コーポレーションはこのほど、これまで研究してきたセルロースナノファイバー(CNF)の技術と、コート紙製造などで培ってきた塗工技術を融合し、5Gや次世代移動通信システム「ビヨンド5G」にも対応可能な電磁波ノイズ抑制シートを開発した。

波ノイズ抑制シート (ハーフカット)

 従来の電磁波ノイズ抑制シートは、樹脂に磁性体を練り込んだ磁性シートが主流だが、同社が開発した電磁波ノイズ抑制シートは、カーボンナノチューブ(CNT)をシートの表面に塗布することにより、その厚さを0.055mm以下まで薄く、軽くすることを実現。同電磁波ノイズ抑制シートは、伝導ノイズと放射ノイズともに抑制効果があり、特に

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中越パルプ工業 CNFの再生プラ、農工大に寄附講座を設置

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2022年8月1日

 中越パルプ工業はこのほど、東京農工大学に寄附講座を開設し、循環型資源であるセルロースナノファイバー(CNF)を用い、新たなプラスチック再生技術の社会実装を目的とした取り組みを開始したと発表した。

 石油由来のプラスチックを使用後に回収し、 “中越パルプ工業 CNFの再生プラ、農工大に寄附講座を設置” の続きを読む

日本製紙 CNF蓄電体でLEDの点灯検証に成功

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2022年1月20日

 日本製紙はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)による蓄電体開発の中でLEDの点灯検証に成功した。学術実験以外の蓄電体実用化の検証実例としては、世界初だ。

 同社はTEMPO酸化CNF(工業用途全般)、

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中越パルプ 粉末状CNFがスニーカーの摩耗を4割低減

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2021年3月31日

 中越パルプ工業はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)「nanoforest」がスピングルカンパニー製スニーカーのラバーソール用添加剤として採用されたと発表した。

 スピングルカンパニー(広島県府中市)はスニーカーの企画・製造・販売を行うシューズメーカーで、日本人の足型研究でたどり着いた特徴的な履き心地に加え、パリコレクション、ミラノコレクションにも取り上げられる洗練されたデザイン性で人気を博している。

 同社は「nanoforest」のラバーソールへの配合検討を進め、バルカナイズ製法のスニーカー「スピングルムーヴ」の2つの新作モデルに採用した。アウトソールは植物由来の材料をゴムに練り込んだ「RUBEAR CNFソール」の採用で、従来のソールと比べ摩耗性を約40%低減し、耐久性と環境への配慮を兼ね備えた地球に優しい一足となった。

 今後、中越パルプは同社CNFのゴム成形加工分野での応用・実用化を目指し、丸紅と共に研究開発と営業展開の強化を図っていく。

 

中越パルプ工業 ACC法CNF、エレクトロ分野で採用

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2020年12月8日

 中越パルプ工業はこのほど、水中対向衝突法(ACC法)で製造したセルロースナノファイバー(CNF)「nanoforest(ナノフォレスト)」が、松尾ハンダ(神奈川県大和市)製造のソルダペーストの添加剤として採用されたと発表した。

CNF「nonaforest」添加剤としたソルダーペースト
CNF「nonaforest」添加剤としたソルダーペースト

 エレクトロニクス製品は、多くの電子部品によって構成され、電子部品と電子回路をつなぎ合わせる部品接合部材では、はんだが広く採用されている。近年、電子機器の開発は、高性能化、小型化、高出力化の方向へ移行しつつあり、それに伴い、はんだ接合部における品質向上が求められている。

 はんだ接合部の代表的な品質特性として、接合部の外観形状不良(ダレ等)、接合強度特性、内部欠陥(ボイド)、腐食などが挙げられる。さらに電子製品の長期連続使用において、ヒートサイクルによる疲労破壊が顕在化しており、耐温度サイクル特性の要求も高まっている。

ソルダーペースト使用例
ソルダーペースト使用例

 こうした中、松尾ハンダは、「nanoforest」を添加したはんだ付け材料の開発を推進。今回、ソルダペーストの添加剤として採用された。CNFを添加したソルダペーストは、金属粉の流動性及び揮発ガス吸着性能等が改善し、ダレ低減による外観形状不良の改善、はんだ内部の金属結晶組織の微細化による接合強度向上、流動性改善による内部欠陥(ボイド)低減、といった効果が期待できる。

 今後、様々な分野でますます電子制御化の加速が予想されており、高い品質を要求される電気自動車や各種精密機器などにおいて、「nanoforest」のさらなる応用・実用化が期待される。

大王製紙 EVレース車の車体外装全体にCNFを実装

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2020年9月23日

 大王製紙はこのほど、セルロースナノファイバー(CNF)の事業化に向けた取り組みとしてモータースポーツチーム・SAMURAI SPEED(東京都港区)にCNFを使ったシート成形体「ELLEX‐M」を提供し、車体外装全体へ実装されたと発表した。

ELLEX-M
ELLEX-M

 「ELLEX-M」はCNFとパルプ繊維を複合化したCNF高配合のシート状成形体で、軽量で強度は汎用プラスチック材料を大きく上回り、熱特性にも優れる。

 SAMURAI SPEEDは、米国開催のレース「パイクスピークインターナショナルヒルクライム」(標高差1500m、全長約20㎞のタイムトライアルレース)に2018年から電気自動車(EV)で参戦。CNF部材の実用可能性を探るため、エアロパーツからリアドアやボンネットへと実装範囲を広げてきた。

CNF複合樹脂
CNF複合樹脂

 3年目の今年は、コンペティション能力向上のために新規にプロトタイプEVを製作。車両軽量化のために「ELLEX‐M」を外装全体(ボンネット、ドア、リア、サイド)と内装(インストルメントパネル)に、さらに「減プラスチック」効果が期待できるCNF複合樹脂をドアミラーに使用した。

 今回は新型ウイルスの状況を鑑みて参戦は見送ったが、今年度中に開催される他レースへの参戦を検討している。レースでのCNF部材の軽量化効果と耐久性を検証し、一般車両への応用展開を進めていく考えだ。